レポート

津軽半島の海と絶景

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青森県の北西部は、石川さゆりの「津軽海峡冬景色」であまりにも有名な竜飛崎(歌詞では竜飛岬ですが正式名称は竜飛崎)のある津軽半島です。津軽海峡を挟んで北海道を望む津軽半島には美しい海を望む絶景ポイントがたくさん。今回は津軽半島の絶景ポイントをご紹介しながら、津軽半島周遊のお勧めコースを紹介していきます。

津軽半島での足は・・・

津軽半島の移動手段は車がメイン。鉄道のJR津軽線は被災により蟹田から三厩の間は不通で代行バスになっているほか、各町を結ぶコミュニティーバスは本数があまり多くないのでレンタカーでの移動が便利です。青森市内でレンタカーを借りて津軽半島をぐるっと一周してみましょう。

青森市内から国道280号線を北上して竜飛崎を目指していきましょう。国道280号線は、青森から津軽半島を通り津軽海峡の海区間を挟んで北海道の函館までを結ぶ、間に海を挟んだ珍しい国道です。青森市街地を抜けると右手に陸奥湾を望みながら北を目指します。

高野崎

海沿いに津軽半島を北上していくと、竜飛崎の手前に一度津軽海峡に突き出た崎に着きます。キャンプ場としても有名な高野崎で、津軽半島最北端ではないものの、北の果てを感じさせる見事な景観が出迎えてくれます。


高野崎灯台


高野崎案内図

高野崎には潮騒橋、渚橋が小島にかかり、先端部まで歩いていくことができます。


潮騒橋と渚橋


津軽海峡に飛び出た小島


歩いて先端まで行くことができるので、きれいな海を間近で見ることができます

高野崎は津軽海峡を望む海もきれいで見ごたえがありますが、北アイルランドのジャイアンツコーズウェイを彷彿とさせる角柱の岩もみどころの1つです。


ジャイアンツコーズウェイを彷彿とさせる角柱の岩々


高野崎から竜飛崎方面を望む

高野崎は竜飛崎と比べると知名度は劣りますが、津軽半島屈指の景観が迎えてくれる穴場スポットです。津軽半島周遊のときには是非立ち寄っていただきたい筆者イチオシの場所です。キャンプ好きの方ならば、高野崎はキャンプ場になっているので拠点にしてみるのもお勧めです。

竜飛崎

高野崎を過ぎて三厩港から先は国道339号線となり、道路は津軽半島最北端の竜飛崎へと延びています。先の国道280号線も海を通る珍しい国道ですが、この国道339号線も日本で唯一の”階段国道”のある珍しい国道です。なぜ階段が国道になってしまったのかには諸説があり判然としないようです。車が通れる道を整備して国道指定を変更しようという案がでたとき、名所になるから階段国道はそのまま残そうという地元の意見が出て、階段国道はそのまま残り現在に至っているそうです。


竜飛崎にある階段国道 車が通れず徒歩のみ通行可能な国道は日本でここだけ

階段国道の先は、いよいよ津軽半島最北端・竜飛崎です。津軽海峡冬景色の歌詞で「ご覧あれが竜飛岬北のはずれと♪」と歌われている通り、最北端の光景が広がります。天気が悪くなければ北海道を望むことができ、まさに北のはずれに来たのだな、という気持ちになります。


遠くにうっすらと北海道を望む竜飛崎の景色


竜飛漁港


津軽半島の最北端


竜飛崎灯台

竜飛崎灯台は、日本の灯台50選に選ばれている、白亜の色がまぶしい美しい灯台です。津軽海峡の船の航行の安全をずっと見守ってきたこの灯台から眺める津軽海峡の景色は最高。津軽半島観光のハイライトの1つになっています。

竜飛崎は、青函トンネルの青森側の入り口になっています。竜飛崎にある青函トンネル記念館では、青函トンネル掘削に使用された坑道を使って海底トンネル内部を見学することができます。あふれ出る海水との戦いを見ると、青函トンネルの維持が大変なことを感じさせてくれます。


青函トンネル掘削に使用された坑道をトロッコで下って海底トンネルへ向かうことができます


トンネル内部 現在北海道新幹線が走る青函トンネル本線と壁を隔てた近くまで降りていくことができます

竜飛崎灯台から少し戻ったところに、津軽海峡冬景色歌碑があり、歌碑にあるボタンを押すと津軽海峡冬景色の歌が流れます。歌を聴きながら津軽海峡を眺めて思いにふけるのもよいかもしれません。


津軽海峡冬景色歌碑


歌碑の地点から津軽海峡を眺める

竜泊ライン

国道339号線は、竜飛崎から日本海側を通って津軽半島を南下していきます。竜飛崎から小泊へ向かう区間は竜泊ラインと呼ばれていて、海と丘が非常に美しいドライブコースになっています。ドライブしながら流れゆく絶景を楽しむことができるほか、途中にある眺瞰台では駐車スペースがあるのでゆっくりと景色を堪能することもできます。きれいな景色に見とれすぎて運転がおろそかになってしまわないように注意!


眺瞰台展望台からの日本海の眺め


竜泊ラインにある七つ滝

十三湖

国道339号線を南下していくと日本海とつながっている大きな湖・十三湖に着きます。シジミで有名な湖で、湖の名前の由来は13の河川が流れ込むことからつけられたそう。青森県で3番目に大きな湖で日本海とつながっている汽水湖です。十三湖に浮かぶ中島へは橋が架かっていて渡ることができます。


中島へつながる橋上から十三湖を眺める


南北7km、東西5kmの大きな湖 十三湖


遠くに見える十三湖大橋の向こうは日本海

高山稲荷神社

十三湖から内陸に向かう339号線を離れて、さらに日本海沿いに県道を進んで行くと、高山稲荷神社があります。この神社は知る人ぞ知る千本鳥居が圧巻の見どころいっぱいの神社です。千本鳥居で有名な神社は日本全国にいくつか点在していますが、ここ高山稲荷神社は京都の伏見稲荷神社などと比べると知名度がそこまでないため、観光客でごったがえしているようなことがなくじっくりと圧巻の千本鳥居を堪能することができます。

とにかく圧巻の千本鳥居なので、津軽半島周遊の締めとして是非立ち寄ってみたい神社です。

青森市街地から反時計回りに津軽半島を1周する今回のおすすめコース、急いで回れば1日で回ることもできますが、時間が許すなら、各見どころをある程度じっくり回って途中どこかで1泊して津軽半島の海を堪能したいところです。

イベント名津軽半島の海と絶景
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