レポート
2023.10.07

夏泊半島と陸奥湾

青森県の半島というと、陸奥湾の東西にそれぞれ位置する津軽半島と下北半島が有名でこの2つは知っているという方が多いでしょう。それでは、陸奥湾の南の半島は?と言われてピンとくる方はそこまで多くはないかもしれません。陸奥湾の南にある半島・夏泊半島は、青森市街地の北東に位置し、陸奥湾を下北半島側と津軽半島側に分けるように突き出た形をしています。日本地図全体でみると気づくことがないかもしれない夏泊半島ですが、青森県の大きな地図を眺めてみると、意外と大きな半島であることに驚かされます。
夏泊半島ではずせないポイントは、夏泊半島の先端にある島・大島と椿山海岸、そして陸奥湾の恵みをふんだんに受けたホタテです。この記事では夏泊半島のお勧めスポットとホタテについてご紹介します。


夏泊半島先端から大島を望む

夏泊半島の魅力

夏泊半島は青森市街地から車で1時間かからずに到着できるので、青森市街地や浅虫温泉からすぐにアクセスできる立地の良さがまず魅力の1つ。知名度では夏泊半島よりも上である下北半島や津軽半島が1-2時間以上所要時間がかかることに比べて、圧倒的にアクセスしやすいです。そして、夏泊半島の一番の魅力は海がきれいなこと!青森の海はどこも総じて美しいですが、夏泊半島のエメラルドブルーの海は本当に美しく日中も夕暮れ時も目を楽しませてくれます。青森市近郊の穴場、夏泊半島を堪能してみましょう。


夏泊半島の青い海

また、陸奥湾の名物・ホタテの養殖がはじまったのはここ夏泊半島とのこと。名物のホタテに舌鼓をうって豊かな陸奥湾の幸を堪能することも夏泊半島を楽しむうえで欠かせないポイントです。陸奥湾には八甲田の雪解け水が流れ込み、その水に含まれる栄養塩がホタテをすくすくと育ててくれるそうです。

夏泊半島のイベント

夏泊半島では夏季にイベントがあります。タイミングがあったら参加してみたいですね。

8月:ひらない夏祭り

例年8月15・16日開催。ねぶた運行や平内流し踊りなどが行われます。

9月:ほたての祭典

ホタテ貝焼き体験やホタテ釣りなどホタテ一色のイベントです。

10月:夏泊半島ブルーロードライド

夜越山から夏泊半島にかけてサイクリングで夏泊半島を楽しみます。タイムを競わずのんびりと走ってみましょう。

夏泊半島へのアクセス

夏泊半島へ鉄道でアクセスしようとすると、最寄り駅は青い森鉄道の小湊駅になりますが、駅から夏泊半島先端部まで車で30分くらいかかるので、最終的にはタクシーでアクセスすることになります。可能であれば、青森市内でレンタカーを借りて夏泊半島へ向かうのがよいでしょう。車で夏泊半島へ向かう道は青森県道9号線、「夏泊ホタテライン」と名づけられた県道で向かいます。青森市内から向かう道すがら、海岸線まで迫る断崖と海のコントラストを堪能することができます。一方県道9号線を野辺地方面から夏泊半島へ向かうと、夏泊半島の付け根付近の浅所海岸には白鳥の飛来地があります。夏泊半島のシーズンは夏季ですが、冬季には浅所海岸でオオハクチョウの飛来を見ることができます。

大島

夏泊半島の先端には大島があり夏泊半島の先端から橋がかかっていて満潮時でも歩いて渡ることができるようになっています。
大島は山がちの地形で海岸線は断崖になっているところもあり1周することはできませんが、遊歩道の通っているところへはアクセスすることができます。遊歩道で山を越えた先には灯台があり、陸奥湾を一望することができます。自然の中の山道を進む感じの遊歩道になるので、歩きに自信のない方は大島上陸までで引き返すのが良いかもしれません。
夏泊半島は陸奥湾の奥に位置していて左右に津軽半島と下北半島がある特異な地形なので、周りは海でありながらその奥に山があるという珍しい光景を目にすることができます。

大島の楽しみ方

釣りスポットとして人気のある場所で、貸しボートで気軽に海釣りを楽しむことができます。
夏には海水浴、春にはカタクリの群生をはじめとした美しい花々を楽しむことができます。
冬季は炊事場や公衆トイレなどは閉鎖されてしまうので、お勧めの季節は春から秋までになります。

椿山と椿山海岸

夏泊半島の東側にある椿山には、ツバキの自生北限地帯があります。海岸に沿った山の斜面一面に椿が咲き誇る季節はちょうどゴールデンウィークの頃。ここの椿は自生北限であることから国の天然記念物に指定されています。海に目を向けると、日本の渚100選にも選ばれている美しい海岸、椿山海岸が広がります。オンシーズンの夏には海水浴とキャンプで多くの人が訪れ賑わいを見せますが、夏季でなくとも美しい海岸を眺めるだけで満足できる夏泊半島お勧めのスポットです。

夏泊半島とホタテ

夏泊半島のある平内町は、人口11000人ほどの小さな町。そのうちのおよそ1割ほどはホタテ漁を営んでいるというまさにホタテの町です。単一の漁協協同組合のホタテ漁獲高としては平内町が全国トップを誇っているそうです。せっかくホタテの町に来たからには、おいしいホタテを堪能したいものです。夏泊半島でホタテを食べられる場所はいくつかあります。
まずは、夏泊半島の先端、大島へとつながる岬。橋のたもとには数件の民宿・食堂があり陸奥湾で水揚げされたホタテを堪能することができます。
浅虫温泉近くのほたて広場には、平内町ご当地レストランホタテ一番があります。全国的にも珍しいホタテ料理専門のレストランで創作メニューを楽しむことができます。
平内町の中心・小湊駅付近では地元の老舗料亭ま兵で、狩場沢駅付近にはレストラン喫茶ボンネットでそれぞれ、ホタテ活御膳を味わうことができます。

絶景とグルメの夏泊半島、青森に立ち寄ったときにはぜひ寄ってみましょう。

イベント詳細

イベント名夏泊半島と陸奥湾
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