レポート
2022.09.27

買い物・食事・相撲!?海の駅「わんど」

鯵ヶ沢町の海水浴場からもう少し西へ進んだところ、漁港近くの中央公民館に隣り合うかたちで海の駅「わんど」はあります。
わんどとは、津軽弁で私たちという意味です。津軽弁由来の商業施設の名前は、ほかにも県内にたくさんありますよね。そういった店舗をスタンプラリーのように巡っていくのも楽しいかも!そんな(どんな)わんどをご紹介していきます。

【概要】
〇〒038-2753 鰺ヶ沢町大字本町246-4
・五所川原市内より車で約30分。
・青森市内より車で約90分。
・駐車場あり。(無料)
・JR鯵ヶ沢駅より徒歩約15分。
〇電話番号0173-72-6661/FAX 0173-72-6662
〇営業時間
・4月~11月 9:00~18:00(2F鰺ヶ沢相撲館は17:00まで)
・12月~3月 9:00~17:00(2F鰺ヶ沢相撲館は16:00まで)※12月31日 9:00~15:00
〇休館日 年末年始(1/1~1/3) その他メンテナンスの為、臨時休業の場合あり。詳しくは上記お問い合わせ先へ

■鯵ヶ沢の人気犬・わさおがお出迎え

駐車場は広く駐車可能台数もかなりありそうなので、車を停められるかな…?という心配はしなくても良さそうです。
車を停めて、入口へ近づいていくと何やら楽しげなフォトスポットが☆

鯵ヶ沢の人気犬・わさおです!
わさおとは、鯵ヶ沢の焼きいか屋さんで飼育されていたモフモフの秋田犬です。テレビ番組にも多数取り上げられ、「ブサかわ犬」として全国にも広く存在が知られるようになりました。志村動物園にもたびたび出演し、志村けんさんと仲睦まじく過ごしている画が記憶に残っています。わさおの人気はすさまじく、2009年には写真集が発売され、2011年にはなんと薬師丸ひろ子さん主演で映画化もされました。
2020年に亡くなった後も町民や県民に愛され続け、2021年にこちらのブロンズ像が設置されました。
ちなみにわさお亡き現在は、わさおの娘的存在のちょめちゃんがお店のマスコットとして活躍しています。
鯵ヶ沢の、青森の、そして全国のファンに愛されたわさおに出迎えられ、いざわんどの店内へレッツゴー!

■豊富な青森の魚たち

入り口から店内へ入ってすぐ、右手には食堂やコーヒーショップ、左手には鮮魚店やお土産屋さん、総菜・野菜売り場などがあり、「なんでもあるやん…!」が第一印象でした。
どこから見ようかなとワクワクする中、まずはやはり鮮魚店へ。
鮮魚店に並ぶ魚を見る前に、とにかく目に留まるのはこちらの水槽です。

こちらの水槽では貝やお魚がすいすい泳いでいるのを見ることができて、子どものみならず大人もつい立ち止まってしまいます。絶賛生き物ブームの2歳男児にはたまらなかったようで、しばらくここから動いてくれませんでした。お店の方も優しく、なかなかどかずに申し訳なく思っていると「たくさん見てってね」とにこやかに声をかけてくださいました。育児をしているとほかの方からのこういう優しさが本当にありがたい…。

そして鮮魚売り場ではこの新鮮な魚たちのラインナップ!

ぎょぎょぎょーーー!!!(魚を見るとどうしても言いたくなってしまう病なのは私だけではないはず)
いかにタコ、サザエ、しじみ、鯛…どれも青森県近海で水揚げされた魚介たちだそうです。
どれもこれも本当に新鮮でおいしそうでした。バーベキューしたくなっちゃいますね。…ね!
我が家の話になりますが(突然)、娘5歳が魚嫌いなのです。嫌いというか、骨や皮を取り除くのが苦手で、そこからあまり好んで食べなくなってしまって。いろいろ試行錯誤して魚料理を出しているのですが、食べられる魚料理はほぼ寿司のみ。寿司、美味しいですからね…。そんな娘がこの鮮魚売り場で「鯛美味しそう!赤くてキラキラしてる…!」と目を輝かせて言いました。
こんなことを言われると思っていなかったので、新鮮な魚を買って帰る支度をしてきておらず、30度超えの熱い中丸腰で買って帰るわけにはいかなかったので泣く泣く購入できませんでしたが、「あの時の赤いキラキラした鯛、美味しそうだったな~」と今でもつぶやいています。いつか必ずリベンジして、美味しい青森の鯛を食べさせてあげたいです。
ここの鮮魚コーナーには、魚苦手っ子にそんなことを言わせる力がありました。

■お相撲さんにも会える!?

こちらの海の駅にはもうひとつ、大きな見どころが。
それがこちらの「鯵ヶ沢相撲館~舞の海ふるさと桟敷~」です。

海の駅に入ってすぐの左手側に、なにやら階段があります。その階段をのぼると鯵ヶ沢出身力士である舞の海関がお出迎えしてくれます。
入館料は無料で、誰でも自由に館内を見ることができます。
のれんをくぐり中へ進んでいくと、そこにはあたかも相撲場所であるかのような再現が。

モニターには舞の海関の迫力満点な取り組み映像が流れていて、圧倒されます。
幼いころ、実家のおじいちゃんがよく見ていた相撲中継。あのころはそのせいで子ども番組が見られず、「相撲なんて…!」という想いもありましたが、今こうしてじっくり見てみると相撲というスポーツのすばらしさたるや。日常的に見る習慣がなかった我が家の子どもたちも興味津々でした。
等身大力士の顔はめパネルもあり、エンタメ性もばっちりです。

舞の海関は、169センチと力士にしては小柄な体格が特徴で、相撲に詳しくない私でも覚えているほど印象的です。こうして等身大パネルを見てみても、ほかの力士たちとはこんなに体格差があったんですね。バスケットボール経験者・150センチ未満の私も大きな選手と対戦するのがとても怖かったので、1対1の相撲となるとその恐怖感ははかり知れません。アスリートってすごいなあ…と改めて思いました。
さらに奥へ進んでいくと、貴重な展示品の数々が。

いろいろな「まわし」や、舞の海関が実際に引退するときに切り落とした「まげ」もここに展示されていました。実物を見ることができる機会はそうそうないので、なんだかとても感慨深かったです。相撲という競技をとても身近に感じることができました。
最後はしっかりスタンプも押して、大満足で帰宅です。

鮮魚店や相撲館のほかにも、お土産コーナーや惣菜店、食堂やコーヒーショップ、どこを訪れても楽しくてワクワクするものばかりでした。
野菜売り場では「はじめてのおつかい」にあこがれて一人で会計をする娘に優しく対応していただき、食堂で食べた月見うどんはあっという間になくなりました。
中でも、ソフトクリームを食べる子どもたちの傍ら、海を眺めながら飲む白神山地の美味しい水で淹れられたコーヒーの味は格別でした。

まだまだ知らない魅力がたっぷりの海の街・鯵ヶ沢。買い物も食事もコーヒータイムも楽しめて、相撲に触れることもできる道の駅はきっと全国探してもここだけです!
鯵ヶ沢の温かさにふれることのできるわんどへ、一度足を運んでみませんか?

イベント詳細

イベント名買い物・食事・相撲!?海の駅「わんど」
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