ゴミ拾いをして海をきれいにするプロジェクトが舘鼻岸壁朝市で行われています。
拾ったゴミの量に応じて、朝市の店舗で使える割引券がもらえるそう。
早起きして息子と一緒に参加してきました。
舘鼻岸壁朝市は、八戸市に日曜早朝だけ現れる日本最大級の朝市。
海沿いに全長800メートルにわたって300以上の店が立ち並ぶ人気の観光スポットです。
鮮魚や干物、唐揚げやラーメンなどの総菜を中心に、地元民と観光客が夜明けから9時ごろまで買い物を楽しみます。
岸壁は普段はなにもありません。
漁船が周囲に停泊しているだけで、日曜日以外は閑散としています。
あまりゴミは落ちていないだろう…、というのが開始前の予想でした。
人の波を避けながら店と店の合間を歩いていると、白い紙のようなものが目に入ります。
拾ってみると、たばこの吸い殻でした。
道の端あたり、側溝の近くなどで目線を落としてみると、次々に見つかります。
歩いていると、道の真ん中に白い紙が落ちていました。
ホテルの宿泊説明書でした。いろいろなものが落ちていますね。
店の近くから離れ、停泊している漁船のそばに足を運んでみました。
海に近づくにつれ、落ちているゴミが増えていきます。
普段は釣りをしている人がいるのでしょう、釣り具の空きパッケージが見つかりました。
タバコの空き箱、使い終わったライターも落ちています。
停泊している船と岸壁の間をのぞいてみると、浮いているたくさんのゴミが目に入ります。目立つのはペットボトルやビニール袋など、プラスチック由来のもの。
一般的に、プラスチックは自然環境では分解されず、残存し続けるそうです。
放置するといつか海がゴミでいっぱいになってしまうかもしれない、と思わずにいられない光景でした。
舘鼻岸壁から車で5分ほどの距離にある蕪島はウミネコの繁殖地として知られています。
毎年春から夏が繁殖期になり、たくさんのウミネコが子育てを行いますが、放置された釣り針や釣り糸がヒナや親鳥に絡まってしまう痛ましい事故が毎年のようにあります。
この日も、ウミネコが岸壁近くで羽を休めていました。
そのことを教えると、息子も心を痛めているようでした。
30分ほどのゴミ拾いで362グラムのゴミが集まり、200円の割引券と交換できました。
割引券を使って、息子はタピオカミルクティーを購入。
満足して帰路につきました。
環境を守るのは一人一人の心がけと活動が大事だと、改めて感じるイベントでした。
ゴミ拾いを通じて、息子にも自然を守ろうとする心が芽生えたようです。
楽しみながら環境を考える機会になりました。
イベント名 | 海ごみゼロ2020 舘鼻岸壁朝市の海のゴミ拾いプロジェクト |
青森県八戸市在住。公認会計士、税理士、司法書士、行政書士。読売新聞社記者などを経て、働きながら独学で司法書士試験、公認会計士試験に合格。石動総合会計法務事務所代表。ドラゴンラーメン(9月開店予定)店主。ローカルメディア「八戸リアルストーリーズ」編集長、十和田子ども食堂ボランティアとしても活動している。趣味はブラジリアン柔術(黒帯)。