ちょうど1年前、「Uターンして初めて気づいた、八戸の鯖の底力」というテーマで、八戸にある八戸ニューシティホテルの「虎鯖棒すし」を紹介しました。初めて食べた時の「鯖ってこんなに美味しかったのかー!」という感動はいまでも忘れられません。
虎鯖棒すしを生み出した八戸ニューシティホテルの谷口板長が、またとんでもない鯖商品を世に送り出してきました。
その名も「はちのへ虎鯖アヒージョ」
深い青色のパッケージに金泊、なんかとってもゴージャスな雰囲気をまとっています。さらに青森県を全力でアピールするパッケージになっています。瓶の中には、飴色のオイルに、ゴロゴロしたニンニクと青唐辛子、八戸産の鯖の身がぎゅっと詰まっています。ニンニクと青唐辛子は青森県産を使用しているそうです。
アヒージョとは、オリーブオイルとニンニクで食材を煮込んだスペイン料理のことで、食材の味が染み出したオイルにバゲットを浸して食べるのも至福なのですが、はちのへ虎鯖アヒージョは、オリーブオイルの代わりに八戸の鯖のお腹についている内臓脂肪を集めて抽出したオイルを使って作っているとのこと。鯖の内臓脂肪から抽出したオイルとは…体にはよさそうだけど食べるのはちょっとドキドキします。
この飴色のオイルが鯖の脂ということですね…
瓶のふたを開けてそのまま食べてもOKですが、鍋に開けて野菜と合わせたり、パスタにしても美味しいそうです。
今回は鍋に開けて、野菜と一緒に煮込んでみることにします。
火にかけると、鯖の美味しそうな香りが立ち上ってきました。
鯖の旨味がオイルと身と、両方にギュギュっと詰まっているのが目でも分かります。
できましたー!食べてみましょう。
ニンニクと青唐辛子の効果か、想像以上に青魚特有の臭みはなく、鯖の旨味が詰まっています。旨味がしみ込んで柔らかくなったニンニクも最高…しかもDHA・EPA豊富な鯖の脂100%なんて、罪悪感ゼロなアヒージョです。オイルも最後の一滴まで、パスタで美味しくいただきました。
八戸ニューシティホテルの谷口板長によると、北でたっぷり餌を食べて蓄えた鯖が八戸で水揚げされるため、八戸の鯖の脂乗りは特にいいそうです。その証拠に、ほかの地域で水揚げされる鯖の身は赤みがかっているのに対して、八戸の鯖の身は乳白色なんだそうです。脂乗りのいい八戸の鯖じゃないと、鯖の脂を抽出できないということなんですね。さらに青森県産のにんにく・青唐辛子と合わせ、まさに食材の豊かな青森・八戸だから作れた商品なんですね!
虎鯖棒すしにつづき、また一味違う鯖の旨味と可能性を感じられる商品でした。ぜひ、みなさんも見つけたら食べてみてください!