本州最北端！海と共に生きる大間町の魅力とは？ | 海と日本PROJECT in 青森県

青森県下北郡に位置し、本州最北端である大間町。大間といえばなんといっても「大間のマグロ」が有名ですが、壮大な海景色や新鮮な海の幸が豊富に獲れるなど、たくさんの魅力にあふれる町です。

今回は実際に大間町へ足を運び、海をテーマに見どころを紹介していきます。

おすすめのスポットも紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

津軽海峡をひとりじめ

大間町は津軽海峡に面しています。天気がいい日には、北海道を肉眼で確認できます。大間町在住の友達がいうには、調子がいいと北海道放送がテレビに映る日もあるのだとか。北海道函館市には、大間町からフェリーに乗れば90分ほどで行くことができるので、納得ですね。

大間の海は四季折々でちがう表情を見せ、訪れる人々を魅了します。春には新緑が映える海岸線、夏には青く澄んだ海と白い砂浜、秋には夕日に染まる美しい海景、そして冬には荒波が打ち寄せる迫力満点の海と、どの季節にもそれぞれの魅力があります。

そんな大間の海を楽しめるスポットが「大間崎」です。有名な「マグロ一本釣りモニュメント」がある場所のため、知っている方も多いのではないでしょうか。

このモニュメントは、大間の漁師が一本釣りした440㎏のまぐろがモデルとなっているそうです。大間に来たと感じさせるこのモニュメントは、多くの観光客が記念撮影をおこなっています。例にもれずわたしもパシャリ。

ここからは津軽海峡が一望できます。この日はとても天気がよく、きらきらと輝く海に心があらわれるようでした。

最高級ブランド「大間まぐろ」

大間町といえば外せないのが「大間まぐろ」。このマグロは「黒いダイヤ」とも称され、その高品質かつ絶品な味わいは世界的に有名です。大間のマグロ漁は、秋から冬にかけての厳しい海のなかでおこなわれます。漁師たちは伝統的な一本釣りの技術を駆使し、極限の条件下でマグロを獲っているのです。

この漁法は、マグロにストレスを与えずに捕獲するため、魚の鮮度と質が保たれます。大間のマグロは、津軽海峡の豊富なエサをたっぷり食べていることから、脂のりがよく口の中でとろけるような食感が特徴です。

大間町には、大間まぐろを楽しめる食堂や寿司屋が多く存在します。ぜひ、大間マグロ本場の地で、味わってみてくださいね。

海の幸とグルメ

大間町はマグロ以外にも新鮮な海の幸が豊富です。大間町内にある「大間観光土産センター」では、タコやウニ、ホタテや昆布などが多数販売されています。これらの海産物を使用した料理は、どれも絶品です。

海鮮丼もおいしいのですが、時期になると食べられる殻付きのウニや、イカやタコなどの浜焼きは格別です。

無類のうに好きであるわたしは、よく瓶に詰められた塩うにを購入しています。ミョウバン不使用のため、臭みがなくとろけるような舌ざわり。大間にきた際には、ぜひ食べていただきたい海の幸のひとつです。

海を楽しめるアクティビティも！

大間町では、海を満喫できるさまざまなアクティビティも豊富です。津軽海峡に面している大間では、投げ釣りが楽しめます。アイナメやカレイ、春にはホッケも釣れるのだとか。

また、地元の漁師たちと遊漁船に乗ってまぐろ釣り体験もできます。

季節ごとのイベントも見逃せません。夏には「大間町ブルーマリンフェスティバル」が開催され、多くの観光客で賑わいます。そのほかにも天妃様行列とよばれる祭典や大間稲荷神社例大祭など、地域の文化や伝統を感じられるイベントが多数おこなわれています。

見るだけではなく、体験して楽しめるイベントが多いため、ぜひ日程を合わせてきてみてくださいね。

海と共に生きる人々

大間町の魅力は、海の美しさやおいしい海の幸だけではありません。海と共に生き続ける、人々の暮らしや文化も大きな魅力のひとつです。

そのなかでも漁師たちは、厳しい環境のなか日々漁を続け、伝統的な技術を次世代に受け継いでいます。お正月にはテレビの特別番組で、大間マグロ漁のドキュメンタリーが放送されています。全国放送なので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。冬の漁業の厳しさや、一本釣りにかける漁師の方々の熱い思いには、いつ見ても感動させられます。

漁業はもちろん、観光業も地域の重要な産業です。地元の方々は、観光客を温かく迎え入れてくれます。

また、大間町では地域の伝統行事やお祭りが盛んにおこなわれています。地域全体で協力しあい、未来に向けて持続可能な地域づくりを進めている様子は、訪れる方々にとって、印象深いものとなっているのではないでしょうか。

たくさんの魅力が詰まった大間町

大間町は、海の美しさと豊かな海の幸、そして海と共に生きる人々の魅力に満ちた場所です。わたしはよく大間へ行くのですが、運転中横を見ると壮大な海が広がっていて、何回も通っている道なのにいまだに見とれるときがあります。大間に着くまでのドライブも楽しめますよ。

まぐろだけじゃなく、さまざまな楽しみ方がある大間町。

あなたもぜひ、本州最北端の地で、忘れられない体験をしてくださいね。