「ただ、夕陽を眺めてゆっくりと過ごしたい」
そんな気持ちに抱かれて、向かったのは日本海に面した深浦町。
数多くの夕陽を眺められるスポットの中でも、特に人気の高い「岡崎海岸」をご紹介いたします。
今回訪れた「岡崎海岸」は「日本の渚百選」にも選ばれている、青森県内でも有数の特に綺麗な海岸です。
夕陽の綺麗な深浦町の中部に位置し、国道沿いにあるために非常にアクセスの良い海岸です。
「岡崎海岸夕陽展望所」の前に車を停め、歩いて海岸へ向かいました。
夕暮れが近づいている夏の日本海。
この海へと続く道を一人で歩くのは、なんだか寂しいような、ワクワクするような。
しかしこの「夕暮れに向かう夏の時間」が、私はたまらなく好きなのです。
岡崎海岸は、深浦町の海岸の中でも特に「景観の良さ」が自慢です。
そしてキャンプ場も併設されているので、夏にはアウトドアの人気スポットとなります。
休憩用のベンチも兼ねた東家も併設され、ここからじっくりと海を眺めるのも良さそうですね。
海岸は岩場と、綺麗に整備された海水浴場となっております。
こちらは昭和61年(1986年)から離岸堤、護岸、遊歩道などの整備が進められたそうです。
そして目に入ったのが「渚の地下道(ちかみち)」というトンネル。
こちらは平成11年度(1999年度)に設置されたそうです。
津波などの緊急時には、速やかに安全な場所に避難できるトンネル形式の避難路として活用されるそうです。
案内板もしっかりと設置されていて、この海岸を整備した方々の気配りが十分に感じられました。
そして、海岸には「深海魚の化石?」とも言えるような、巨大な流木もありました。
歩いてみると、さまざまな発見があるので、海をぶらぶらするのが好きなのかもしれません。
もっとも、こういうご時世なので「密を避ける」という意味でも、カメラを片手に一人で海へ行くのが好きなのだと感じました。
さて、いよいよ夕陽を拝める時間。
と思いきや、今日は分厚い雲が水平線上を覆ってしまいました。
そばを散歩しているお爺さんにも「今日は曇っちゃったね。夕陽はだめかもしれないね」と声をかけられました。
でも、もしかして。
そんな期待を持ちながら、しばらく一人で海で座っておりました。
案の定、本当に一瞬だけ、雲の切れ目から夕陽を拝むことができました。
自然風景って、一瞬でガラっと変わってしまうのが面白くもあり、儚くもあります。
次第に夜が近づいてくるこの時間。気持ちの良い潮風と共に、夏の日本海を堪能できました。
イベント名 | 深浦町「岡崎海岸」で夕陽を待つ、夏の時間 |