レポート
2021.10.03

【暮れていく陽を眺める時間】野辺地町 常夜燈公園

青森県に住んでいると、常に身近にあるような、海辺の光景。

その日常の中に、新たな発見があるかもしれません。

今回は海のすぐそばにある、素敵なスポットをご紹介いたします。

■野辺地町 常夜燈公園

とある秋の日。夕陽が沈みかけた頃に訪れたのは、陸奥湾に面した野辺地町。

下北半島の入り口ともいえるこの地にある海辺のスポットが「常夜燈公園(じょうとうこうえん)」です。

公園内には人工芝が敷かれたエリアもあって、子供たちが安心して駆け回ることができそうです。

この日も、近所の子供たちがたくさん遊んでいる姿が見えました。

公園内にはベンチ、テーブルなども各所に設置されてます。

ここで海を見ながらランチをしたり、休憩するのも楽しいひと時でしょうね。

■常夜燈のある光景

さて、この公園の名前の由来となっているのがこちら「浜町の常夜燈」です。

盛岡藩の日本海航路への窓口として賑わっていた野辺地町。

この町の港へ夜、入港する船の目印となっていた、現在の灯台の役割をしていたものです。

現存する石の常夜燈の中では「極めて古い」とされるこちらの常夜燈。海と人間の歴史を現代に伝える、貴重なものなのだそうです。

夜になると付近はライトアップされるので、とても神秘的な光景を見ることができます。

■復元北前型弁才船 みちのく丸

常夜燈公園に存在する重要な建造物がもう一つ。

その名は「復元北前型弁才船みちのく丸」通称「北前船」です。

北前船は江戸時代から明治時代にかけて、日本海の海運の主力となって活躍していた船。

こちらの船はそれを復元したもの。全長はなんと32.0mと巨大なもので、載貨重量150t、帆柱までの高さが28m。

帆船なので、エンジンなどの動力はありません。

今では珍しくなってしまった木造の帆船は、やはり存在感があります。

世界でも名高い日本人船大工たちの技術が結集されたもので、この船の存在自体が重要な文化財となっているようです。

■明日もまた海のある日常を

とっぷりと暮れかかった陽の海を見ながら、しばらく時間を忘れてボーッとしてしまいました。

そらも次第に色を変え、今日1日のことを振り返る時間です。

色んなことがあったけど、今日も1日、元気に生きれたなとか。そんなことを考えました。

公園で遊んでいた子供たちも、一人、また一人と家に帰っていきます。

この地に生まれ、物心つくまえから当たり前に存在している「海辺の光景」は、もしかしたら貴重な時間なのかもしれません。

イベント詳細

イベント名【暮れていく陽を眺める時間】野辺地町 常夜燈公園
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