レポート

【海&忍者!?】津軽藩の忍者「早道之者」と「津軽の海」との深いつながりとは?

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さて、今回は「海と日本PROJECT 」でも史上初のテーマになるであろう「海と忍者のつながり」についてお届けいたします。

「なんのこっちゃ!?」と多方面からツッコミを頂けそうなこの話題。しかし、読み終わる頃には「そうだったのか!!」と皆様にも感動していただけるかと思います。

■青森大学「忍者部」

今回ご紹介させていただきますのは、歴史も長く、地域貢献度が全国1位になった実績のある大学でも知られる「青森大学」で、国内で初めて創部された「忍者部」です。

同好会などではなく、大学から正式に認可を受けて活動している、いわゆる「ちゃんとした部活」とのことですが、いったい、どのような活動をしているのでしょうか!?

 

 

忍者部は2016年の4月に創部された新しい部活です。部員は主に「薬学部」などに在籍している生徒が多いとのこと。

忍者部のねらいは、かつて、明治初期まで津軽藩に実在したとされる「甲賀忍者」の流れを組む「中川流」の忍者集団「早道之者(はやみちのもの)」を調査することです。

 

津軽藩に実在した忍者の数は、かなり大規模なものだったらしく全国的にも貴重な存在だったそうです。

そんな忍者達が実際に習得していたとされる古武術の訓練や、日本の伝統芸能などを学び、日本の文化を全国や海外へ発信することが忍者部の目的だそうです。

■津軽藩の忍者と海のつながり

さて、今回の大きなテーマである「津軽藩の忍者と海のつながり」について、忍者部の顧問である青森大学薬学部の「清川繁人 教授」にお話を伺いました。

津軽の海といえば「陸奥湾」や「津軽海峡」を思い浮かべますが、実はそのどちらの海にも、忍者は大きく関係していたそうです。

(以下、清川教授 談)アイヌ民族と松前藩の間でかつて行われた「シャクシャインの戦い」の時代をはじめ、蝦夷地の諜報活動を行なっていたのが実は津軽藩の忍者たちだったのです。

津軽海峡を渡って忍者たちは、蝦夷地に頻繁に行っていたということが調査でわかってきました。これは江戸幕府から命令された津軽藩独自の使命で、日本の平和を守る為にも大変に重要なものであったと考えられます。

かつては津軽藩の領内、つまり現在の青森県津軽半島エリアにもアイヌ民族が住んでいたそうです。海沿いに住んでいることからも船を操る技術はアイヌ民族の方が高く、忍者たちが蝦夷地へ向かう船を出してもらう協力を彼らにお願いしていたと考えられます。

これまでの調査で、忍者たちが津軽海峡を頻繁に往復していたのは確かであり、蝦夷地からの物資を運搬するとか、情報を入手するなど、忍者たちは海と深い関係があったことが考えられます。

また、忍者たちが蝦夷地でそのような活動をすることが幕府からの信頼にもなり、津軽藩の評価が高まることにも大きく貢献していたようです。

■忍者部の今後の展望

青森県の海のみならず、日本の平和の為に大きく活躍していた津軽藩の忍者たち。

青森大学忍者部の調査では、弘前市のとある古民家が実は「忍者屋敷」であったという歴史的な大発見もありました。

杉山伊太郎や、棟方嘉吉という忍者の一族とも考えられる方々が所有してきて、忍者たちが集会所として利用していた可能性もあるというこの古民家。

国内で現存する忍者屋敷としては珍しいのですが、なんと取り壊しの可能性も出てきたそうです。なんとか保存する方向で考えてもらいたいですよね。

忍者部が創部して3年半。これまで青森県にも忍者がいたということは、ほとんど誰も知らなかったのが、現在は「知ってる」という人が多くなってきたそうです。

「歴史を調べれば調べるとほど、江戸時代は津軽の忍者がものすごく活躍していた。もっとアピールしていきたいし、もっと注目されてほしい」と清川教授はおっしゃいます。

■クルーズ船のお出迎え活動

 青森大学忍者部は創部してから毎年、青森港を訪れるクルーズ船を港でお出迎えする活動もしているそうです。

今年2019年は5月と6月に「シルバーエクスプローラー」「クイーンエリザベス」をお出迎えする際に忍者パフォーマンスをしたそうです。

内容としては「花かご」を船長に贈呈し、また忍者同士が「巻物」を奪い合うパフォーマンスを披露。清川教授が最後にその巻物を広げると「Welcome to aomori」と書かれていた、というもので観光客たちにはとても盛り上がったそうです。

日本国内で忍者パフォーマンスを見せる港はなかなかないので、青森港での忍者部の活動はとても貴重な存在となっているようです。

また、本年度は「弘前ねぷた祭」にも津軽藩の忍者を題材にした「ねぷた絵」が使われるなど、今や青森大学忍者部の活躍は青森県の観光を牽引する重要な存在になりつつあります。

 

私たち青森県民がよく見ているこの陸奥湾や津軽海峡も、その昔は忍者たちがアイヌ民族と協力し、蝦夷地を行き来する為の重要な海だったのだなと、今回の取材を通して勉強させていただきました。

青森県に海があるからこそ生まれた、津軽藩の忍者たちの活躍。

歴史の表舞台から消えかかっていたその活躍を調べてみれば、21世紀を生きる我々にとっても通ずる「海と人間の関わり方」について、何か大きなヒントが見つかるかもしれませんよ!?

イベント名津軽藩の忍者と海の深いつながり

レポーター紹介

ハリヤマ カズキ
「海と日本プロジェクトin青森県」の特派員として、フォトグラファー&ライター活動をしている。海のことを考えると眠れないのは海のせい? 
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