海に囲まれている青森県むつ市は、あらゆる魚が釣れる釣りスポットが多いことで有名です。むつ市民であるわたしも、老若男女・季節を問わず、釣りを楽しむ方が多いと実感しています。
むつ市は、太平洋・津軽海峡・むつ湾の3つの海に囲まれています。荒波の太平洋、波の流れが速い津軽海峡、おだやかなむつ湾。3つの海の異なる性質によって、同じむつ市内でも釣れる魚は変わるのです。
今回は、そんなむつ市のおすすめ釣りスポットを5つ紹介します!
よく釣りをする友人数名に聞き込み調査をし、実際に行ってきました。これからむつ市で釣りをしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
一つ目は、むつ市大畑町にある「大畑漁港」です。海峡サーモンの養殖や、イカが獲れることで有名なため、知っている方や来たことがある方も多いのではないでしょうか。
大畑漁港は下北駅から車で30分ほどに位置し、バスもとおっているため、アクセスしやすい場所にあります。
1年をとおして狙える魚はカレイやアイナメ、ソイなどです。春にはホッケ、秋にはイナダも釣れるのだとか。常夜灯の数が多いため、夜釣りでイカ釣りもチャレンジできます。
ちょうどいまの時期は、イカが釣れるシーズンですね。先日大畑漁港で夜釣りをしに行き、イカを2杯ゲットしてきました。
気温も高くなってきたので、釣った魚でバーベキューも楽しめますね。
大畑町は、かつて青森県八戸市に次ぐイカの漁獲量を誇っていました。わたしが幼いころは、イカは買うものではなくもらうものでしたね。夜の海に浮かぶ、イカ釣り漁船の灯りがきれいで、イカ釣り漁船を見かけると、夏が来たなと感じます。
大畑町では新鮮なイカ刺しが食べられるお店もあるので、釣りを楽しんだあとはぜひ味覚でも楽しんでいってくださいね。
二つ目の釣りスポットは「大平漁港」です。大湊駅から徒歩で10分ほどの場所にあり、むつ市街地からも近いため、気軽にいける釣り場として親しまれています。
大平漁港では、カレイやアイナメが狙えます。いまの時期はイカも釣れるそうです。防波堤のヘチや漁協側の防波堤では、ソイやアイナメといった根魚が多く釣れます。漁港内の岸壁では、サビキ釣り(餌を海中で拡散させて魚をあつめ、サビキとよばれる餌に似せた釣り針で釣りあげること)でチカやイワシ、小型のカレイやハゼなどが期待できます。
大湊漁港は、近くに克雪ドームやむつマエダアリーナがあり、人通りの多い場所でもあるため、子ども連れの方や女性の方でも安心して楽しめます。
アクセスの良さから、サクッと釣りをしたいときにおすすめの場所です。
三つ目は「尻労(しつかり)漁港」です。下北郡東通村に存在し、太平洋に面しています。同じく東通村にある尻屋崎から近く、車で20分ほどです。
尻労という変わった名前は、アイヌ語からきています。「山の手前」「行き止まり」という意味があるのだとか。
尻労漁港では、チカやマガレイ、クロソイやイナダ、ヒラメなどが釣れます。そのなかでも、チカは1年をとおして釣ることが可能です。投げ釣りではアイナメやババガレイ、ソイ類が狙えます。
尻労漁港の海底には岩盤やテトラが多いため、釣り針が水中の障害物に引っ掛かりやすいです。そのため、オモリが一番下にくる「胴突き」タイプの仕掛けを使うことをおすすめします。
尻労漁港は満潮時になると、波が防波堤まで高くなる可能性があるため危険です。天気予報や潮汐表を必ず確認してから行きましょう。
四つ目は「岩屋漁港」です。先述した尻労漁港と同じ東通村に位置し、津軽海峡に面しています。
赤灯台防波堤の先端付近はカレイ、アイナメの投げ釣りが楽しめるスポットです。夜釣りではイカやソイも期待できます。
テトラや岸壁の周りは、アイナメが狙えます。漁港内ではアジやチカなどの小物釣りに適しており、小中型のカレイや根魚も釣れるのだとか。小さい防波堤付近では、投げ釣りでカレイやアナゴ、足下にはチカが寄ってきます。
尻屋埼からは車で7分ほどと近いため、観光としても楽しめる釣りスポットです。
最後は「下風呂漁港」です。青森県風間浦村に位置し、津軽海峡に面しています。
下風呂は、古くから硫黄温泉が楽しめる温泉街として有名な場所です。温泉街から歩いていける距離にあるため、宿泊した方も気軽に楽しめる釣りスポットとなっています。
下風呂漁港には長い防波堤があり、一般の方も歩いていくことが可能です。テトラポッドに上がるわけではないため、釣り初心者の方でも安心して釣りをおこなえます。
ソイやカサゴ、エゾメバル、イシダイは磯釣りでよく釣れる魚です。船頭付近の投げ釣りではカレイ、ヒラメが狙えます。
風間浦村では「津軽海峡‘‘ライトフィッシング‘‘体験」を開催しています。地元を知り尽くした漁師が、釣り方や餌のつけ方を教えてくれるため、釣りデビューをしたい方におすすめです。釣った魚は自分でさばくこともできます。
何度か魚をさばいたことがありますが、想像以上に難しく時間がかかりました。釣った魚をプロから教えてもらいながらさばけるなんて、貴重な体験だと思います。
釣りを楽しんだあとは、温泉で疲れた体を癒す旅、なんかも楽しそうですね。
今回紹介した5つ以外にも、川内・脇ノ沢地区や大間崎など、むつ市にはまだまだ釣りを楽しめるスポットが多く存在します。1年をとおして釣れる魚が変わるため、毎回新鮮な気持ちで魚釣りを楽しめます。
釣りを楽しむだけではなく、その海の景色や、地域の魅力もぜひ体感してほしいと思います。
みなさんも、ぜひむつ市の釣りスポットに足を運んでみてくださいね。