レポート
2023.10.31

黒いダイヤ、大間マグロを食す旅

下北半島北端に位置する大間町は、本州最北端の町です。
マグロが有名で、大間産のマグロは黒いダイヤと言われています。
そんな大間のマグロは全国的にも有名です。

「マグロ丼が食べたい。」と思い、
青森市内から佐井村経由で大間町に5時間かけて向かいました。
佐井村あたりまでは晴天だったので、
津軽海峡の向こう側の北海道が見れるのではないかと思いましたが、
大間町に到着したころには、
霧が広がっていて北海道は見えませんでした。

「どこでマグロを食べようか?」
そう思い、海沿いの道を歩いていました。
「適度に人も入っているし、ここにしよう。」
ということで、海峡荘のマグロ丼を食べることにしました。
大ぶりのマグロの切り身がいくつも並んでいるマグロ丼をおいしくいただきました。

海峡荘は、1988年より営業している民宿で、
食堂としても営業しています。
海峡荘では、春はから付き生ウニやタコ、夏はもずくやところてん
秋から冬は、大間の生マグロ、ブリ、タコなど
年間を通して新鮮な海の幸を食べることができます。

なぜ大間のマグロは有名なのか?
日本国内のクロマグロの漁獲量は約2万トンです。
そのうち5%が青森県産のマグロです。
大間町は津軽海峡に接していて、
クロマグロでも100Kg越えの大物が水揚げされることが多いです。

青森県各地でマグロは獲れますが、
大間のマグロは「大間マグロ」という名前でブランド化され、
黒いダイヤとも言われます。

漁法は一本釣り漁法が主流です。
かつて、テレビで大間の一本釣り漁法が紹介されたことを
きっかけに全国的な知名度を獲得しました。
マグロの漁期は、近年9月〜12月ころまでです。
周辺海域の水温が高いと通常の漁期よりも長くマグロが姿を見せることがあります。

本州最北端にある石碑 本州最北端の地碑

本州最北端を示す石碑があります。
近くの売店で本州最北端到達記念証を購入することができます。

石川啄木歌碑

本州最北端の大間岬には、
なぜか明治の歌人石川啄木の歌碑が設置してあります。
歌碑には3つの歌が書かれています。
「大という字を百あまり砂に書き 死ぬことをやめて 帰り来れり」
「大海にむかいて一人 七八日 泣きむとすと家を出でにき」
「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる」

この歌碑は、
啄木が大間岬の沖合に浮かぶ弁天島を詠んだということにちなんで、
弁天島が見える大間岬に設置されました。
私が大間岬を訪れたこの日は、霧が立ち込めていたので、
弁天島は見えませんでした。

ちなみに石川啄木が大間岬を訪れたかどうかは議論の余地があるようですが、
啄木は青森を旅行したり、
大間町の対岸にある函館で小学校教員、新聞記者として働いていたりしました。

まぐろ一本釣りの町おおま石像

この石像を見たとき、
大間はマグロが有名なので左側のマグロは分かるのですが、
右側の腕のモニュメントは何を表しているのか不明でしたが、
これは1994年大間町の漁師が440キロのマグロを
一本釣りした時の様子がモデルになったものということで
右側の腕の謎も解けました。

豊国丸戦死者忠霊碑

1945年7月八戸港を出港し、北上していた特務船豊国丸が、
米軍の艦載機グラマンによって撃沈され
多くの乗組員が戦死・行方不明となりました。
戦死・行方不明になった方々を慰霊する目的で石碑が立っています。

大間町マグロ以外のスポット

海峡ライン

佐井村から北上し大間に至るまでの道が
海峡ライン(国道338号線)です。
国道という割には道が狭く運転していると
美しい海の景色を十分楽しむことができないのですが、自然豊かな国道です。
運転しているとサルの群れに遭遇しました。
佐井村から北上する場合、左手側に海、右手側に山があります。
下北半島自体がジオパークに設定されているため
めずらしい景色が目の前に広がっています。
大間の隣の村になりますが、佐井村には仏ヶ浦や
男願掛岩があります。
ちなみに冬季間は通行止めになる区間もあるようなので、
夏のスカッと晴れた日に通ることをおすすめします。

観光土産センター

大間町はマグロが有名ですが、私は観光土産センターで
岩のりとワカメ、タコの足を2本購入しました。
岩のりとワカメは家に帰ってから食べる用で購入しました。
タコの足は帰りの道中に食べるために購入しました。
観光地ですが、値段はどれもリーズナブルでした。
また、観光土産センター以外にも多くの土産物屋があります。
大間の街をぶらぶら歩きながら、
新鮮な海の幸の食べ歩きをすることもおススメです。

西吹付山展望台

大間岬から内陸に10分ほど車を走らせると、
西吹付山展望台があります。
少し分かりづらい場所にあります。
駐車場から展望台まで徒歩で3~5分かかります。
晴れていれば展望台から北海道を見ることができます。
この日は霧が立ち込めていて何も見えませんでした。
日頃の行いが悪いのかもしれませんね。
海とは逆方向には風力発電の風車がたくさん並んでいます。
晴れた日に訪れたら最高の景色を見ることができるのではないでしょうか。

イベント詳細

イベント名黒いダイヤ、大間マグロを食す旅
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