レポート

青森の郷土料理・貝焼きみそを食べよう

kaiyakimiso8

青森県は下北地方、津軽地方に長く伝わる郷土料理に「貝焼きみそ」があります。
下北の方では「みそ貝焼き(かやき)」とも呼ばれているそうです。
貝焼きみそとは、ホタテの貝を器代わりとしてだし汁・ホタテ・みそ・卵・ネギを入れて煮込んだもののことを言います。海藻や豆腐、イカを入れて作ることもあるそうです。お店によっては贅沢にウニを入れて作っているところも!
そもそもの発祥は江戸時代にさかのぼるとも言われていて、陸奥湾で生活する漁師たちがホタテの貝殻を鍋の代わりにしホタテなどの魚介類を刻んで煮込み、みそで味をつけて食べていたとみられています。その後市民が卵を手に入れやすくなったことにより卵を入れるのが主流となっていき、現在の形になったそうです。

■貝焼きみその思い出

青森の郷土料理であり家庭料理の代表格・貝焼きみそ。初めて食べた時から心奪われました。郷土料理って観光客向けじゃない?地元の人間は食べないわっ♪となぜかスレた私も貝焼きみそだけは特別。
気になる私と貝焼きみそとの出会いですが、家庭料理として県内で広く知られているにも関わらず幼少期から家で貝焼きみそを食べたことはありません。初めて貝焼きみそに出会ったのは、小学校を卒業したその日のこと。卒業祝いに母が同級生たちとそのお母さんたちと一緒に初めて居酒屋へ連れて行ってくれました。私の居酒屋デビューもその日です。
まず旅館の夕食に出てくるような例の青い固形燃料の卓上コンロの上に、ホタテの貝殻が乗って出てきました。居酒屋でも旅館のようなご飯が食べられるんだ!と小学生の私は大興奮。貝殻の上には美味しそうな匂いのなんかいっぱい混ざったもの。
「これなに?」と母に聞くと「ホタテだよ。食ってみる?」と勧められ、食べてみるとまああああ美味しい!この時の味が忘れられず、行く先々で貝焼きみそを見つけては食べてしまう体に…。しかし大人になってから気づきましたが、貝焼きみそというのは贅沢な一品なのです。そこそこいいお値段で出しているところがほとんどです。
いつしか「このおいしくて贅沢なもの、自分で作れやしないだろうか…」と考えるようになりました。

■まずはホタテを仕入れに

料理は材料!(突然どうした)ということでめちゃくちゃいいホタテを使って作ってみよう!と思い立ち、地元の生鮮市場へ買い出しに行きました。
五所川原駅前にある山本水産さんへ、ホタテめがけて向かいました。青森県産との表記。よし。下北でとれた新鮮なものとのこと。よしよし。ええい思い切って家族の人数分いったれえ!
それはそれは活きが良いホタテで、買って帰ってからもパクパク動く特大ホタテたち。子どもたちに見せたいなあ…。いかんいかん、新鮮なうちに調理せねば。

パクパクパク。生きている…!

■作り方(ホタテ4枚分)

〇材料
・みそ 大さじ2
・料理酒 大さじ1
・卵 1個
・ネギの青いとこ お好みで
・粉末だし
調べてみると作り方としてはそれほど面倒な工程はなさそう…?いざ実践!

〇ホタテをさばく
まずは貝から身を外し、貝柱と耳を分ける。
ふーんできそうじゃん。…ん?本当にできそうか?生きたホタテを調理するの初めてじゃない…?
とりあえず軍手を履き、気合を入れて。
「えいや!」とホタテを開こうとしますがなかなか開かない。そりゃそうか…。
スプーンを押し込み、なんとか力ずくで片側の貝を外しました。

ホタテをさばくって簡単そうに見えていましたが、なかなか大変だったんですね。やってみないと気づけないことでした。
こうして「いや~!ぎゃ~~!」と一人キッチンではしゃぐ34歳にさばかれたホタテがこちら。

左が耳の部分、右が貝柱の部分です。
厚さ何センチ何だろうと思うほどとっっっても肉厚で、見事なホタテです。
刺し身用とのことだったので、このままでも十分美味しく食べられます。が、今回はとことん贅沢に貝焼きみそ!耳の部分は塩を振ってもみもみし、丁寧に洗い流して下処理は完了。

〇調理
次に貝柱・耳ともにみじん切りにしていきます。

肉厚な貝柱を刻むのは何とも言えない背徳感がありました。
耳の部分はコリコリした食感が美味しいのですが、子どもでも食べられるよう今回は気持ち細かめに刻みました。
次に刻んだものすべてをネギ・卵・調味料と混ぜます。

混ぜていくとみそのとってもいい匂いがしてきます。
具材と調味料がしっかり混ざったところで貝殻に乗せていきます。

おお!それっぽい!
直火で焼くイメージがありましたが、今回は電子レンジのグリル機能を使ってみました。
余熱なしで様子を見ながらなんやかんや8分ほど焼きます。

おお~これはどこから見ても貝焼きみそだ!

〇実食
ご飯に乗せるとこんな感じに。

ホカホカ…おおおお美味しそう…!
食べてみると、ホタテの食感もちゃんと残っていて、貝柱のコリコリと耳の弾力がたまりません。みそと卵の味付けもしっかりきいていて、なんて贅沢などんぶり。ご飯のおともにはもちろんですが、ビールや日本酒にも合いそうです。
料理酒の代わりに白ワインを使ったり、青ネギではなく玉ねぎにしたりしてもワインに合いそうで良き。チーズを乗せてグラタン風にするのもアリですね。たくさんアレンジレシピも楽しめそうです。
子どもたちも初めての貝焼きみそに驚いていました。
どうやって食べるの~?と貝殻を持ちながら不思議そうに見ていましたが、食べてみると気に入ったのかぺろりと完食。さすが生粋の青森県民…。美味しかった?と聞くと、「うん!ホタテ最高!」と百点満点の食レポをいただきました。

その後子どもたちが「あれに似てるね!お豆腐が入ったやつ!」と話していたのですが、なにかと思っていたら「たまごみそ」のことでした。そういえばホタテではなく豆腐を入れたバージョンの「たまごみそ」と呼ばれるものをよく作っており、幼いころ実家でもよく食べた味です。貝焼きみそを家で食べたことがないと思っていましたが、無意識のうちに近しい味を食べていたんですね。

■身近なもので、好きな味で

今回本格的な貝焼きみそに挑戦しましたが、子どもに言われたようにこれまでも日常的に食べていたんだと気づきました。必ずこれを入れるべし!という決まりはなく、高級な材料でなくてもできるので、今まで抱いていた貝焼きみそへのイメージよりだいぶ身近なものになりました。自分や家族の好みに合わせて作ることができるのも魅力的です。

地方や家庭によって作り方も見た目の様々な貝焼きみそ。お店で食べるも良き、自宅でアレンジをして食べるも良き!ぜひお好みの貝焼きみそに出会いに行ってみてください♪

イベント名青森の郷土料理・貝焼きみそを食べよう
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