やっと雪が消えた4月中旬のこと。
よく晴れた春の日に、ふと「デイキャンプがしたい」と思いました。
そうとなれば、向かうのは決まって津軽海峡の見えるキャンプ場です。
津軽半島、今別町の先端にある「袰月海岸(ほろづきかいがん)」
北海道の松前半島までを見渡せるこちらの海岸、断崖の上に整備されたのが「鋳釜崎(いがまざき)キャンプ場」です。
まだ草が茶色いままで、これから緑が濃くなっていくのかな?と思いながらも、今年初めての本格的なデイキャンプに、心踊らずにはいられません。
到着して、まずはサイトまで荷物を運ぶための「アウトドアワゴン」を準備します。
ソロキャンプとはいえ、物が多い私にぴったりの道具。ご家庭でも重宝します。
芝生の綺麗なサイトなので、ペグも容易に刺すことができました。
こちらは子供の頃から家族で訪れているサイトなので、なんとも言えない安心感もあります。
というわけで、テント設営完了。
続いて、家から持ってきたお米を炊く準備をしましょう。
イワタニプリムス社のソロクッカーと、コールマンの「パワーハウスLPツーバーナーストーブ」が重宝します。
ご飯を炊いている間に、焚き火の準備です。
落ちている松ぼっくりと、細かく切った着火用の木材を投入し、火を点けます。
良い感じに火が大きくなったところで、鉄板をしき、カルビを投入!
素晴らしい音を立てながら、肉が焼き上がります。
そして炊き立てのご飯と焼肉が合う!!最高です!!
薪が次第に炭となっていく姿をじっくりと眺めながら、一人の時間を堪能します。
目の前に広が袰月海岸を、展望台の上から眺めます。
この津軽海峡の向こうには北海道があり、海底深くには「青函トンネル」もある。改めて、なんだか不思議な海です。
昔、家族で夏休みにこのキャンプ場を訪れた時は、よく下の海岸で素潜りを楽しみました。
シュノーケルを着けて潜った海は本当に綺麗で、魚や貝が本当に手で捕まえられそうなくらいでした。
遠くまで行かなくても、身近な自然である海を楽しむことが、とても価値がある。
そんなことを、自然に教えられたような気がしておりました。
そうこうしているうちに夕方になり、もう帰らないといけない時間となりました。
たった半日だけのデイキャンプでしたが、テントを畳むのは、なんだか寂しい気持ちになります。
ソロキャンプの醍醐味は、不便を楽しみ、自然を楽しみ、日常のありがたさに気がつくこと。
自分のペースで過ごす時間、家族との時間、どちらも大切なのだと再確認すること。
改めて、海のそばでキャンプをすることは、自分にとってかけがえのない時間なのだなと感じた春の日でした。
イベント名 | 【海キャンプ】津軽海峡の見える「鋳釜崎キャンプ場」で一人過ごした春の日 |