レポート
2022.06.20

深浦イチの映えカフェ 風合瀬海岸かおりの店

西津軽郡にある、まぐろの町・深浦。千畳敷海岸や、夕陽がきれいなことでも有名な町です。そんな深浦町に、海を眺めながらゆっくりできるカフェ「風合瀬海岸かおりの店」さんがあります。

■かおりの店とは


かおりの店は、深浦町風合瀬地区の海沿いにあるログハウス調の建物で、オープンカフェ&海の家として営業しています。2011年4月、震災直後にひっそりとオープンし、当初はラーメンやかつ丼などのザ・海の家といったメニューを販売していましたが、2015年に心機一転リニューアル!海の家らしい茶色いベンチから白と水色にしたり、メニューもご当地バーガーを開発して新しくしたりして、南国風のオープンカフェスタイルになりました。

かわいいお団子ヘアの女の子と、黄色いニコニコマークののぼりが目印のお店です。

店内へ入っていくと、サーフボードや色とりどりのお花、鮮やかなブルーのベンチがありました。こちらのサーフボードも2015年のリニューアル時にペイントし、ディスプレイされたものです。

ハンバーガーやたくさんのアメリカンな置物、タペストリーなどもセンス良く飾ってあり、どれも海とよく合っていてテンションが上がります。

▽中でも今人気なスポットはこちら

その名も「ラブランコ」♡
ここで写真撮影することを目的に来る方がたくさんいるというのも納得の可愛さでした。ファミリーやカップル、ご夫婦で訪れて写真を撮っていくのでしょうね~♡
私自身県内生まれ県内育ちですが、こんな映えスポットがあることは最近まで知りませんでした。

▽メニューはこんな感じになっています


(画像:https://www.instagram.com/kaorinomise_fukaura/)

シェイクだけでもこんなにたくさんの種類が!地元深浦産のにんじんを使ったシェイクがあったり、深浦でとれたまぐろやサーモンを使ったハンバーガーやサンドイッチもあったりと、観光客にも嬉しいです。メニュー表に書かれているもののほかにも、シェイクには期間限定メニューもあります。6月はバナナ抹茶・いちご抹茶と、1つで2つを味わえるツートンシェイクが限定販売されていましたよ。
店内にあるベンチでゆっくり飲食するもよし、全商品テイクアウトもできるのでドライブしながらいただくもよしです。

この日は生いちごシェイク・生バナナシェイク・まぐろバーガーをいただきました。

▽生いちごシェイク

ニコニコマークの入れ物がかわいい~!
シェイク自体も、いちごのつぶつぶ感とすっきりとした甘みが最高でした!お天気も良かったので冷たいシェイクでさわやかな気分になれました。
生バナナシェイクは私が我慢しきれずに飲んでしまったため、写真がありません…なんたる失態…。写真はありませんが、生バナナシェイクもバナナの甘みが味わい深くてとっても美味しかったです。生でバナナを食べるのがあまり得意ではないのですが、バナナシェイクと聞くと頼まずにはいられない私。次回は絶対にフルーツましましを飲もうと決めました。

▽まぐろバーガー

写真の下手さはご愛敬(笑)。
ふわふわのバンズとまぐろのハンバーグ、さらに特製のソースがとってもよく合っていました。しゃきしゃきのレタスがたっぷり入っているのも嬉しかったです。あとやはりトマト!トマトが一番合う料理はハンバーガーなのでは?という持論をさらに後押ししてくれました。これまで変わり種のハンバーガーをあまり食べてこなかったのですが、このまぐろバーガーは本当の本当に美味しかったです。

▽「ごろチ」の愛称で親しまれる「ごろっとチーズケーキ」

(画像:https://www.instagram.com/kaorinomise_fukaura/)

注文カウンターにびっしり並べられた、たくさんの美味しそうなケーキたち。こちらのケーキは期間限定でネットショップでも購入可能になっています。しかし販売時期が限られており、今年は11月末以降から販売予定だそうです。Instagramを見ているとこちらのケーキをお目当てに来店されるお客様もたくさんいらっしゃいます。

▽ラブランコからの景色

せっかくなので、今回は私たちもラブランコに乗りながら食事したのですが・・・ラブランコの正面は見渡す限り深浦の海。真っ青な空と海が最高でした。

久しぶりに夫と二人でのお出かけだったので、抜群のロケーションの中ゆっくり話しながらシェイクを味わいました。子どもたちがいたらどのシェイク飲みたいかな?とか、このラブランコにへばりついて帰ろうとしないだろうね~とか。

日常からちょっとだけ離れてのんびりするには最適でした。

■シーグラス作家でもあるかおりさん

かおりの店で楽しめるのは、飲食だけではありません。注文カウンターの横に並んでいるのは、ひと際目を引くきれいなシーグラスアクセサリー。どなたか作家さんの作品を置いているのかな?と聞いてみると、なんとオーナーであるかおりさんの作品でした。お店の営業のほかにシーグラス作家さんでもあったなんて!海沿いを散歩して見つけたシーグラスを集めてかわいい小瓶に入れたり、またそれらを使ってアクセサリーにしたりしているとのことでした。この日も朝に散歩して見つけたというシーグラスを見せていただきました。

角の立つ鋭いガラスが何年も何年も海にもまれて、やわらかい形になっていくのかと考えると海のスケールの大きさを感じました。シーグラス作品のほかにも、オリジナルステッカーやヘアゴムなど、別の作家さんの作品も手に取ることができますよ♪

■竜巻被害から復旧

長らく地元の方々に愛され、観光客の方々にもたくさん知られていたこちらのお店ですが、2021年8月31日に深浦町風合瀬で発生した竜巻の被害を受けました。この竜巻被害により、建物や休憩スペース部分の屋根が吹き飛び、屋根の支柱が浮き上がる状態となってしまいました。当時、県内のニュースはもちろん全国ニュースでも取り上げられるほど、甚大な被害だったそうです。大変な状況ではありましたが、地元深浦町の建築会社さんによる全面協力のもと見事に修繕したと、かおりさんや、この日来店していた地元のお客さんたちが教えてくださいました。

復旧作業をしている間も、テイクアウトでの営業は続けていて、その際に建築会社の方がご厚意で作ってくださったのがラブランコだそうです。人と人のつながりはやはり何よりも強いのだなと、お話を聞いたり当時のことを調べたりしながら思いました。

■歴史と人柄が織りなす素敵な空間

「海の家」と聞くと、昔ながらの見た目の、昔ながらのメニューがある、昔ながらの素朴なお店、というイメージがなんとなく湧いてしまいますが、こちらのお店は良い意味での「昔ながら」を残しつつ、新しさも常に取り入れている印象を受けました。新しいメニュー開発をしたりネットショップを開設したりといった作業を通常営業に加えて行っているのか…と思うと頭が下がる思いでした。

常に新しいことに挑戦していくことは、決して簡単なことではないと思います。周囲の意見や想いもあるだろうし、本当に実現していけるのか、という葛藤も存在します。そんな中でもかおりさんからは、良いものは良い!やれることはやる!といった芯の強さや明るさを感じました。だからこそ、現在のようなみんなが行ってみたくなる場所・また行きたくなる場所になっているのではないかと思います。

ぜひ、深浦町にお越しの際は「風合瀬海岸 かおりの店」に立ち寄ってみてください。

イベント詳細

イベント名深浦イチの映えカフェ 風合瀬海岸かおりの店
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