「青森の海」を思いっきり満喫しよう!! と意気込んで津軽半島へドライブに向かうことになった、とある初夏の日のこと。
前日になり、かれこれ10年ほど前から陸奥湾のイルカたちの生体について調査をされている、青森のイルカ博士率いる調査船が海に出るとの情報をキャッチし、同乗させてもらうことにもなりました!!
今回は生粋の「青森女子」が津軽半島の海を満喫し、イルカ調査船に行ってみた日のレポートをお届けします!!
今回、海を満喫する女子旅に向かったのは「自然大好き!青森のマイナスイオン最高!」と豪語する青森市出身の美里さん。(通称:びりー)
まず向かったのは、津軽半島の北西部にある「道の駅十三湖高原」 です。牛が放牧される様子も眺められる高原の道の駅で、休日なので多くのお客さんで賑わっておりました。
十三湖は「湖」ではありますが、日本海に面した汽水湖。道の駅のレストランでは、十三湖名物の「しじみ汁」がついた料理や、日本海の海の幸を使った海鮮丼なども味わえました!
お昼過ぎに十三湖から移動し、外ヶ浜町平舘地区へ。道路が綺麗にが整備されているので、ものの1時間もかからずに津軽半島を横断できちゃいました。
イルカ博士こと、青森大学の清川先生と合流し、いよいよこれから「野生のカマイルカ」に会いに、陸奥湾へ出航します!
平舘地区の「石崎漁港」を出航した調査船は、陸奥湾を一気に横断し、下北半島の脇ノ沢地区が肉眼で見えるほどのポイントまで移動しました。
比較的天気も良く、風も凪で穏やかな日となり、イルカを観測するのには絶好のコンディションになりそうです!!
船が出航して約30分ほどが経過した頃でした。最初の群が姿を現れました!!
頭数はまばらでしたが、それでもイルカたちがその姿を見せてくれたのは、非常に嬉しいです!! 水面から顔を出したかと思えば、またすぐ潜ったり、ジャンプをしてみせてくれたり。
びりーさんも同乗した皆さんも、野生のイルカの姿に大興奮です!! わりと近くまで寄ってきてくれるイルカもいて、テンションが上がりました!
途中、津軽海峡を行き来する船の先頭にもイルカが泳いでいることを確認できたり。はたまた、こちらの調査船に興味を示したのが、追って泳いできたり。
相変わらず、自由気ままなイルカたちの姿を見ていると「あぁ、自分の故郷の青森県には、こんなにもステキな環境の湾があって良かった」としみじみ感じられました。
イルカ博士の清川先生に、今年のイルカ調査の感想をお聞きしました。(以下、清川先生談)
本年度、陸奥湾で確認されたカマイルカの頭数は最大で約200頭でした。これは昨年度とほぼ同数ですが、一昨年に比較すると約3分の1の頭数でした。エサとなるマイワシの漁獲は大漁と聞いていますが、5月下旬に気温30度を超す日があり、それ以降水温の高い日が続いたため早期に冷たい海域に移動したと考えられます。目視から、陸奥湾ではカマイルカの赤ちゃんを見かける機会が多く、出産や子育てに適した海域であることがわかりました。
今年の調査でももまた新たな発見があったということで、とても有意義な調査になったと考えられますね!
イルカたちがやって来る陸奥湾の素晴らしい環境も、年々変化していることが調査結果でもわかってきました。海を回遊するゴミを削減することはもちろんですが、この素晴らしい湾の環境をこれからも守っていく為には、私たちに何ができるでしょうか? 今後とも、イルカたちの生体と陸奥湾の環境を調査することにより、何かヒントが見えてくるかもしれませんね。
イルカ調査船が平舘地区へ戻ってきた頃にはもう、時刻は夕方になってました。
この日は本当に天気が良く、もしかしたら陸奥湾からも幻想的な夕日の光景が見られるのでは!?と期待し、お隣の「今別町」へ移動しました。
津軽半島の先端部に位置する「高野崎」と「鋳釜崎」へ着くと、ちょうど夕暮れ時でドラマチックなシチュエーションで、どちらもキャンプ場になっていて整備された場所でしたが、一歩踏み込むと海の近くは「ほぼ崖」だったので、違う意味でドキドキしました。
空が金色に染まって陸奥湾に消えていく夕日を見ながら、今日1日のことを振り返りました。
びりーさんに今日の感想をお聞きしたところ「1日中自然を満喫しながら、いい体験ができてよかったです!」とご満悦の様子でした。
たった1日の女子旅でしたが、青森の海に面した地域では、こんなにもアクティブでドラマチックな体験ができますよ!!
皆さんもぜひ、この夏は青森県の海へお越しください!!
イベント名 | 【女子旅!】津軽半島の「美」を満喫&イルカの調査船に同乗させてもらいました!! |
「海と日本プロジェクトin青森県」の特派員として、フォトグラファー&ライター活動をしている。海のことを考えると眠れないのは海のせい?
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