今回ご紹介させていだきますのは、青森市の桜川地区にあります革製品のお店「アトリエCANOE」さん。
2007年に創業し、今年で12年目のお店です。
木のぬくもりが感じられる店内に入りますと、革製のバッグやキーホルダーなどが所狭しと置かれております。個人的に、こういう雰囲気が大好きです。
また、革製品を自作する際に必要な部品や金具、メンテナンス用品などもたくさんありました。私も革製品は大好きですので、見ているだけで気持ちが高ぶる空間です!!
アトリエCANOEの代表であり、今回ご紹介する「青森の海を愛する人」こと竹内斉さん。今回はなんと、ホラ貝を吹いて登場していただきました。
非常に重厚な低音を響かせてくれたこのホラ貝。倉庫から出てきた古い物なのだそうで、海や山で吹くと非常に気持ちいいのだそうです。
ちなみに竹内さんですが「なんでも自分で自作するのが昔から大好きだった」ということで、革製品の修理などを引き受ける会社から独立してCANOEを開業されたそうです。
お店の名前の由来もまた「カヌーを一から自分で作ってみたことがきっかけで、カヌーくんと呼ばれるようになったから」という面白いエピソードがあるそうです。
自作したカヌーを青森市の川の上流に浮かべた時の写真。まるで北海道などの広大な湿原のように見える、かっこいい一枚です。
竹内さんが制作された革製品には、動物をモチーフにした物が数々あります。特に人気なのが「ミドリガメキーホルダー」です。
縁起が良く、とても可愛いこのカメのキーホルダーを元に、「ウミガメ」のキーホルダーに改良する計画があるのだそうです。これは楽しみですね!
そしてこれまたカッコいい一品が「マンタ」が描かれたワインボトルバッグ。
そして、青森県の名産品でもある「ホタテ貝」のコイントレー。
そして竹内さんが特に好きな動物である「クジラ」をモチーフにした革製品。マンタやクジラというように、大きな海の生物になぜか惹かれるのだそうです。
試作中だというホタテ貝のコインケースも。海に面した青森市に住んでいるため、やはり身近な自然環境をテーマにした製品が多いこともCANOEさんの特徴です。
さらに面白かったのが、店内にあるディスプレイに使われている木が、実は海に流れ着いた「流木」を再利用しているということでした。お店の中央部にあるキーホルダーなどが展示されているコーナーの木は、竹内さんが実際に陸奥湾で拾った流木なのだそうです。
こういう物がさりげなく使われているのが、実にかっこいいですね!
また、海の波をイメージした革ベルトも。生活の中にワンポイントでも海をモチーフにした物があると、なんだか気持ちも豊になりそうですね。
竹内さんは6年ほど前から「藍染め」にも挑戦しているそうで、実際に畑のビニールハウスで藍の花を育てることから始めたという熱の入れようです。
こちらの藍染め製品にも、やはり竹内さんの大好きなクジラの模様が描かれておりました。
藍染めを始めた理由は「畑で育てられるもので、自分のお店でも販売できそうなものとして、何か新しいことをやってみたかった」なのだそうです。
竹内さん「やはり青森県や北東北は、自然が豊かですからね。休みをとって、趣味のオートバイで海沿いをツーリングしたりすると最高に楽しいです」
「また仕事が不定休ということもあり、例えば雪がたくさん降った冬の朝なんかに、八甲田山にスノーボードを滑りに行ったりもします。晴れた日には山頂から陸奥湾も見えます」
「樹氷が見られる素晴らしい環境の山がありながら、海も眺められる。こんな恵まれた自然環境に住んでいるのだから、楽しまなきゃ損ですよね」
このように、青森県の美しい大自然を楽しみながら、革製品や藍染め製品の制作をしている竹内さん。八甲田山から下山し、お昼ご飯を食べたらそのまま海を見に行くこともあるとか。
恵まれた自然からインスピレーションを得て、それが竹内さんが制作する製品へと繋がっていくのかもしれません。
皆さんもぜひ、アトリエCANOEで竹内さんが制作された「海を感じられる革製品」を手にとってみてはいかがでしょうか?
「アトリエCANOE」 住所:青森市桜川5-5-11
革製品のオーダー製作や革製品の修理 (靴や服は除く)の他自作の革製品販売、レザークラフト用工具,金具,皮革,や革紐,ビーズ等の販売をしてます。
公式ホームページはこちら
イベント名 | 【海を感じる革製品】青森市の「アトリエCANOE」で「革製品」を制作する竹内さんと海の関わり方 |