青森県内でも特に、荒波の激しい海としても知られる太平洋に面した地域。八戸市や階上町などが挙げられますが、実はこの地域も綺麗な場所がたくさん存在します。
今回は太平洋地域の海の絶景をご紹介させていただきます。
◆種差海岸(たねさしかいがん)
八戸市の東部にある、太平洋に面した海岸。三陸復興国立公園内にあるので岩手県方面へドライブに行く際にはきっと寄ってしまうことでしょう。広大すぎる太平洋を見ると時間を忘れてしまいます。天然記念物にも指定られている芝生に寝っ転がって海を見れば、時間を忘れてしまいます。
ウミネコの繁殖地として有名な「蕪島」では、毎年数万羽のウミネコたちが飛び回っております。蕪島は2011年の大津波に飲まれ、さらに蕪島神社は数年前の火災により全焼してしまいましたが、それでも立ち直ろうとする意気込みが大いに感じられる、海のパワースポットです。
「種差海岸」を海沿いにさらに南下するとたどり着くのが「葦毛崎(あしげざき)展望台」です。古くから「馬の産地」として栄えていた南部藩の広大な放牧地だったようで、葦毛の馬にちなんで名付けられたのが「葦毛崎」なのだそうです。独特な円形をした展望台がどこかノスタルジックな雰囲気を醸し出し、太平洋や地形が一望できる、大パノラマが楽しめます。
八戸港に出入する船舶の目標となっている鮫角灯台は、「日本の灯台50選」にも選ばれている日本を代表する灯台の一つです。
この灯台から見る太平洋はまさに絶景で、波が白い泡となって見えます。灯台のある海沿いの道、なかなか絵になる光景ですね。
昭和を代表する画家の一人とも言われる「東山魁夷(ひがしやまかいい)」が1950年に発表した代表作「道」
そのモチーフになったのがこの「八戸階上線」で、元々はこのスケッチ上に、鮫角灯台や放牧馬たちも描かれていたのだそうです。
「遍歴の果てでもあり、また新しく始まる道でもあり、絶望と希望を織りまぜてはるかに続く一筋の道であった――遠くの丘の上の空をすこし明るくして、遠くの道がやや右上りに画面の外に消えていくようにすることによって、これから歩もうとする道という感じが強くなった」(『東山魁夷画文集 私の風景』より)と東山魁夷は語り、あえてスケッチから灯台や放牧馬は外し「道」だけを描いたのだそうです。
今回ご紹介した太平洋の地域ですが、実に様々な絶景が連続している場所ばかりです。同じ太平洋に面した地域であっても、微妙に表情が違うことも面白いですよ。
皆さんもぜひ、この青森県の太平洋の地域を散策してみてくださいね!
イベント名 | 【青森の海といえばここ!】青森県の海の綺麗すぎるスポット③〜太平洋〜 |
海が大好き。魚介類も大好き。3つの海に囲まれた青森県内を旅し、写真撮影と取材に情熱をかける男。海のことを考えると夜も眠れない