レポート

青森がホタテ大国と呼ばれる理由とは?青森のベビーホタテを食べてみよう!

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青森県で有名な魚介類というと、まず出てくるのがホタテではないでしょうか。県内どこでもなじみのある食品で、子どもたちも自分が大好きなホタテ料理を紹介できます♪

今回は、青森でどうしてホタテがたくさん水揚げされているのか、青森のホタテはなぜこんなに美味しいのかについて調べてみました。

■青森がホタテ大国と呼ばれる理由

青森県民にとっても県外の人にとっても、ホタテといえば青森県。青森県と言えばホタテ。
私自身以前静岡県に住んでいた時期があり、静岡の人に青森出身であることを伝えると「あ!りんごとホタテが美味しいところだね!」とよく言われました(あとねぶた)。私にとってホタテは身近な食べ物で、青森県のホタテが特別美味しくて、よく出回っているという認識もありませんでした。なので、どうしてねぶたやりんごと並ぶほどホタテが有名なのかよくわかっていませんでしたが、他県に住んでみて、やはり流通量が全然違うことに気が付きました。

ではどうして青森=ホタテなのか?

青森県は、全国的にもホタテ生産量トップクラスを誇るといわれていて、その多くは下北半島と津軽半島で囲まれたむつ湾で育っています。秘密は青森県独特の地形にあったようです。白神山地のブナ林や八甲田山系からミネラルたっぷりの水が海に流れ込み、それにより良質な植物プランクトンが育ちます。ホタテはこのプランクトンを食べて、養殖とはいえ自然に限りなく近い形で育ちます。

また、青森や北海道のような北国の海は冷たい水を好むホタテにとって好条件で、穏やかな湾内でゆらゆらとゆりかごに揺られるように育っていきます。このような良い環境が重なるため、陸奥湾沿岸エリア一帯でホタテの養殖業がさかんに行われているのです。ホタテは冷たい水が好きなんですね。だから北国のホタテは美味しいのか。

浅虫水族館にある、陸奥湾の魚たちが見られるトンネル水槽内にも養殖のホタテがいますよね。ゆらゆら揺れていて気持ちよさそうだな~とは思っていましたが、このゆらゆらも美味しさの秘密だったとは。

■なぜ青森のホタテはおいしい?

では、なぜ青森のホタテは美味しいといわれているのか。青森のほかに、水揚げ量が多いとされている北海道産のホタテとはどのような違いがあるのでしょう?

北海道産のホタテの特徴は、冷たいオホーツク海の荒波にもまれながら育っているため貝柱が筋肉質で、食感もコリコリとしています。それに比べて青森ホタテの特徴は、貝柱が肉厚で旨味を引き立たせる甘みがあります。両者どちらもそれぞれに生育環境による味の違いがあるようです。

■ホタテとベビーホタテの違いは?

いざホタテを買いに魚売り場や生鮮市場へ行くと、大きなホタテもあれば「ベビーホタテ」なるものもあります。ホタテとベビーホタテの違いって何でしょう?大きさの違いだけ?
今まで青森県に生まれ育っておきながら、ホタテのことについて知らないことばかり。

結論的には、ホタテは大人の貝でベビーホタテはその名の通り子どもの貝のことでした。大きさ、というより水揚げされる段階の違い、ということですね。多くは加熱加工(ボイル)されたものとして売られています。

ちなみに売り場にはベビーホタテのほかにも「ホタテの稚貝」という殻付きのさらに小さなホタテもあります。稚貝は、ベビーホタテよりも幼い、赤ちゃん貝のこと。赤ちゃんのまま出荷されて食べられてしまうなんて…!と思いそうになってしまいますが、野菜を育てるのに間引きをするように、養殖業にも間引きはあります。そうして間引いたものが稚貝やベビーホタテとして出回り、しかもお手頃価格で手に入るのです。

■ホタテ料理を食べよう!

今回使用したのはベビーホタテです。

身が小さくて子どもでも食べやすいというのもありますが、ベビーホタテはボイルされているため下処理の必要がなく、旨味もぎゅっと詰まっています。

大きな貝でドカンと食べるのも好きですが、我が家ではこのベビーホタテを重宝しています。今思えばベビーホタテなら県外でも手軽に手に入りました。それでも青森で買った方が断然お手頃!

ちなみに稚貝は味噌汁にすると絶品で、だしがいい感じに出ていい仕事してくれます。行きつけのスーパーでも毎回あるわけではないので、見つけたらラッキー♪と思って買ってしまいます。

今日はこのベビーホタテで二品。
小松菜とホタテの煮物とひじき煮を作ります。

【小松菜とホタテの煮物】
〇材料(4人分)
・小松菜 …3束
・ベビーホタテ …半パック(お好みで)
・結びこんにゃく…1パック
・酒   …大さじ2
・しょうゆ…大さじ2
・みりん …大さじ2
・しょうが…チューブで3センチ位
・塩   …少々

〇作り方
・小松菜を洗い、4~5センチほどの幅に切ります。

洗った小松菜と、軽く水洗いしたホタテ、調味料をすべて鍋に入れ、ひと煮立ちさせます。
小松菜がしんなりし、ホタテにも煮汁の色がついてきたらこんにゃくを投入し、もうひと煮立ち。

グツグツしてきたら弱火にし、落し蓋をして15分ほど煮ます。

味を見ながら、物足りなければ塩を少しずつ足していきます。
小松菜がクッタリする程度まで煮たら、完成~!

【ホタテ入りひじき煮】
〇材料
・乾燥ひじき…10グラム(だいたい袋で売られているものの半量です)
・にんじん …半分
・余っている野菜など…お好みで
・ベビーホタテ…半パック(お好みで)
・酒    …大さじ2
・しょうゆ …大さじ3
・砂糖   …大さじ2
・塩    …少々

〇作り方
ひじきを水で戻します。水はひじきがさらっと隠れる程度に。
その間ににんじんを細切りにし、ベビーホタテは四分の一に切り、それらも全部水で戻しているひじきが入ったボウルの中へ入れちゃいます!
雑ぅ…。具材すべての旨味を逃がしません。

ひじきが戻ったころに、戻し汁ごとすべて鍋へイン!戻し汁ごと煮るタイプ!

食べ残していた枝豆も、殻から剥いてイン!
調味料もすべて入れ、ふたをしてひと煮立ちさせます。

煮立ってきたら、ふたを取り少し火を弱め、水分を飛ばすイメージでかき混ぜていきます。こちらも味を見ながら、お好みで塩を足していきます。
水分がなくなってきたら完成です!

実食。

小松菜は栄養価が高く、子どもたちにもたくさん食べて欲しいのですが、シャキシャキした歯ごたえが引っかかるのかお浸し等ではあまり食べず、クッタリと煮たものはよく食べてくれます。

そこにホタテの旨味がしみ込んでいるので、モリモリ食べてくれました。こんにゃくは私と娘の大好物!我が家の煮物にこんにゃくは欠かせません。こんにゃくにもホタテの味がしっかりとしみ込んでいました。

ひじき煮は、いつもはちくわやさつま揚げ、油揚げ等を入れるのですが今回はホタテが入っていたのが珍しかったので、食べるかなどうかな…とドキドキしながら見守っていましたが、「あ!ホタテ入ってるー!」と発見し喜んで食べてくれました。良かった…。ホタテのだしがひじき全体にしみ込んでいて、いつもとは違った味わいで美味しかったです。

先日浅虫水族館へ行った際にトンネル水槽のホタテをみんなで見たので、「あの時見たのと同じ、青森のホタテだよ」と話すと親近感がわいたのか、さらにまた食べ進めてくれました。
地のものを食べる幸せってこういうことなのかな~と思わせてくれて、以前から好きだったホタテがさらに好きになりました。青森県民も、我が家のみんなも大好きなホタテ、もっともっと料理のレパートリーを増やしていきたいです。

イベント名青森がホタテ大国と呼ばれる理由とは?青森のベビーホタテを食べてみよう!
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