レポート
2022.05.24

【八甲田丸】見応えたっぷり!船内見学レポート♩

(HPより引用:「八甲田丸」って? | 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 (aomori-hakkoudamaru.com))

ゴールデンウィークを目前に、何度か地元ニュースで楽しげなトピックとして取り上げられていた「八甲田丸」。

もちろんその存在を知ってはいましたが、まだ船内を見たことはなかったな…。

「なにやら船体にはこどもの日仕様に鯉のぼりもたくさん飾っているみたいだし、子どもたちも楽しめそうだから、この機会に行ってみようかな。よし、一緒に海も眺めて、癒やされてこようじゃないか!」

そんな流れで、ついにその船内の様子を見てくることができました。

結論から言うと、内部の見応えはかなりのものでした!

◎八甲田丸とは

かつて青森港と函館港を結んでいた、全長132mの「青函連絡船」です。

~青函連絡船は1988年(昭和63年)まで80年間にわたり、青森港と函館港を結び、1億6千万人の乗客と2億5千万トンの貨物を運びました。
航行距離は8千万キロ、地球を2,019周分に及びます。

歴代55隻中「八甲田丸(八甲田山系と睡蓮沼がシンボルマーク)」という、23年7ヶ月と現役期間が一番長かった船をほぼ就航当時の状態に係留保存した貴重な施設です。~

(HPより引用:「八甲田丸」って? | 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 (aomori-hakkoudamaru.com))

青函トンネルの開通に伴いその役目を終えた青函連絡船ですが、現在はこうして「メモリアルシップ」として公開されるようになりました。

今回私たちはアスパムに車を停めて、そこから散歩がてらに歩いて八甲田丸まで向かいました。
傍らには穏やかに水面を揺らす海。お天気にも恵まれて、とっても気持ちよかったです。

周辺では春のイベントも開催されており、賑やかな様子でした。

子どもたちの歩調に合わせ、ゆっくりのんびり15分ほど歩いたくらいでしょうか。ここまでやってくることができました。

さらに歩を進めていくと、インダストリアルな面持ちの「可動橋」が出迎えてくれました!

船体への入口は、この横にある階段の先にあるとのこと。

船体の迫力を窓越しにも感じながら、階段を上っていきます。

そして入口付近にたどり着きました。

わぁ~、やっぱり船の存在感ってすごいなぁ。

普段なかなか間近で見られないものなので、既にだいぶ圧倒されていた私。

そしてかわいいイルカさんの絵を見て、嬉しそうに「イルカだー!」と指をさす子どもたち。

連休中ということもあり、子連れのお客さんも多かったです♩皆一様に、大きな船を目の前に目を輝かせていました。

この乗船口は、船の2F 「船楼甲板」にあたります。
検温と手の消毒をしっかりと済ませ、いざ入場。いや、乗船だ!

こちらのフロアには、チケットカウンターや無料で見学できる展示、記念スタンプ台などがありました。

え、無料でいいんですか?と思ってしまうくらい、このフロアだけでもずいぶんワクワクできちゃいます。なんといっても船の中ですから。
なんとも言えない、ノスタルジックな昭和感がありますね。

乗組員の制服。かっこいいですね~。

こちらの制服は試着することが可能です。

せっかくなので、有料の展示室にも足を運びますよ~。

観覧料は大人510円、小学生の長男は110円。2歳の次男は無料でした。
アスパムやワ・ラッセとの共通チケットもあるみたいです。

階段の先、3F 「遊歩甲板」へ。歴史資料室のような感じになっているんですね。
博物館好きの私にはたまらない、展示室ならではの雰囲気が漂っていました。


「青函ワールド」というゾーンの中にあるジオラマのコーナー。

リアルな人形たちが当時の様子を再現してくれていました。

青森自慢の魚介たちも。今にも元気に動き出しそう。

こちらの人形による暮らしの再現ゾーン、とても興味深くて面白かったです。人形たちに合わせた、津軽弁の音声も流れていましたよ!

こちらは「ミニビデオシアター。」

八甲田丸の紹介映像を要約したものが流れていました。
入口にたたずむ人形のあまりのリアルさに、横を通るとき少しばかり緊張してしまいました(笑)

連絡船の歴史を、様々な展示品とともに楽しく学べますね。

その中でも、子どもたちと私のテンションを一気に上げてくれたのがこの場所。

「グリーン船室跡の椅子」です。

ここでは、さきほどミニビデオシアターで流れていた映像の本編をフルで観ることができるそうです。
まるで海を臨む映画館のよう。

さらに奥に進むと、「船長室」などが残されていました。

こちらの人形だけ、なぜかイケメン風。角度的にどうあがいてもそのお顔を拝むことはできませんでしたが、たくさんの命や大切な荷物を背負う船長の表情は、きっと精悍だったことでしょう。…青函だけに。

さぁ、いよいよ操舵室のある4F 「航海甲板」へ。
出ました、みんなの憧れ操舵室!

当時この場所で、津軽海峡に向き合いながら舵取りしていたんですね。

我が家の次男も興味津々。

あったら無意識に握ってしまうもの、それがハンドルですよね(笑)

外にも出てみました。展望スペースには、ニュースで見たとおりたくさんの鯉のぼりたちが空中を優雅に泳いでいました。

手すりに近寄って海を見下ろす長男。

思わず「そんな端まで行って、怖くない!?」と尋ねると…「え?全然怖くないよ。」とのこと。
結構な高さだったので、私はへっぴり腰になりながら写真を撮るのがやっとでした (笑)

ちなみにアスパムからの距離感はこんな感じです。

「煙突展望台」からは、よりいっそうダイナミックな景観を眺めることができました。

写真からはなかなか伝わりづらいかもしれませんが、かなり高さのある展望台となっていました!
スリルはありますが、360度のパノラマビューを堪能できます♩

続いて、エレベーターで1F 「車両甲板」へ。
先ほどまでの暑いくらいだった甲板とはうって変わり、とても涼しいこのフロア。

鉄道車両をまるごと載せて運んでいた青函連絡船ならではのこの空間。

そしてこの船の心臓部である、地下1F 「第2甲板」へ。
本来であれば、乗組員でなければ立ち入ることができない場所です。

ドドーンと視界に入り込んでくる、存在感抜群のディーゼルエンジン!

八甲田丸には、「8基のディーゼルエンジン」と「3台の主発電機」が搭載されているそうです。エンジンの合計はなんと12,800馬力にも及ぶのだとか!

~8基で普通乗用車(1,500cc)128台分です。
発電機1機で一世帯(30A)230世帯分です。~

(HPより引用:地下1階 第2甲板 | 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 (aomori-hakkoudamaru.com))

スケールが大きい…。その強烈なパワーが伺い知れますね。さすが車両を載せていただけありますね、八甲田丸さん!

こちらは、何やらボタンやレバーだらけの総括制御室。
これを見ると、専門知識を持つ人ってすごい…と考えずにはいられません。

常に神経を尖らせながら、操作していたんだろうなぁ~。
そんな気が引き締まるような思いを抱きながら、見学を終え下船しました!

想像以上のボリュームだった、船内の展示物。それらは歴史的価値に溢れる品物ばかりでした。
そして、青函連絡船の歴史を学べたと同時に、当時を生きた人々の生活も垣間見ることができました。陸路が未発達だった時代、海や船は現代以上に暮らしに密接だったんですね。

初めての「八甲田丸の見学」、とっても楽しかったです!海を身近に感じ、充実した時間を過ごすことができました。

たくさんの人に愛された青函連絡船「八甲田丸」。今後も“青森の海のシンボル”として、大切に守り伝えていきたいですね♩

青森市港湾文化交流施設 青函連絡船メモリアルシップ 八甲田丸
公式HP:青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 (aomori-hakkoudamaru.com)

イベント詳細

イベント名【八甲田丸】見応えたっぷり!船内見学レポート♩
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