青森県は3つの海に囲まれたその形から、どのエリアに住んでいても約100km圏内には必ず海に出ることができます。
今回は私が住んでいる青森市から約100kmほどバイクで走り「海と山」の両方を一気にサクっと楽しめるコースをご紹介します。
今回のコースはまず青森市から南東へ向かい、通称「東八甲田エリア」と呼ばれる八甲田山系のコースを走り七戸町へ向かいます。
その後、陸奥湾に面した野辺地町から平内町へと向かい、夏泊半島を一周して青森市まで戻ってくるという、車で約2時間半ほどのコースです。
だいぶ暑さも落ち着いてきた日でしたので、車ではなく相棒のオートバイことKawasaki W800でツーリングをすることにしました。
青森市郊外エリアからバイクで30分もあればたどり着けてしまう、八甲田山エリア。故・高倉健さん主演の映画「八甲田山」であまりにも有名な、日本百名山の一つです。
「天は我々を見放した」という言葉は映画公開当時の流行語にもなったそうで、県外の方々にはどうしても「怖い山」「死の山」というイメージが根強いという意見も聞く八甲田山ですが、実際にこうしてツーリングをしてみると、美しい大自然の宝庫なのですよ!
この日に見られたのは「タチギボウシ」という紫色の花。北海道や東北地方の湿原などに咲く多年草です。
また、秋の気配を感じさせるアキアカネ(トンボ)たちもたくさん飛び回っておりました。
オートバイで走っているとちょうど気持ち良いくらいの風が吹き抜ける八甲田山は、早くも秋の支度が進んでいるなぁと感じました。
これから1ヶ月もすれば、世界に誇れる美しい紅葉が八甲田山系や奥入瀬渓流、十和田湖などで楽しめます。厳しく長い冬を前に、山が一番色づく季節です。
東八甲田山エリアから七戸町方面へおりてきて、陸奥湾に面した野辺地町へ向かいました。
野辺地町から平内町へ向かう途中、国道から1本山手の県道へ向かうと、まるで北海道をも彷彿させるような草原が広がってました。
草原の向こうにはうっすらと陸奥湾、そして下北半島が見えます。本当に海と山が近いのだなと感じられる光景です。
ナナカマドの実も赤く色づいてきました。里にも秋がやってきていることに、嬉しさと寂しさが感じられます。
平内町から「夏泊半島」へ向かうと、穏やかで広大な陸奥湾が出迎えてくれました。
山を見た後にすぐ、この海を眺められるなんて本当に得した気分です(笑)
この日の陸奥湾は少し曇り気味でしたが、風も少なくてとても穏やか。やっぱり海沿いの道は気持ちいいなぁ。
夏泊半島は道路も広く整備されていて、しかもこのように海のすぐ目の前を走ることができるので、ツーリングやドライブには最適なスポットなのですよ。
途中、オートバイを停めて空を眺めてみれば、やっぱり秋の空。雲が高くて、幻想的な光景です。心が洗われますね。
思えば子供の頃、両親に夏泊半島の海へ遊びに連れて行ってもらえるのが、夏の楽しみでした。だからなのか、海沿いの道って、なんだかいつ訪れても懐かしさを感じさせてくれます。
さて、このように約100kmのコースをたった2時間半で駆け抜けただけでも、青森県はやはり大自然に溢れておりました。海と山が密接しているということが、皆さんにもお分かりいただけましたでしょうか?
「今日は天気がいいから、山に行く?海に行く?両方行こうか!!」という欲張りな休日をサクッと楽しめるのが、青森県の特徴なのです。
こんな大自然の魅力が溢れる故郷、青森県の魅力をこれからも発信し続けていきたいなと感じた、夏の終わりの日でした!
イベント名 | 【海ツーリング】約100km、2時間半でサクッと「海と山」を楽しめる青森県の旅コース!! |
「海と日本プロジェクトin青森県」の特派員として、フォトグラファー&ライター活動をしている。海のことを考えると眠れないのは海のせい?