レポート
2019.08.07

【史上初!】青森ねぶた祭に「海ごみゼロねぶた」と「Change For The Blueリヤカー隊」が出動しました!!

「青森ねぶた祭」といえば日本三大火祭りの一つで、およそ1000年の歴史もあると言われる日本を代表する夏祭りです。毎年8月1日に開催される「浅虫温泉花火大会」と「青森ねぶた祭 前夜祭」を皮切りに、青森市は熱気に包まれます。

そんな壮大な夏祭りに今年初めて、なんと「海と日本PROJECT」が参加することが決まりました!! 今回は8月3日(土)に参加した「海ごみゼロねぶた」と「Change For The Blueリヤカー隊」の活躍をお届けします!!

◾️海と日本PROJECT in 青森ねぶた祭!!

8月2日から8月6日まで、ねぶたは夜間、8月7日は昼に運行されます。そして7日の夜には選ばれたねぶたが船に乗せられる「海上運行」と夜空には大輪の花火が連発する「青森花火大会」が開催され、これをもって短い青森の夏祭はフィナーレを迎えます。

青森ねぶた祭に参加する数多くの団体の中で、私たち海と日本PROJECTが参加する団体は「学校法人 青森山田学園」です。青森山田学園といえば、今や男子サッカー部を始めとするスポーツの名門校として全国的にも有名な「青森山田高校」そしてインターハイ17連覇も果たしている男子新体操部なども活躍する「青森大学」などが所属する学校法人です。

今年度の青森山田学園の大型ねぶたは、第6代ねぶた名人位の北村隆さんが製作された「船の草摺引(くさずりびき)」です。

「曽我物語」から始まる和田酒盛の物語が題材で、これもまた「海」を題材にしたねぶたであることもまた、海と日本PROJECTとの強い縁が感じられます!!

 

◾️「海ごみゼロねぶた」登場!!

そしてこちらが「海ごみゼロねぶた」です!! いわゆる「前ねぶた」と呼ばれる小さなねぶたなのですが、近くで見るとなかなかの迫力!! よく見るとねぶたの半纏には「海をキレイに!」「ごみをゼロに!」というメッセージが書かれ、まさにねぶたがゴミを拾っている姿が見事に再現されております。

後ろにも「青森の海をキレイに!」の文字、そしてイルカや魚が元気に泳ぎ回るキレイな海を目指そうというメッセージが、ねぶたからとても伝わってきます。

青森ねぶた祭が始まって約1000年の歴史の中で、海を守る活動を題材にしたねぶたは、恐らく史上初のものではないでしょうか!?

そしてこちらが、海ごみゼロねぶたを牽引する青森山田学園の学生さんたち。今日は頑張ってくださーい!!

 

◾️Change For The Blueリヤカー隊

青森山田学園のねぶた団体の最後尾まで行ってみると、あれ?? なにやらリヤカーを引いた青い半纏のご一行が。

実は彼らもまた、海と日本PROJECTの活動として参加されるメンバー「Change For The Blueリヤカー隊」のみなさんです!

今日の活動内容をお聞きしたところ「ねぶた祭の会場内に落ちているゴミを拾って歩いたり、沿道のお客さんたちからゴミを回収して歩きます」とのこと! 素晴らしいですね!

半纏の背中には「海の未来を変える挑戦」の文字も。こちらもまた、青森ねぶた祭の長い歴史の中で初の試みかと思われます。

 

◾️夜間運行スタート!!

夜19時が過ぎ、日が沈みかけたころ、ねぶたに火が灯されました。いよいよ夜間運行のスタートです。

大型ねぶたにも灯りがつき、夜の青森市は一気に幻想的な風景となります。

青森山田学園に訪れている留学生のみなさんも、この日は跳人(はねと)としてたくさん参加されてました! 今やロサンゼルスでも運行されるほど世界的な祭となった青森ねぶた祭。

1000年続く伝統の祭でありながらも、誰でも気軽に参加できるのもまた、魅力なのかもしれませんね。

海ごみゼロねぶたにも灯りがともされ、沿道のお客さんたちにPRが開始されました!

小さなねぶたではありますが、沿道のお客さんたちからは「かわいいー!!」という声援が! これにはねぶたを牽引する学生さんたちも大喜びでした。

運行の合間に観光客から撮影をお願いされるシーンも!! 海ごみゼロねぶた、大活躍です!!

リヤカー隊のみなさんも、沿道のお客さんからゴミを回収し、駆け回っておりました!!

路上に捨てられたゴミが、海に流れていってしまうこともあります。この活動はねぶた祭りの会場をキレイにするだけではなく、海を守る為でもあるのですよね。

すごい数のゴミが集まってきてます!! 沿道の観光客たちにとってもゴミを回収してくれることは幸いでしょうし「海を大切にしなきゃ」というメッセージも伝わったのではないかと思われます。

 

◾️約1000年続くねぶた祭のように

午後9時前、いよいよこの日の夜間運行もフィナーレが近づいてきました!! 会場である青森市は熱狂に包まれております!

山田学園の跳人のみなさんも「ラッセラー!ラッセラー!」と跳ねまわります。この日の青森市は最高気温が30℃を超え、まさに「熱い日」となりました。

でも、この熱気もほんの数日間だけ。8月7日の夜に開催される海上運行と花火大会が終わる頃には、秋の気配が感じられる涼しい風が吹きます。青森市民がよく「ねぶたが終われば秋風が吹く」と口にするのは、まさにこのことなのです。

きっと約1000年前に青森ねぶた祭を始めた人たちは、未来ではこんなにも大きな祭りになっているなんて誰も想像してなかったでしょうね。時代が変わって文明が進化した中でも、人間の意識はあまり進化できなかったかもしれません。しかし青森ねぶた祭を大切に思う一人一人の意識が集まって大きくなって、これほどまでの祭りになったのでしょう。

小さな活動が集まれば、今現在では想像もできないほどの大きな活動にできる可能性があることを、ねぶた祭は教えてくれているようにも思えます。そう考えると「海を大切にする活動」も、もっともっと大きなものにしていくことも十分にできるはずですよ!!

というわけで、2019年の青森ねぶた祭で行われた「海と日本PROJECT in ねぶた祭」の活動!! 大成功でした!!

イベント詳細

イベント名【史上初!】青森ねぶた祭に「海ごみゼロねぶた」と「Change For The Blueリヤカー隊」が出動しました!!

レポーター紹介

ハリヤマ カズキ

「海と日本プロジェクトin青森県」の特派員として、フォトグラファー&ライター活動をしている。海のことを考えると眠れないのは海のせい? 

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