各地で大災害をもたらした台風21号は9月4日夜から5日未明にかけて青森にも接近。青森は被害こそ少なかったものの、強い雨風があり、不安な夜を過ごした方も多かったのではないでしょうか。そんな台風が運んでくるものには一体どういうものがあるのか。翌6日に青森の海岸を探索してみました。
今回向かったのは鯵ヶ沢や深浦の東海岸沿い。最初に到着したのは鯵ヶ沢海水浴場。「海の家わんど」や鯵ヶ沢町の役場からも近く、シーズン時には多くの客で賑わいますが、この時は人よりトンボが飛び交うような秋模様でした。
▲秋空の鯵ヶ沢海水浴場
少し歩いてみるとすぐに気づいたのは流木の多さです。台風によって流されてきたのでしょうか。
▲浜辺に打ち上げられている流木の数々
▲こちらは以前からある流木でしょうか
中には形の良い流木もあり、ネットなどでは意外と売れてしまうものがあったかもしれません。
▲形のよい流木も何本か落ちていました
シーズンオフとはいえ、こちらの海水浴場は管理がきちんと行き届いている印象で、この日の海は穏やかだったこともあり、とても心地よい秋のひと時を感じることができました。
次に向かったのは陸奥赤石駅近くの大間越街道沿いにある砂浜です。水平線を望むことができ、夕日がきれいに見ることができるスポットでもあります。海から運ばれたものがすぐに打ち上げられそうな気がします。
▲ここであれば、台風の落し物がありそうな気がする
流木はやはり多いですが、鯵ヶ沢海岸とは違い、流木の中からゴミがちらほら。
▲赤い旗のようなもの
▲青いプラスティックゴミのほか、海でクリ拾いもできました
▲空き瓶、何が入っていたのか不明。中は無臭
何に使われていたのかわからないものや外国語の書かれたゴミなどもありました。いずれも台風によって運ばれたものかどうかは定かでなく、中には長く放置されているようなものもありました。
最後に向かったのは、道の駅ふかうら(かそせいか焼き村)からさらに南下し、風合瀬駅付近にある風合瀬海水浴場です。穴場の海水浴場としてリピーターも多い場所です。
▲流木もゴミも少ない風合瀬海水浴場
きれいな砂浜だったため台風の落し物を探すには楽しみがあまりありませんでしたが、目を凝らしていると、大きなシーグラスを発見。
▲白いシーグラス
台風の後に海を散策してみましたが、流木以外に忘れ物は意外と見つからないものでした。深浦町の担当者に聞いてみたところ、台風が運んでくる特別な漂流物といったものはないとの回答でした。
ところで、今年一番に驚いた漂流物はトイレだったとか。仮設トイレが、山形のイベント会場から大雨によって流されて深浦の海までたどり着いたそうです。
▲これは野球盤の守備選手?
改めて、海から打ち上げられるものはほんの一部。ほとんどは海の底に沈んでしまうそうです。ゴミはちゃんと持ち帰って捨てましょう。
イベント名 | 台風が去った後、海辺には何が打ち上げられているのか調査してみた |