「八戸市に来るなら、朝市を案内してやるよ!」
5月の某日、一泊で八戸市から岩手県までの旅を計画していたボクに、知人がそう教えてくれました。
「朝市って、そんなに見応えあるの?」と疑っていたボク。
すると知人は「見れば感動するから!ほら、早く行かないと朝市終わっちゃうよ!」と。
「館鼻岸壁朝市(たてはながんぺきあさいち)」に到着すると、想像以上の人、人、人!!!
まだ朝の7時だというのに、いったい何千人? いや、何万人の人がいるのでしょうか?
八戸市の漁港エリアに位置するここは、普段は何もない広大な岸壁なのだとか。
この広大なエリアを使って、毎週日曜日の早朝にだけ開かれるのが、この巨大朝市なのだそうです。
朝市の全長はなんと800メートル。ちょっとしたお祭り並みの規模です。
そして立ち並ぶお店は300以上!! ここまで巨大な朝市は東北、いや国内でも最大級とのことです。
朝市は日の出と共に開始されるので、ボクが到着した朝7時くらいともなると「半分くらいのお店はもう撤去している」そうです。なのにまだ、これほどの人が。
大型連休やお盆などには観光客や帰省客なども通路にあふれるので、歩くのが困難なほど賑わうそうですよ。
しかし、こういう風に早朝から活気のある街の風景って、いかにも「港町」という雰囲気で実に良いですね。
八戸産の魚介類が所狭しと並べられ、歩いて見ているだけでも気持ちが高ぶります。
そして驚いたのが、魚介類以外にも「お惣菜」「パン」「果物」「花」など、実にバラエティの富んだ品々が売られていること。
中には八戸市外から出張されているお店もあるらしく、もはや青森県内全域を巻き込んでの朝市へと進化し続けているそうですよ!
特に賑わっていたお店の一つに「焼きそば詰め放題」というものがありました。
タッパーの蓋が閉まらなくなるくらいに、みなさん焼きそばを詰め込んでましたよ。
また「朝市珈琲(こーひー)」のお店にも数多くの人々が訪れ、至福の一杯を楽しんでましたよ!
どこのお店も特徴があって面白いな、と思って歩いていると、前方から怪しいキャラクターが歩いてきましたよ。
彼は館鼻岸壁朝市に出現する「イカドン」というキャラクター。
朝市のイメージキャラクターなのかと思いきや「未公認」の存在なのだとか・・・。
朝市自体がバラエティ溢れすぎて、品物に目移りしている人々が多いため、いまいち「イカドンが目立っていない」という声も聞こえてきているようです。
みなさん、応援してあげましょう。
「うどん」「そば」「おでん」などのお店も数多くあり、この朝市では毎週違った「朝ごはん」を楽しむことができます。
そして食べ終わったら、また朝市の中を散策。
でも歩いているだけでこんなに楽しめるのは、八戸市が大きな港町なのはもちろん「みんなで海を盛り上げよう!」という意気込みが強く感じられるからでしょう。
思えばこの館鼻地区も、東日本大震災の大津波では、甚大な被害を受けた地域です。
日本最大級の朝市が毎週開かれ続けているのは、八戸市の人々の海を愛する気持ちが、深く関係しているようです。
いやいや、感動しました。知人が教えてくれた通り、館鼻岸壁朝市にはぜひ、足を運ぶことをおすすめします。
日の出と共に始まる巨大な朝市は、想像以上の規模で、想像以上に楽しい場所でしたので、声を大にして叫びたいと思います。
「見れば感動するから!ほら、早く行かないと朝市終わっちゃうよ!」と。
イベント名 | 【日本最大級】八戸市に日曜日だけ出現する「館花岸壁朝市」が想像以上にデカかった!! |
海が大好き。魚介類も大好き。3つの海に囲まれた青森県内を旅し、写真撮影と取材に情熱をかける男。海のことを考えると夜も眠れない。