青森県の津軽半島の、外ヶ浜町平舘(たいらだて)地区。陸奥湾に面し、古くから漁村として海と共存してきた町です。また、竜飛岬や北海道にもほど近い土地柄なので、津軽海峡を挟んだ海の歴史が様々と残る町でもあります。
今回はそんな外ヶ浜町平舘の、海の歴史を感じ、海を楽しめるスポットをご紹介いたします。
平舘地区には古ら「松前藩」が参勤交代で歩いた地として「松前街道」という名前が残ることでも知られます。そして国道から少し離れた場所、海に面した道には「松前街道松並木」という、歴史のあるスポットがあります。
海沿いに立ち並ぶ、約1kmほどの黒松並木。江戸時代、防風・防砂の目的で植えられたこの並木は、現在でもその役割を果たしてるそうです。樹齢300年にもなつる黒松並木は、当時の風情を現在に感じさせてくれます。
目の前には陸奥湾が広がり、晴れた日には下北半島もしっかりと見ることができます。平舘地区を訪れる際は実際に歩いてみて、歴史に触れてみてほしいスポットです。
松前街道松並木からもほど近く、「道の駅たいらだて」にも隣接した場所に、とってもオススメの宿泊施設があります。その名は「おだいばオートビレッジ」。なんだか東京都みたいな名前ですね。笑 こちらは「コテージ」が立ち並ぶおしゃれな宿泊施設です。
海を楽しみながら宿泊したいけど、ホテルはちょっと高い……。かといって、キャンプは虫が嫌だ……。そんな方はぜひ「コテージ」に泊まるのをおススメします。
おだいばオートビレッジにあるコテージは、まるでログハウスのようにおシャレで、全部で10棟もあるとのこと。寝具や、食器なども6名分常備されているそうなので、衣類や食材だけを持っていけば、
とっても快適な宿泊ができますし、森の中にあるような印象を受けますが、国道も近く管理棟も立派なものがあるので、治安面も心配なさそうです。
そして嬉しいことに、徒歩圏内には「海」があるので、静かな森の中で一夜を過ごし、朝になったら平舘の海岸までぶらぶら散歩もできます。とってもステキな時間を過ごせそうですね。
おだいばオートビレッジから徒歩圏には立派な灯台もあります。その名は「平舘灯台」三方を海に面した青森県には様々な個所に灯台がありますが、国道280号からもほど近い場所にあるこの「平舘灯台」は少し変わった灯台です。
灯台といえば「岬」とか「最果て」もあるイメージが多いのですが、津軽半島の右側に位置する平舘地区は、どうも「岬」という場所ではない、と思う方が多いのです。しかし地図を見てみると、海に向かってやや飛び出ているので、やはり灯台があっても不思議ではない場所のようです。
明治32年に初めて点灯したというこの白亜の灯台は、すっと高くてスリムな灯台。かつて津軽海峡を航行していた青函連絡船にとっても、かなり重要な役割を果たしていたようです。そして、灯台の下には「平舘海岸」と、海水浴場が整備されております。海岸にはベンチもあり、陸奥湾を見ながらゆっくりと時間を過ごすことができそうです。
青森市から陸奥湾沿いに竜飛岬を目指す場合は、必ずと言って良いほどに通る外ヶ浜町。中でもこの平舘地区は、古くから海と共存してきた重要な地区ということで、歴史が深い地域でもあります。今回私がご紹介したスポット以外にも、まだまだ海のスポットは存在します。ぜひ探してみてくださいね。
イベント名 | 古くから津軽海峡と陸奥湾の重要拠点だった外ヶ浜町の「平舘」の魅力! |
海が大好き。魚介類も大好き。3つの海に囲まれた青森県内を旅し、写真撮影と取材に情熱をかける男。海のことを考えると夜も眠れない