青森県の陸奥湾は、その独特な形状と海流の影響により、多くの「海ゴミ」が流れ着いてしまうことが、深刻な問題となっております。
「少しでも海ゴミを減らしたい」「綺麗な海岸を取り戻したい」と立ち上がった有志たちにより、海岸の清掃活動が開催されました!
今回ご紹介するのは、陸奥湾に面した津軽半島の外ヶ浜町。
同町を拠点に活動されるボランティア団体「外ヶ浜町美化ピカ委員会」よる「平舘海岸の清掃活動」です。
「平舘海岸」は、道の駅「たいらだて」の裏手に位置する穏やかな海水浴場。徒歩圏には立派な「平舘灯台」もあります。
こちらの平舘灯台のすぐ近くにございます「ペンションだいば」に、この日はボランティアのみなさんが集結されました。
みなさん新型コロナウイルスの感染予防をしっかりとし、春の海岸へ向かいました。
海岸にはやはり、プラスチックの浮き球などの漁具、ペットボトル類などがたくさん流れついておりました。
しかし、みんなで手分けしてゴミ拾いをしたことで、少しずつ海岸が綺麗になっていきました。
実際に清掃活動に参加されたみなさんに、お話をお伺いしました。
外ヶ浜美化ピカ委員会代表の「蒔苗志野さん」は
蒔苗さん「先に 、今まで無かったライターや電池のゴミがある、という情報があったので、それを確認して回収したいという気持ちと、どんな種類がどういう場所に集まるのか、とかも見ておこうと思いました。 なので、コロナで変わってきた娯楽嗜好。自然に目を向けるのは良いけれど、自然が人間を癒してくれてるのだから、人間はもっともっと自然を大切にしないといけないと思いました」
今回の清掃活動で、現場でリーダー役を担った「ペンションだいば」の「工藤希里子さん」
工藤さん「協力してくれた皆さんと清掃活動を行えたことで、短時間でゴミの回収ができました。 見わたすとまだまだ海ゴミが有りますが、それでも平舘の海を綺麗にしたいと、ここを好きでいてくれる方や海や自然を好きな方々と共に清掃活動を行うことができて嬉しいです」
工藤さん「特に目立っていた海ゴミは、細かくなった発泡スチロールや空きビン。やはりライターなども最近多く見かけるようになりました。漁具のゴミもたくさんありました」
蒔苗さん「缶、瓶、ペットボトル、電池、ライター、海外の漂流物、バッテリーもありました。 しかし、漁業の盛んな町なので どうしても漁師の使う道具、浮き玉や網の壊れた物が多いです。 網は、太さに関係なく針金が入っているので、処分が大変だと聞きました」
また「外ヶ浜町地域おこし協力隊」の「井上陽菜子さん」は
井上さん「今回はツーリングライダーさんも参加してくださり、短時間でかなりの量を拾うことができました。さっぱりしました!!本来ならとっても綺麗な海岸のはずが、ゴミがたくさんあって…悲しいですね。次回も頑張りたいです。ぜひぜひ、みなさまのご参加、お待ちしております」 と、感想を述べられておりました。
工藤さん「この土地を訪れてくれた方に「ここの海は綺麗だね、素晴らしいところだね」と言っていただけることが多く、うれしく思います。 綺麗な海や自然がこれからも残って欲しいなと思っています。 遊びに訪れたり、お魚釣りなどで海上に出た時などでのゴミは各自持ち帰り、1人1人の行動で自然を守り、次世代へ繋げていくことができると思います。 ゴミ拾いをしなくても綺麗な海を見れることができたら本当はとても嬉しいことですね」
蒔苗さん「 清掃活動に一緒に参加する事で、目的が一つなので、みんなの気持ちが一つの方向を向きます! 清掃活動で、心も体もさっぱりとして、また次この活動に参加したいと思って下さる人が1人で増えてくれると嬉しいです。 大切な海を守る事は大切な故郷を守る事に繋がります! そう思う人が一人でも増えてくれる事を望みます」
なかなか減らない「海ゴミ」 しかし地域の海を綺麗にするのは、私たち1人ひとりの意識が重要です。
「外ヶ浜町美化ピカ委員」とボランティアのみなさん、お疲れ様でした!!!
写真撮影、提供:工藤彩乃さん(三厩手揉み処「葉」)、井上陽菜子さん(外ヶ浜町地域おこし協力隊)
イベント名 | 【海の清掃活動】外ヶ浜町美化ピカ委員会のみなさんによる、平舘海岸の清掃活動! |
海が大好き。魚介類も大好き。3つの海に囲まれた青森県内を旅し、写真撮影と取材に情熱をかける男。海のことを考えると夜も眠れない