レポート
2018.09.08

【女子旅】「Root 101」を歩く。鯵ヶ沢町と深浦町の海に触れる。

9月の某日。3方を海に囲まれた青森県の中でも特に、いつでも穏やかな天気と気持ちの良い海風を感じさせてくれる「日本海」を旅することにしました。

日本海を全身で感じられる道、国道101号線こと「Root 101」を、今回はゆっくりと巡ります。

 

■焼きイカ通りの名物店

鯵ヶ沢町の海沿いには、「焼きイカ通り」と呼ばれる道がある。大小様々なお店が立ち並び、鯵ヶ沢の海で獲れたイカを焼いてお客さんに振る舞う、とても気持ちの良い道。

私が決まっていつも寄ってしまうのは「めめちゃんの店」

店の前に立った瞬間から、美味しそうな焼きイカの匂い。この匂いを嗅いじゃったら最後。もうイカを買って食べずにはいられない。

店の奥さんはいつも、飾らない明るい笑顔。優しく迎えてくれて、注文してから炭火でイカを焼いてくれる。

美味しい焼きイカになる為の秘訣は、色々とあるらしい。でも奥さんがおっしゃるには「日本海の風、そして太陽が重要」とのこと。

イカを焼いてもらってる間にお店の周りを見てみると、いつもイカがたくさん干してある場所「イカのカーテン」が、この日はずいぶんと少ないことに気がついた。奥さんによれば「スズメバチが飛んで来て、イカに穴を空けてしまうようになったの。今まではこんなこと無かったのに」なんだって。 もしかしたら、日本海の陸地でも何か、今年は環境の変化があったのかもしれない。

10分もかからないうちに、美味しいイカが焼きあがった。その場ですぐ捌いてもらって、店の外で食べよう。

いつも変わらずに美味しい焼きイカだけど、今日は特別に美味しく感じられた。9月の涼しい海風が、そう感じさせてくれたのかも。

めめちゃんの店では、イカの他にも海の珍味、おつまみがたくさん売られている。「ハッピーなまだら」とか「ふぞろいのタラたち」なんて面白い名前のラベルが貼られてて、これは間違いなく奥さんのセンスだよね?

お店の前にもさりげなく「ウキ」が吊るされてたりして。本当に鯵ヶ沢町って、常に海と一緒にあるんだね。

店の看板犬。名前はわからないけれど、いつ行っても人懐っこくて、尻尾を振りながら近寄って来てくれる良い子。いつも海の側のマイホームで、気持ち良さそうに寝てる。

「めめちゃんの店」 住所:〒038-2731 青森県西津軽郡鰺ヶ沢町赤石町大和田38−1

 

■千畳敷海岸で海に触れる

Root101を南へ下ると、お隣は深浦町。「夕日の綺麗な町」として町おこしをしているくらい、海を大切にしている町。この町で特に有名なのは「千畳敷海岸」と呼ばれる場所。

昔むかし、津軽の殿様がこの海岸で畳を千枚敷いて宴を開いたことが伝説になって、それが名前の由来になったんだってさ。

自然にできた形の岩場とは思えないくらい、綺麗な岩場。何回足を運んでも、思わずため息が出てしまう。

わりと穏やかなイメージの強い日本海だけど、時には大きな波もやって来たりして、力強さも見せてくれる。自然って、色んな顔を持ってます。

すごいなぁ、日本海。今日はもう少し、この海に触れていようかな? もう少し、Root 101を下ってみよう。

イベント詳細

イベント名【女子旅】「Root 101」を歩く。鯵ヶ沢町と深浦町の海に触れる。

レポーター紹介

海プロ特派員 ハリヤマ

海が大好き。魚介類も大好き。3つの海に囲まれた青森県内を旅し、写真撮影と取材に情熱をかける男。海のことを考えると夜も眠れない

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