レポート
2020.08.04

海抜0メートル!?断崖のオーシャンビュー食堂『海席料理処 小舟渡』

八戸市鮫地区、蕪島に近い海沿いを車で走っていると、見慣れない風景が目に飛び込んできました。「小舟渡」という看板が掲げられた建物が立っているのは岩礁そのもの。海抜はゼロメートルに見えます。

地図に掲載されていない車1台がやっと通れるような道を下ると、「海席料理処 小舟渡」に到着します。

店内奥へ進んで行くと、窓から見える広大な海に圧倒されました。ガラス貼りの海沿いの席は、窓から風が入ってきており、潮の匂いを感じます。漁師さんが舟から潜り、何やら貝を獲っている姿や、貨物船が沖を悠々と進んでいく姿が間近に見えます。壁いっぱいには、志村けんさんや上島竜兵さんなど、有名人のサインが飾ってありました。

8月の日曜日、昼下がりの店内はほぼ満席です。お客さんは食事を楽しみながら、ターコイズブルーのオーシャンビューと波音を楽しんでいます。

看板メニューはボタン海老やホタテの刺身盛り合わせのほか、郷土料理のいちご煮などがセットになった小舟渡定食(4000円)です。このほか、定食は刺身定食(3000円)、焼き魚定食(2000円)、浜定食(1500円)などがあり、イクラ丼(2000円)や海鮮丼(3000円)などの丼もの、海の幸をふんだんに使った磯らーめん(1000円)などがラインナップされています。いちご煮や焼魚の単品提供もあります。

この日は夫婦と小学生、幼児の4人で訪問しました。
注文したのはリーズナブルな浜定食、イクラ丼、礒らーめんとイクラのおにぎりです。



運よく海側の席に座れたこともあって、オーダー後に待っている間、子ども達は遠くに見える船を探したり、波の満ち引きを数えたり、海を身近に感じながら楽しんでいました。

店内は混んでいたものの、注文から10分ほどで料理が次々に到着します。
子ども達は浜定食の皿の多さに驚き、写真を撮っている間も「早く食べたい!」と声を出して楽しそうです。

浜定食の焼きホタテをいただくと、貝柱の弾力が心地よく、甘みがしっかりと感じられます。ホヤの刺身はまったく臭みはなく、新鮮さが伝わってきます。妻と子どもを見ると、イクラ丼と礒らーめんを食べる手が止まりません。子どもは普段、魚介類より肉が好きですが、小舟渡の料理はとても気に入ったようです。

あっという間に子どもも大人も料理を完食し、大満足で店を後にしました。店の食事スペースは建物の二階部分にありますが、入り口近くの階段から岸壁に下りることができ、多くの人が記念に写真撮影を行っています。味はもちろんのこと、レジャーとしても楽しい昼食になりました。

イベント詳細

イベント名海抜0メートル!?断崖のオーシャンビュー食堂『小舟渡』

レポーター紹介

石動龍

青森県八戸市在住。公認会計士、税理士、司法書士、行政書士。読売新聞社記者などを経て、働きながら独学で司法書士試験、公認会計士試験に合格。石動総合会計法務事務所代表。ドラゴンラーメン(9月開店予定)店主。ローカルメディア「八戸リアルストーリーズ」編集長、十和田子ども食堂ボランティアとしても活動している。趣味はブラジリアン柔術(黒帯)。

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