レポート
2018.10.11

【モノクロームの海】私が旅した日本海の記憶、写真集

「写真」はその言葉の通り、「真実」を「写す」という意味があります。今年2018年、海と日本プロジェクトin青森県の取材で、青森県内の様々な海へ出かけました。

私は特に「これは!」と胸に響いた瞬間、光景を白黒写真、いわゆる「モノクローム写真」で表現することを好んでおります。今回は私が旅した海の写真の中から、日本海の写真をモノクロームでお届けさせていただきます。

■秋の日本海

10月上旬の日本海。青森県深浦町で撮影した一枚です。海沿いを走る国道101号に面した「ゆとりの駐車帯」の裏手へ一歩入ってみれば、そこはもう海。目の前の線路は私鉄、五能線が走ることでも知られております。普段、道路からは見えないような場所の海ですが、少しだけ歩いてみればこのような素晴らしい海岸を見つけることもできます。

■彼女のシルエット

日本海を旅してもらった、大学生のリノちゃん。深浦町の海岸に入ってもらったところ、夕方の逆光によって作られた彼女のシルエットが、なんだか心に響きました。後ろにある岩場、海岸沿の浅瀬、そして彼女と全ての条件が融合された海の光景が美しくて、思わずシャッターを切りました。

■海の足跡

同じく、大学生のリノちゃんに日本海に実際に入ってもらった時の一枚。しばらく海と触れ合った後に、足を乾かしている時の様子。もちろん海だから足跡は残らないのですが、彼女が触れた日本海にはしっかりと、彼女の今日の思い出が足跡として刻まれたことでしょう。

■白のカーテン

今年、何度か訪れた鯵ヶ沢町の焼きイカ屋さん。いつ訪れても生干しのイカがまるでカーテンのように、白く風に吹かれてなびいてました。海らしい光景であり、海に来たなぁと思う光景でもあります。

■変わらぬ笑顔

焼きイカ屋さんの名物お母さん。いつも変わらぬ明るい接客で、イカを焼いてくれます。お母さんの笑顔があるから、イカを買いに行きたくなるのです。そしてお母さんの優しさがあるから、イカも一層美味しく焼けるのです。だからお母さん、そろそろ私の顔と名前を覚えてください(笑)

■海の番犬

鯵ヶ沢の海でいつも会う、名も知らぬワンコ。いつも海を背に気持ちよく寝ているのですが、私が近づくと尻尾を振ってやってきます。まるでこの海を守っているかのようで、静かなその顔にいつも心が洗われます。これからも海をよろしく!!

■心の中の、白黒写真

目の前の光景をカラー写真で撮影すると、その時の季節や状況、土地の色をも記憶することができます。白黒写真はそのようなことはできませんが、光の白さ、影の明暗、そのような物たちがカラー写真よりも強調され、強烈なインパクトを与えてくれます。

しかし私が心に響いた瞬間に白黒写真を残すことは、再びその地に訪れる際に、その光景の色を再確認できるからです。また行きたいなと思う場所、また会いたいなと思う人。また会えるその時の為に、白黒写真を残しているのです。

そして何より海の青さは白黒で表現できない分、再び海を見たときの感動はとてつもなく大きいのです。

<撮影機材>

FUJIFILM X100F , X-T1, フジノンレンズXF16-55mm F2.8 R LM WR、フィルムシュミレーション「クラシッククローム」

イベント詳細

イベント名【モノクロームの海】私が旅した日本海の記憶、写真集

レポーター紹介

海プロ青森特派員 ハリヤマ

海が大好き。魚介類も大好き。3つの海に囲まれた青森県内を旅し、写真撮影と取材に情熱をかける男。海のことを考えると夜も眠れない

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