レポート
2022.06.25

地元に愛され続けるマルコーセンター

地元に愛され続けるマルコーセンター

今回は、五所川原駅のすぐ近くにある生鮮市場「マルコーセンター」さんへお邪魔してきました。五所川原駅を目指すとまず目に入ってくるどでかい建物が立佞武多の館で、その隣にあるのが、マルコーセンターです。何度か訪れたことがあり、「海の幸のお買い物」といえばここだと決めていました。オーナーさんにご連絡したところ、快く取材OKをいただいたので、さっそく行ってきました!

■マルコーセンターとは

(画像:http://www.maruko-center.net/ より)

正面入り口から店内に入ると、たくさんのお店が並んでいるのが目に入ってきます。マルコーセンターには鮮魚店のほか、総菜店、青果店、精肉店、乾物店、食堂、弁当店まであります。北海道や青森県内でとれた海産物を主に取り扱っており、どのお店もプロのこだわりが感じられます。

マルコーセンターでは、市内にある「丸中五所川原中央水産株式会社」という市場から毎朝新鮮な魚介類を仕入れてきて、店頭に並べているそうです。この日も下北や深浦でとれた魚や貝たちがたくさん並んでいました。

■マルコーセンターでお見かけできる魚介類

△十三湖のしじみ貝

こちらは十三湖でとれたしじみ貝です。貝が大きくてびっくりしました。お店の方によると、今は採れやすい時期ではないため、これでも小さなほうだとのこと。比較のため置かれたヤクルトと比べても、とってもビッグ!私が普段通うスーパーで見るしじみ貝は大人の指の爪ほどのサイズだったので衝撃的でした。

米農家を兼業している夫の実家では、毎年田植えや稲刈りの日の食卓には疲れた体を癒すためのしじみ汁が出ます。そのしじみ汁が私たちは大好きです。おばあちゃんがその日のために奮発して大きなしじみを買って作ってくれるのですが、このマルコーセンターにあったしじみは、そんな「奮発しじみ」のサイズ感とほぼ同じでした。

夏には十三湖でしじみ貝の潮干狩り体験もでき、幼いころ家族でよく行きました。今では期間や場所・料金などもきちんと決められていると思うのですが、ウン十年前の当時はほぼ採り放題だったので私と兄は狂ったようにしじみ採りを楽しんでいました。また行きたいな~。いろんな思い出が蘇ったしじみでした。

△陸奥湾のほたて

青森県の海の幸といえばこれ!というような代表格、ホタテ!!!このサイズで1枚150円は二度見ものです。今の時期、青森県は暑すぎず寒すぎず、外で過ごすにはちょうど良い気候なのでバーベキューを楽しむ方も多いのではないでしょうか。そんなバーベキュー狂にはたまらない、貝付きホタテ。醤油を垂らして、バターも入れて。考えただけでお腹がすいてきます。こちらのお店では、貝からはがしてあるむき身の状態でも販売されています。割とどこでもこのむき身のホタテをよく見かけるんですが、この量でこのお値段は「買い」です!

私のように貝から身を外すのが難しい人には、むき身がとっても嬉しいです。このままフライパンにドバーっと入れてバター醤油で焼いたものが我が家ではごちそうです。普段はケチケチしてベビーホタテを使いがちですが(ベビーはベビーでおいしい)、やっぱりドーンと大きなホタテは魅力的ですよね。

△下北湾のイカ

何度も言うようですが、生鮮市場のものはとにかく大きい!!スーパーは手軽で良いのですが、市場でのお買い物は安くて新鮮だし、気持ちも昂りますよね。焼きイカ、煮物、サラダ、いろいろな食べ方ができるイカですが、こんなにキラキラしているともう「刺身」一択です。学生時代、イカを捌く講義を受けたことを思い出しました。イカを捌くのって、難しそうというか想像がつかないと思うのですが、思いのほかとっても簡単でした。自分の手で捌いたイカ、美味しかったなあ…。あれ以来自分で捌いたことはありませんが笑。

むつに住んだ経験のある友人のお父さんから、イカを自分で捌いて塩辛を作れるようになったからぜひ食べてほしいと言われて、めちゃくちゃ美味しい塩辛をいただいたことも思い出しました。塩辛を手作りするには丸ごと買うのがマストですよね。そのお父さんはイカと塩だけで作ってくれました。本当に、本当に美味しかった…。

グロいのがちょっとな~という方や、やっぱり手軽に調理したい!という方のために、捌き済みのものもちゃんと置いてありますよ。

△海の幸、ドーン!

しじみ貝やホタテ、イカのほかにもヒラメやほっけ、ますなどが並んでいました。どれも主に下北や深浦でとれた魚たちです。ちなみに、「ます」と「鮭」の違いってわかりますか?調べたところによると、生物学的には明確な区分はされていないそうです。地方によって、またはとれる時期によっても呼び方が違ってくるそうなのですが、現在日本では主に海でとれるものを「ます」、川でとれるものを「鮭」と呼ぶそうです。知らなかった…!

確かに、言われてみればマルコーセンターで売られていたものはすべて「ます」と書かれていました。

△乾物や珍味も

新鮮な魚介類のほかにも、乾物や珍味を置いている店もありました。ねぶた漬けやこっこ漬け、大好き…!市場内で買うことができるのは、地元の方にはもちろんですが観光客の方にも喜ばれそうですよね。

△お総菜屋さんも

お総菜屋さんもあり、こちらのお店では銀たらやほっけの串焼きが!マルコーセンターに入ってからずっと良い匂いがしていましたが、どうやらこちらのお店ですね。銀たらは身がふっくらしていて美しい。見ているだけで癒される~。ほっけもこの大きさで、しかも焼いた状態、買って帰って食べるだけ!で、このお値段は驚きです。左奥に見える手羽先も絶品で、地元の方々をはじめたくさんの方に愛される定番商品とのことです。

△戦利品

この日はこのおまかせ一皿のお刺身とさくらますの和風だしあんかけを購入させていただきました。

お刺身はどれもネタが大きくてとっても食べ応えがありました。エビも、本当に甘エビなのだろうか…?と疑うほどのサイズ感。大好きなホタテは子どもたちに食べられてしまわないよう、こっそりとっておいてあとからゆっくり味わって食べました。歯ごたえがしっかりしていて、ホタテ自体の甘みもとっても味わい深かったです。背徳の味がしました。

さくらますの和風だしあんかけは子どもたちに大人気!ますの骨もしっかりとってくれていたので、安心して食べさせることができました。おだしの味がとってもよくしみ込んでいて、優しい味がしました。おかわりコールが続いて、あっという間になくなりました。

■地元に、観光客に愛されるマルコーセンター

今回はマルコーセンターで購入できる商品を色々紹介してきましたが、実は「マルコーセンター」で検索すると、まず「のへ丼」というキーワードが出てきます。これは読んで字のごとく、ご飯に刺身をのへ(乗せ)て食べる海鮮丼のことです。市場内でご飯を注文し、各店舗を回って好きな刺身を購入し、のへ(乗せ)てもらって食べることができます。

この「のへ丼」がマルコーセンターの看板商品で、隣接する立佞武多の館と合わせて訪れる観光客が多いようです。この日もたくさんの観光バスがきていました。コロナ渦で苦しかった時期からするとだいぶ活気が戻ってきたように思えて、地元市民として感慨深かったです。

のへ丼を楽しむもよし、お買い物に来るもよし、お店の方々と触れ合いに来るもよし!ぜひ五所川原市にお越しの際にはマルコーセンターものぞいてみてくださいね。

イベント詳細

イベント名地元に愛され続けるマルコーセンター
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