レポート

【これぞ海沿いの道!】青森県の県道1号「八戸階上線」でノスタルジックな海の歴史を感じよう!

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青森県内に数多くある「県道」の中でも、実に覚えやすい「県道1号線」って、どこにあるかご存知でしょうか?

実は青森県の県道1号は、海沿いに面した素晴らしい道なのです!

八戸市の柏崎地区を起点とし、階上町の道仏地区に至り、国道45号に接続するまでの県道1号線「八戸階上線(はちのへはしかみせん)」を、今回は走ってきました!

 

1.葦毛崎展望台

「種差海岸」も県道1号線に面しているのですが、これを海沿いにさらに南下すると、まずたどり着くのが「葦毛崎(あしげざき)展望台」です。

古くから「馬の産地」として栄えていた南部藩。

ここら辺は広大な放牧地だったようで、葦毛の馬にちなんで名付けられたのが「葦毛崎」なのだそうです。

独特な円形をした展望台で、どこかノスタルジックな雰囲気を醸し出してますね。

それもそのはず、この場所には太平洋戦争時代に海軍の「防空電波探知機」が設けられていたそうで、その名残が展望台になっているのだそうです。

展望台からは、県道1号線沿いの太平洋や地形が一望できる、大パノラマが楽しめます!!

太平洋から打ち寄せる波が泡となって、岩場にやって来る光景は、まさに圧巻!!

こんなに迫力のある海を感じられる展望台。青森県内でも5本の指に入る素晴らしい場所です!!

切り立った崖の上に広がる緑の芝生地や、「鮫角(さめかど)灯台」も、葦毛崎展望台からは一望できてしまいます。

八戸港に出入する船舶の目標となっている鮫角灯台は、「日本の灯台50選」にも選ばれている日本を代表する灯台の一つです。

灯台のある海沿いの道、なかなか絵になる光景ですね!!

この広大な太平洋、切り立った崖、緑地、白い灯台。完璧すぎるほど「海」を感じられる光景です。

かつては戦争の設備として利用され、今は平和的に海を楽しめる展望台となった「葦毛崎」

展望台の下には駐車場やレストハウス、トイレなども併設されてますので、県道1号の休憩スポットにはピッタリですね!!

2.「道」の題材になった道

葦毛崎展望台をさらに南下すると、道路脇に小さな案内板を発見しました。

「道」とだけ書かれたこの看板。実はここ、ある有名な絵の題材になった場所なのです。

昭和を代表する画家の一人とも言われる「東山魁夷(ひがしやまかいい)」が1950年に発表した代表作「道」

そのモチーフになったのがこの「八戸階上線」で、元々はこのスケッチ上に、鮫角灯台や放牧馬たちも描かれていたのだそうです。

「遍歴の果てでもあり、また新しく始まる道でもあり、絶望と希望を織りまぜてはるかに続く一筋の道であった――遠くの丘の上の空をすこし明るくして、遠くの道がやや右上りに画面の外に消えていくようにすることによって、これから歩もうとする道という感じが強くなった」(『東山魁夷画文集 私の風景』より)

と東山魁夷は語り、あえてスケッチから灯台や放牧馬は外し「道」だけを描いたのだそうです。

かつてはこの道は舗装されていなくて、放牧馬たちがたくさんいて、でも確かに道はここに存在していて、海もまたここにあったのだろう。

そしてこれからも、ボクが居なくなった後の未来でも、この道も海も存在していくのだろうか。

そんなことを考えながらこの道を眺めてみると、なんとも言えない哀愁が漂い始めましたよ!!笑

というわけで、青森県を代表する「県道1号 八戸階上線」は、歴史とロマンに溢れた、とてつもなく素晴らしい海沿いの道でした!!

イベント名【これぞ海沿いの道!】青森県の県道1号「八戸階上線」でノスタルジックな海を感じよう!

レポーター紹介

海プロ青森特派員 ハリヤマ
海が大好き。魚介類も大好き。3つの海に囲まれた青森県内を旅し、写真撮影と取材に情熱をかける男。海のことを考えると夜も眠れない
  • 「【これぞ海沿いの道!】青森県の県道1号「八戸階上線」でノスタルジックな海の歴史を感じよう!」
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