レポート
2026.02.16

青森の海が育んだブランド魚「海峡サーモン」とは?ノルウェー産と何が違う?脂っこさ・食感・旬の時期は?地元の漁師さんおすすめの食べ方は?

実は、ノルウェー産とは一線を画す、サーモンが青森の海にはあります。

その名も「海峡サーモン」。

一見、普通のサーモンと同じように見えます。ところが一口食べた瞬間、これまでのサーモンの常識が音を立てて崩れるほどの衝撃を受けることでしょう。

今回は、青森의 海が育んだブランド魚「海峡サーモン」について、どこよりもわかりやすくご紹介します。

海峡サーモンとは?

海峡サーモンとは、青森県むつ市大畑(おおはた)の漁師たちが育て上げたブランドサーモンのことです。

海峡サーモンは、津軽海峡の沖合約2km、水深約23mにある「沖イケス」で育てられます。名前の由来は、「津軽海峡の荒波に揉まれて育ったサーモン」であることから、「海峡サーモン」と名付けられました。

簡単にいうと、海峡サーモンとは大型のニジマスである「ドナルドソンニジマス」を津軽海峡の外海で育てたブランド魚のことです。

海峡サーモンが出荷されるまでのスケジュール

海峡サーモンは、私たちの食卓に届くまでに約3年もの月日がかかります。こちらでは出荷されるまでのスケジュールをわかりやすく解説します。

❶幼魚を淡水でじっくり2年間育てる

海峡サーモンの幼魚は、岩手県八幡平や地元大畑の清らかな淡水養魚場で、約500gの立派な幼魚になるまで丹精込めて育てられます。

❷4日間の「海水馴致(かいすいじゅんち)」

毎年11月になると、約500gになった幼魚は地元大畑に輸送され、「海水馴致」という4日間かけて少しずつ海水に慣らしていく作業が行われます。

❸津軽海峡での養殖開始

海水馴致を無事に終えた幼魚たちは、いよいよ津軽海峡の沖合約2km、水深23mの「沖イケス」で約8カ月間の養殖が開始されます。

❹水揚げ

5月〜7月の2か月間が、海峡サーモンの旬の時期であり、水揚げになります。この時期体長は60〜70cm、重さ2〜4kgという立派な海峡サーモンになり出荷されます。

海峡サーモンとノルウェー産サーモンの違い

一般的にサーモンといえば、ノルウェー産サーモンが有名です。海峡サーモンの特徴を際立たせるために、ノルウェー産との違いを比較しました。

比較項目 海峡サーモン ノルウェー産サーモン
脂っこさ 上品でサラリとした脂。アスリートのように引き締まった身は、食べても胃もたれせず、旨みが後を引きます。 全体に濃厚な脂。口の中でとろけるような「トロ」に近いリッチな味わいが特徴です。
食感 驚くほどのプリプリ感!荒波に揉まれて育ったため、噛むたびに弾けるような力強い歯ごたえを楽しめます。 ふんわりと柔らかな食感。脂のりがよいため、舌の上でほどけるような優しさが魅力です。
旬(時期) 5月〜7月のわずか2ヶ月間。生の鮮魚として出会えるのはこの時期(初夏)だけです。 1年中いつでも。高度な養殖管理により安定して味わえます。旬は秋(9月下旬〜11月上旬)です。
鮮度 水揚げ直後の「活締め」発送。青森から最短距離で届くため、一度も冷凍しない究極の鮮度を誇ります。 空輸による鮮度管理。水揚げ後最短36時間で日本へ届きます。一度も冷凍されずに流通します。
価格 希少価値の高いブランド価格。1本(3.0kg〜3.2kg)で約7,000円程度。贈答品にもふさわしい価値があります。 コスパに優れた安定価格。流通量が豊富で手に取りやすい。業務用は1㎏1,370円程度です。

「アニサキス」の心配について

海峡サーモンは、お刺身などの生食で食べることができる安全なサーモンです。

一般的に、天然魚は食物連鎖の中でアニサキスの幼虫を宿した小魚などを食べて育ちますが、海峡サーモンは「完全養殖」です。魚粉・バナナ・くまざさを配合した、清潔な飼料だけで育てられるため、アニサキスが入り込む余地が最初からありません。

地元むつ市大畑の漁師さんが一番美味しいと思う食べ方は?

地元むつ市大畑の漁師さんが一番美味しいと思う食べ方は、究極の漁師飯「海峡サーモンのちゃんちゃん焼き」です。

❶油を一切ひかない「贅沢焼き」

驚くべきことに、鉄板に油をひく必要はありません。海峡サーモンを鉄板にのせると、身の中からきめ細やかな良質の脂がじゅわ〜っと溶け出してきます。その「自分自身の脂」で野菜を焼き上げるのが大畑流です。

❷秘伝の「味噌ダレ」と「日本酒」のコラボ

味の決め手は、赤味噌と白味噌をブレンドし、そこにたっぷりの「日本酒」を合わせた特製ダレです。キャベツや玉ねぎなどの野菜を山盛りにのせて蒸し焼きにします。

❸立ち上る湯気と、ふっくらした身の感動

鉄板の蓋を開けた瞬間、味噌の香ばしさと共にふっくらとした身が現れます。脂をたっぷり吸った野菜と一緒に口へ運べば、津軽海峡が育んだ究極の味わいが広がります。

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