青森県津軽半島の北端に位置する、全国的にも有名な岬といえば「竜飛岬(たっぴみさき)」
本州を日本海沿いに北上すればたどり着く最果て。そして 「石川さゆり」さんの「津軽海峡冬景色」の2番にも登場することで、その名前だけは聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか?
そんな竜飛岬には、全国でここにしかない「海の珍スポット」が存在します。今回は八戸市出身で津軽半島には初めて来たという「サキさん」と一緒に、そのスポットへ足を運んでみました。
竜飛岬にある海の珍スポットといえば、そう、「階段国道339号」です。
「階段なのに国道?」と驚かれた方が多いのではないでしょうか?
竜飛岬の知名度に比べれば、まだまだ知られていない場所なのかもしれません。
「国道から海に降りていくだけの、普通の階段」とも思われているらしいこのスポットですが、昭和49年に指定された正規の「国道」であり、そして「階段」なのです。
軽やかな足取りで階段国道を降りていくサキさん。すぐに、ちょっとした林の中へ突入します。
初夏の木漏れ日がとても美しく、実に気持ちの良い鮮やかな緑を全身で感じることができます。
ちなみにこの階段国道は「竜飛漁港バス停」と「龍飛埼灯台」を結び、総延長388.2m。
全部で362段で、竜飛漁港バス停から階段国道を通って竜飛岬の灯台までは、徒歩約15分とのこと。
でもなかなかの傾斜がある階段ですので、15分で上りきれる人はよほど体力に自信のある人なのかなと思います。
そして林の中を抜けると、竜飛漁港や津軽海峡が目前に!!
林の中で森林浴を楽しんだ後に、すぐに海を見ることができるなんて、実にコンパクトな土地に素晴らしい魅力が凝縮されているようにも感じます。
しかし、歩いてみると本当にこれが国道なのか?と思わざるを得ないくらいに、まさに階段としか言いようがない土地。
初期の頃には国道から廃止する計画もあったそうですが、全国的にも珍しいスポットなので、手すりを付けるなどの観光整備もされて津軽の観光名所として存続されています。
階段国道から、漁港を見渡すサキさん。
「穏やかな海で、とっても気持ちの良い場所ですね」と大喜びでした。
この日も、他にも多くの観光客や団体さんが階段国道を行き来されておりました。
本州の端っこ、青森県津軽半島の先端まで足を運んだなら、やはりここは一度でも歩いてほしいスポットだと思います。
イベント名 | 絶景が連続する海の珍スポット。全国で唯一ここだけの「階段国道339号」を、ゆっくり歩いてみました。 |
「海と日本プロジェクトin青森県」の特派員として、フォトグラファー&ライター活動をしている。海のことを考えると眠れないのは海のせい?
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