レポート

イラストレーターと海へ行ってみたら、想像以上の非日常があった

horoduki20180720_updated

SNSの普及により自分の描いた絵が多くの人に見てもらえる環境が生まれました。同人作家やアマチュア作家が描いた絵が注目されたり話題になったりすることが多くなり、海外にまで広まることもあります。そんな絵師さんの発信力を活用して、青森の海の魅力を描いてもらおうと依頼してみたところ、うれしいことに快諾してもらいました。

■ 青森の青い海、青い空

今回同行してもらったのは、イラストレーターのもなか(@shirono_e)さん。学生時代から個展を開いたり海外からも仕事の依頼があったりする青森在住のイラストレーターです。JR新青森駅で待ち合わせて、さっそく海へ向かいます。

もなかさん

▲新青森駅で待ち合わせたもなかさん

もなかさんは青森出身で「絵やイラストを描くことが大好き」で青森に住み続けながら、イラストや絵をピクシブやツイッターなどで発信しています。また、学生時代から個展を開いたり、イベントにイラストを提供したりと活発に活動をしてきました。

2013年からはカナダのベンチャー会社のインディーズゲーム制作に携わり、2017年には「少女とロボット」をリリース。登場キャラクターのデザインだけでなく世界イメージも担当しました。そのほかスマホゲームのキャラクターデザインなども担当しています。

実はこれをきっかけにもなかさんは今年9月からカナダへ渡り、仕事をする予定。青森を離れてしまうのは寂しいですが、今後の活動に期待したいですね。

もなかさん

▲晴れ渡る青い空と海。素材写真を撮り始めるもなかさん

さて、新青森駅をスタートし津軽半島の東海岸を北上して先端を目指しました。前日までの天気予報では曇り予報でしたが、思いのほか晴れ渡り、気持ちの良い旅になりそうです。

もなかさん

▲青い海を長い時間眺めていたもなかさん

■ 漁師の町で美しい生活感、そして対岸が見える海

すこし北上した海辺の町で車を停めて、散策してみました。浮き玉やホタテ用の養殖ネットが彩りよく置かれてあり、どことなく不思議な世界に迷い込んだみたいです。

カラフルは浮き球

▲カラフルは浮き球が保管されています

ホタテ用のネット

▲ホタテ用のネットが建物の屋根まで利用して干されていました

もなかさんはカモメに夢中。もなかさんのイラストには動物が登場することが多く、鳥も好きなんだとか(特にネコが好き)。もしかすると今後のイラストに出てくるかもしれませんね。

カモメの撮影に夢中

▲カモメの撮影に夢中

さらに北上すると、灯台があったので立ち寄ってみました。

平舘(たいらだて)燈台

▲明治32年に作られた灯台「平舘(たいらだて)燈台」

こちらの灯台は道の駅たいらだて「Oh!だいば」の裏手にあり、海水浴場に隣接していました。下北半島との一番狭い平舘海峡にあるため、海を挟んで下北半島が一望できる、穴場スポットです。

下北半島

▲海の対岸に見えるのは下北半島

■ 津軽半島は竜飛岬だけじゃない!

いろいろ寄り道をしたところで、今回の目的地としていた「袰月(ほろづき)海岸高野崎」に到着しました。

袰月海岸高野崎

▲キャンプ場と併設してある袰月海岸高野崎

こちらでなんと言っても注目なのが、高野崎の先端にある2つの橋です。潮騒橋と渚橋と呼ばれる橋は、海に向かって掛かっており、ちょっと不思議な景色を見ることができます。地元の方のお話ですと、景勝地づくりとして50年くらい前から始めたんだそう。

岩場を結ぶために作られた橋

▲その先に何かがあるわけでなく岩場を結ぶために作られた橋

この橋はかつて木製で、台風などの嵐によって3~4度は掛け直ししているんだとか。現在では鉄製でしっかりとした作りになっていました。

怖いタイプの橋

▲足の下に海が透けて見えるのがちょっと怖いタイプの橋

実際に岩場を歩いてみると、岩場が潮の満ち引きで沈んでしまうような場所で、ちょっとしたパワースポットのようにも感じます。

波によって足止めされてしまった

▲波によって足止めされてしまったもなかさん

そして、高野崎から少し脇にそれたところにある海岸は、津軽国定公園にも指定されている袰月海岸になります。袰月の由来は、アイヌ語の「ボロ(大きい)」や半月上の形をした入り江からといったような諸説があるそうです

傾斜のある階段の先に広がる袰月海岸

▲傾斜のある階段の先に広がる袰月海岸

もなかさんと散策。青の海岸がとても美しく空の澄んだ青とまるで一緒になりそうな空間です。泳ぎたくなりましたが、景勝地としているため、ここで泳いだり釣りをしたりしてはいけないみたいなのでご注意を。

袰月海岸を象徴するような大きな岩

▲袰月海岸を象徴するような大きな岩

気になったのは奥に見えるこの大岩。大石と呼ばれる岩でてっぺんには木が一本だけ生えています。北海道に一番近いこの地には残っている資料が少なく、地名の云われや歴史があまり分かっていないようです。それがむしろ歴史のロマンをより感じさせますよね。

大石の写真を撮影するもなかさん

▲大石の写真を撮影するもなかさん

最後に少し余談です。帰る途中に北海道新幹線・今別駅に立ち寄りました。この駅近くには模型のような橋があり、実はこれ、高野崎で実際に掛けられてあった橋だそうです。ちょっと立ち寄ってみるのはおもしろいかもしれませんね。

かつて実際に高野崎に設置されていたという橋

▲かつて実際に高野崎に設置されていたという橋

■ もなかさんが描いた海の絵は?

もなかさんと海沿いを旅してみましたが、今回の旅から描いてもらったイラストがこちら。

かつて実際に高野崎に設置されていたという橋

▲袰月海岸を舞台に描いてもらったイラスト

汐風をシャボン玉に見立て、さわやかな夏の世界が広がります。もしかするとこの女性にはそんな風に感じているのかもしれません。

さて、地元の海をスターにしようという「うみぽす」というプロジェクトがあり、現在、地元の海をテーマにした作品を募集中です。イラストでも写真でもOK。自分たちの力で地元の海を盛り上げてみませんか? 今回の旅の中でもちょっとした海のある風景にも素敵な世界がたくさんありました。

■ 7月28日に浅虫でイベント開催

7月28日(土) 13:00~15:00、青森市浅虫のサンセットビーチあさむしで「うみぽす」特設テントを設けます!この機会にぜひ「うみぽす」へ応募してみませんか?

https://umipos.com/

■ 今回のルート

https://goo.gl/yhx3Qt

イベント名イラストレーターと海へ行ってみたら、想像以上の非日常があった

レポーター紹介

ライター・くどうたける
埼玉県出身のIターン。東京でウェブライターを経験し、2012年に青森へ移住。地域新聞や地域の情報を発信するお仕事をいただきながら、田舎でせっせと暮らしてます。実は孫ターン。
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