9月4日(火)、青森県立八戸水産高等学校で『サバ缶詰製造』が実施されるとのことで取材に行ってきました。サバ缶を1日1缶食べる私としては願ってもない取材です!
「八水(はっすい)」の名前で愛されている八戸水産高等学校では、毎年、伝統的な実習としてサバ缶作りが行われています。
生徒たちが実習で作ったサバ缶は、10月に開催される「水産デー」(学園祭にあたる行事)で販売され、即完売してしまうほど人気があるんだとか。販売開始の2時間半前から並ぶ人もいるほど地元八戸市では超有名です。
そんなサバ缶の製造実習に早速潜入してみましょう!
今回取材にご協力いただいのは八水3年生のみなさんと後村先生。みなさんの真剣な眼差しからサバ缶への想いが伝わってきました。
サバ缶詰製造は下記工程で行われます。
今回は時間の都合上、(1)〜(8)まで取材してきました。こう見るとサバ缶ができるまでの工程は多いですね。
▼処理のやり方を教える後村先生
▼一斉に処理を始める生徒たち
▼慣れてる子は手さばきが早い!さすが水産の町、八戸市。
▼別グループでも生処理
▼次々と処理されるサバ
先生方の的確な指示もさることながら、生徒たちの飲み込みの早さと作業には圧巻です。
実習は2年生の時にもやっているそうです。サバを処理できることが嬉しくてついつい家でも披露しちゃった生徒さんもいらっしゃいました。うんうん、気持わかる〜!
ん?
生処理が終わると次はカッターでサバを3つに切断します。
▼カッターにサバをセット
▼スパーンッ!!サバはこの形ですよね!見ていて気持ちいいです。
カットしたサバを塩水につけます。サバの水煮が美味しいのはこの工程があるからなんですね。
▼大量の塩を測る生徒さん
▼切られたサバさん、海水(塩水)浴ですよ〜!!
サバを缶詰に詰めていきます。これがパズルのようで案外難しいんだとか。
▼空缶を洗浄します。回転寿司のような機械に缶をのせていきます。
▼肉詰め作業。大きさがバラバラのサバをパズルのように缶に詰めていきます。これが難しい!
▼詰め終わった缶詰たち。美しゅう・・・。
肉詰めが終わると蒸煮に入ります。この工程、八水サバ缶の特徴でもあります。蒸煮後、缶詰は透明な煮汁で満たされキラキラと非常に美しいのです。
サバ缶好きとしては非常に興味がある工程です!!!
▼煮沸マシーン!
▼この中に缶詰たちを送り込んでいきます。約90度で煮沸開始。
▼煮沸、完了!!煮汁が美しいです・・・・(感動)
蒸煮が終わると、最終工程に近づいてきました。
口の空いた缶を締める作業に入ります。その後高温で殺菌処理を行い、缶詰の完成です。
▼巻締の機械にサバ缶をセットしてきます
▼フタがされた缶詰が流れてきて・・・
▼生徒さんが待ち受けて、一つずつ丁寧に並べていきます
▼巻締が終わった缶詰を高温殺菌の機械に投入
今回の取材は時間の都合上ここまでで。
八水の生徒さんたちが作るサバ缶は、非常にクオリティが高いということがわかりましたね!サバ缶好きな私は取材中、ヨダレが止まりませんでした…。
この後、2,3時間かけて殺菌を行い、X線で異物チェックを行います。問題のないサバ缶にはラベルがはられて10月の水産デーで販売されます。
本日使ったサバは『HACCP』に対応したもので、八水では今年初めて販売します。今から水産デーが楽しみでなりません!
「生徒たちに海の恵みに感謝し、将来に役立ててほしい」(後村先生)
普段何気なく食べるサバ缶も、一から製造工程に携わると海の恵に感謝せずにはいられません。
本日の取材の様子は10月9日(火)18:56、青森テレビで放送します!お楽しみに〜!!
今年の水産デーは10月20日(土)、21日(日)を予定しています。
参照:八戸水産高等学校 http://www.hachinohe-fh.asn.ed.jp/
サバ缶以外にも生徒たちが作った缶詰が販売されるそうです。ぜひ足を運んでみてくださいね!
イベント名 | サバ缶詰製造実習 |
日程 | 2018年9月4日 |
場所 | 青森県立八戸水産高等学校 |
三度の飯より魚と肉が好きです。