どんなアトラクションでも敵わない「本物の迫力」が、青森の港町にあることをご存知ですか?
それは八戸が誇る「八戸三社大祭」です。
見どころは中心街を進行中の山車が「変形」・「巨大化」することです。
どんなテーマパークも霞んでしまうほど、迫力の演出を見ることができます。
今回は、八戸三社大祭とはどんな祭りなのかについて、どこよりもわかりやすくご紹介します。
八戸三社大祭は、300年の時を超えて受け継がれる世代を超えた、未来へつなぐ八戸で最も大事な祭典です。
八戸地方最大の夏祭りであり、おがみ神社・長者山新羅神社・神明宮の三社合同例祭です。
こちらでは八戸三社大祭とはどんな祭りなのかについてご紹介します。
八戸三社大祭とは八戸の人々からの法霊大明神(現在のおがみ神社)への豊作への感謝を伝えるための祭りです。
きっかけは今から約300年前の1720年(享保5年)。八戸の人々は作物の凶作に悩んでいました。そこで法霊大明神に天候の回復と豊作を祈願します。
するとその年の秋には豊作になり、無事作物の収穫を迎えることができました。そのお礼として、八戸の人々は八戸藩の許可を得て、武士も町人も身分の垣根を越えて寄進を募り、立派な神輿(みこし)を建立します。
翌年、神様への感謝を込めて長者山三社堂(現在の新羅神社)まで神輿を渡らせたことが、「八戸三社大祭」の始まりです。
祭りの舞台となるのは、八戸市の心臓部、八戸市役所周辺を中心とした中心街エリアです。
普段は車が行き交う道路が、巨大な山車の「通り道」となり、街の至るところから地鳴りのようなお囃子の音が響き渡ります。
祭りの特徴は厳かな神輿行列と豪華絢爛に装飾された山車との競演です。
白装束を纏った担ぎ手たちが担ぐ、厳かな神輿がゆっくりと進んでいく。その後を、物語の一場面を切り取った巨大な山車が、仕掛けを全開にして迫りくる大迫力の姿。
街全体が巨大な歴史絵巻へと変貌したかのような異空間になります。また祭りの期間中は105〜110万人の観光客が訪れます。
八戸三社大祭は、青森県八戸市で毎年7月31日から8月4日までの5日間に開催される祭りです。5日間のスケジュールは次の通りです。
前夜祭とは、祭りのプロローグとなる日です。中心街・八戸市庁別館前市民広場にはライトアップされた全27台の山車が一堂に集結します。
これから始まる5日間の熱狂を予感させ、人々の期待が最高潮に達する、幻想的な序章の日です。
お通りとは、祭りの本番の日のことです。三神社の神輿行列を先頭に、華やかな山車がそれに供奉(ぐぶ)して練り歩きます。
古式ゆかしい装束に身を包んだ行列が中心街をゆく姿は、まるで現代に現れた時代絵巻です。神聖な祈りと、せり上がる山車の迫力が交差する、祭り本来의姿を感じる一日です。
中日とは、神社の神事と夜の山車運行の日です。中日には神輿の行列はありません。ただし山車は夜間にライトアップされ、全27台が連なって運行されます。
お還りとは、初日の「お通り」の逆のルートで、神輿と山車が再び街を練り歩くことです。お還りも「お通り」と同じように、神輿と山車を沿道から鑑賞できます。山車の仕掛けが動くたびに観客から歓声が起こります。
後夜祭とは、祭りの最終日のことです。中心街・八戸市庁前広場で、27台の山車が集結し一斉にライトアップされます。祭りの終わりの物悲しさがあり、八戸の熱い夏は幕を閉じます。
八戸三社大祭と海との関係は、山車の装飾に、海をテーマにしたモチーフが登場することです。有名な山車は「根城新組山車組(ねじょうしんくみだしくみ)」の浦島太郎です。
山車では、浦島太郎が助けた亀に連れられて竜宮城に向かうシーンや竜宮城で乙姫様たちから歓待されるシーンが再現されています。
これらのテーマの意味は、八戸は港町であることから、「浦島太郎」を活用することで、豊漁・海の安全・海運などを願う八戸の海への深い敬意と祈りを、親しみやすい昔話の形で表現していることです。その他にも海にまつわる神話や伝説がモチーフとして描かれることもあります。
八戸三社大祭の最大の見どころは、観客の度肝を抜き、常識を鮮やかに塗り替える「巨大山車」の驚愕の巡行です。
中心街を埋め尽くす全27台の山車は、神話や歌舞伎のドラマチックな一場面を再現した、まさに「走る芸術品」。しかし、この祭りの真骨頂は、それらが生き物のように動き出し、姿を変える瞬間にあります。
仕掛けのポイントは次の3点です。
八戸三社大祭の山車はまさに「動く要塞」。初めて見た人は魂を鷲掴みされるほどの衝撃を受けるかもしれません。