その場所とは「海上自衛隊の敷地内」です。
当然、普段民間人は決して立ち入れない禁断のエリアです。ところが1年に1日だけは、立ち入りが許可されます。
そもそもこんな場所で、潮干狩りをする人はいるのでしょうか。今回は、そんな謎に満ちた「芦崎湾潮干狩り」の攻略法について、どこよりもわかりやすくご紹介します。
「自衛隊の基地の中で潮干狩りをする」初めて聞く方は、きっと耳を疑うかもしれません。実はこれ、事実なんです。
潮干狩りができる場所は、むつ市の芦崎湾(あしざきわん)にある「海上自衛隊 大湊地方総監部(第25航空隊)」の敷地内です。全国的にも極めて珍しいイベントといわれています。
普段は、国防の要として厳重に管理され、一般の方は決して立ち入ることができないエリアですが、1年にたった1日だけは入ることができるのです。
「行ってみたい!でも、一体いつ?」その答えは「4月下旬の大潮の日」です。
1年のうちでも潮が最も大きく引き、自衛隊の任務に支障がなく、しかもアサリが旬な時期といえば、この日しかないのです。そのため開催日は毎年変わります。
「1年に1度だけ」のチャンスですから、その日の時間は貴重です。芦崎湾の潮干狩りの気になる営業時間は例年「朝6時30分から、お昼12時00分まで」となっています。
太陽が昇り、潮がぐんぐんと引いていく最高のタイミング。それがこの午前中の数時間なのです。朝一番の清々しい空気の中で、キラキラと輝く砂浜に足を踏み入れる瞬間は、何度体験しても胸が高鳴るもの。
お昼のチャイムが鳴る頃には、潮がゆっくりと満ち始め、ゲートが閉まる準備に入ります。この「5時間半の真剣勝負」に、全情熱を注ぎ込みましょう。
開催日は、「むつ市役所ホームページ」をチェックすることでわかります。最新かつ正確な情報を手に入れるには、むつ市役所のホームページで「芦崎湾 潮干狩り」と検索してみてください。
シーズンが近づくと、ページが作られ、開催日時やチケットの販売情報が掲載されます。SNSや個人のサイトは必ずしも正確ではないので、「公式の発表」をチェックすることが確実です。
潮干狩りといえば、小さな熊手で砂をちょこちょこと掘る可愛らしいイメージがありますが、「芦崎湾スタイル」は、そんな常識を根底から覆してくれます。
なんと、全国の多くの潮干狩り場で厳しく禁止されているプロ仕様の道具、「鋤簾(ジョレン)」の使用が認められているのです。さらには、本格的な漁師さんが身にまとうような「漁業合羽(ぎょぎょうがっぱ)」を装着することも可能です。
プロ道具が使用可能な理由は、1年に1日のわずか数時間だけしか解放されていない特別な場所だからです。
潮干狩りといえば、「1人2キロまで。超過分は追加料金」というルールが一般的ですが、芦崎湾はここでも常識破りの「収量無制限」です。
どれだけ獲っても、バケツが山盛りになっても大丈夫なのです。他の潮干狩り場ではまずありえない、まさに「夢のような話」がここでは現実になります。芦崎湾の豊かな海には、丸々と太った大粒のアサリがこれでもかと眠っています。
獲れたてのアサリを使って、以下のようなメニューで食卓を彩ってみてはいかがでしょうか。
会場へは無料シャトルバス、徒歩、自転車、そしてバイクでの入場が可能です。自家用車の方は臨時駐車場が利用できますが、混雑緩和のためできるだけ無料シャトルバスでの入場が推奨されています。
広大な自衛隊の敷地内ですから、事前にトイレの場所を知っておくだけで心の余裕が違います。
砂浜からは少し歩く場合もありますので、「あ、行きたいかも」と思ったら早めに移動するのが、最後まで笑顔で楽しむための秘訣ですよ。