青森は日本の中でも珍しく3つの海に囲まれている県です。
3つの海は異なる特徴を持っており、海岸沿いではさまざまなロケーションを楽しむことができます。
また青森は海と共存してきた歴史と文化があり他にはない独自の特徴があります。
今回は、青森の海の特徴とは・青森の海はどんな海なのかについてわかりやすくご紹介します。
青森の海の1つ目の特徴は3つの海に面していることです。
3つの海とはそれぞれ太平洋、津軽海峡、日本海です。
また3つの海はそれぞれまったく異なった特徴を持っています。
こちらでは太平洋側、津軽海峡側、日本海側のそれぞれの海の特徴についてご紹介します。
太平洋側の海の特徴は広大で穏やかな海であることです。
太平洋側の海流の流れは、西からの津軽暖流、北からの親潮(寒流)、南からの黒潮(暖流)が沖合でぶつかっている流れです。
津軽海峡側の海の特徴は常に高さ2〜3mの波が立っている風が強く荒々しい海であることです。
津軽海峡側の海流の流れは、日本海を北上した対馬暖流の一部が津軽海峡に入り津軽暖流となり太平洋に抜ける流れです。
日本海側の海の特徴は冬は大雪を降らせ荒波が立ち厳しく、夏は穏やかで涼しい海であることです。
日本海側の海流の流れは、日本海を北上する対馬暖流が北海道側と津軽海峡側の2方向に分かれて流れています。
青森の海の2つ目の特徴はリアス式海岸があることです。
リアス式海岸とは上空からみると、ノコギリの刃のようにジグザグしている海岸線のことです。
また近くでみると、入江や岬が複雑に入り組んだ形をしています。
こちらでは青森の海のリアス式海岸でもっとも有名な三陸海岸についてご紹介します。
青森の海でのリアス式海岸といえば三陸海岸(さんりくかいがん)が有名です。
三陸海岸は青森県・岩手県・宮城県の3県にまたがるほどの日本一長いリアス式海岸です。
長さは青森県八戸市鮫角から宮城県石巻市万石浦までの全長600kmもあります。
ただし三陸海岸の構造はすべて同じではありません。
北は主に断崖絶壁の地形で、南は岬と入り江が多いというまったく異なる特徴を持っています。
青森の海の3つ目の特徴は豊かな漁場が多いことです。
青森の海の漁場は大きく分けて太平洋側、津軽海峡側、日本海側、むつ湾側の4つがあります。
それぞれの海は気候・海流の流れ・地形などがすべて異なり、獲れる魚介類もまったく違います。
こちらでは青森の海の漁場で太平洋側、津軽海峡側、日本海側、むつ湾側の4つについてそれぞれどんな魚介類が獲れるのかについてご紹介します。
太平洋側で主に獲れる魚介類はホッキ貝・サバ・スルメイカ・イワシ・カレイ・ヒラメ・サケ・マス・コンブなどです。
太平洋側は南から黒潮、北から親潮、西から津軽暖流の3つの海流がぶつかる位置なので青森の海の中でもとくに良い漁場です。
津軽海峡側で主に獲れる魚介類はマグロ・ヤリイカ・ホッケ・オコゼ・フグ・スルメイカ・カレイ・ヒラメ・メバル・コンブなどです。
津軽海峡側は日本海側から北上してきた対馬暖流が太平洋側に抜ける位置にあるので良い漁場です。
日本海側で主に獲れる魚介類はイシナギ・ボタンエビ・車エビ・ノドグロ・サケ・マス・スルメイカ・ヤリイカ・メバル・カレイ・ヒラメ・などです。
日本海側は対馬暖流が北上し、津軽海峡と宗谷海峡に抜けるので多くの魚介類が獲れます。
むつ湾側で主に獲れる魚介類はシャケ・トゲクリガニ・フジツボ・赤貝・ホタテ・ウニ・ナマコ・イワシ・カレイ・ヒラメなどです。
ちなみにむつ湾は養殖ホタテの名産地です。
むつ湾へは津軽暖流が流れ込み、西湾、東湾でそれぞれ反時計周りに海流が循環して漁場を形成しています。
青森の海の4つ目の特徴は歴史ある港町があることです。
青森の海には約400年前の江戸時代から続くような歴史ある港町があります。
こちらでは全国的にもとくに有名な3つの港町についてご紹介します。
1)青森港
青森港は青森県青森市本町にある港町です。
開港は江戸時代初期の寛永元年(1624年)といわれています。
2)八戸港
八戸港は青森県八戸市大字河原木字海岸にある港町です。
開港は寛文4年(1664年)といわれています。
3)鯵ヶ沢港(あじがさわみなと)
鯵ヶ沢港は青森県西津軽郡鰺ヶ沢町浜町にある港町です。
開港は中世ごろといわれています。
今回は、青森の海の特徴とは・青森の海はどんな海なのかについてご紹介しました。
青森の海は3つの海から構成されていることから多様な表情を持っています。
そのため海水浴、マリンスポーツ、遊覧、漁業などあらゆる可能性を秘めている海です。
イベント名 | 青森の海の特徴とは?青森の海はどんな海なのか? |