レポート
2025.06.27

青森の海が育む北海の美味!青森でホタテがよく獲れる理由とは?

青森県は、ホタテの漁獲量において常に全国トップクラスを誇り、その品質の高さは折り紙つきです。

刺身でとろける甘み、バター焼きで香ばしい旨み、フライでサクサクの食感など、どのような調理法でも私たちを魅了します。

では、一体なぜ青森の海はこれほどまでに豊かなホタテを育むことができるのでしょうか。

今回は青森の海が育む北海の美味・青森でホタテがよく獲れる理由について、どこよりもわかりやすくご紹介します。

なぜ青森の海で育ったホタテは「北海の美味」といわれるのか?

その理由は「寒さ」でホタテの旨みが凝縮されるからです。

青森の海は「北海」と呼ばれる冷たい海域にあり、水温が低い海です。

この海域の水温は、年間を通じてとても低く、夏でも15〜20℃程度、冬にはもっと冷たくなります。

青森のような冷たい海では、ホタテがじっくり時間をかけて育つので、身がキメ細かく、弾力のある「プリプリ」した食感になります。

この「寒さ」のおかげで、ホタテは「北海の美味」になるということです。

なぜ青森の海ではホタテがよく獲れるのか?

青森県が位置する本州最北端の海域は、ホタテの成長に最適な環境が整っています。

では、数あるホタテの産地の中で、なぜ青森の海はこれほどまでにホタテがよく獲れるのでしょうか。

こちらでは青森の海でホタテがよく獲れる5つの理由についてご紹介します。

①エサが豊富な海だから

1つ目の理由は青森の海はエサが豊富な海だからです。

ホタテのエサは主に植物プランクトンといわれています。
青森の海はホタテのエサである植物プランクトンが豊富な海です。

なぜなら青森県には、白神山地のような豊かな山地があるからです。

白神山地の森林に雨や雪が降ると、土の中の栄養分が溶け出し、川に排出され海へ運び込まれます。

海に流入した栄養分は海水中で拡散し植物プランクトンの栄養源になり、植物プランクトンが増えることで、エサにするホタテも増え、結果ホタテがよく獲れるということです。

また青森の海は陸奥湾が栄養が溜まりやすい地形ということと、冷たい海水と温かい海水が混ざり合う場所であることもホタテが獲れる理由になります。

②きれいな海水だから

2つ目の理由は青森の海はきれいな海水だからです。

ホタテが元気に育つためには、水がきれいで冷たい環境であることが重要です。

ホタテがエサや酸素を取り込む仕組みは、海水を吸い込んで、エサ(プランクトン)や酸素を取り込みます。

もし水が汚れていると、ホタテは有害な物質や細菌を吸い込んでしまい、育たなかったり、病気になったりします。

またホタテは冷たい水が大好きです。

その理由は冷たい水には酸素がたくさん溶けていて、ホタテが呼吸しやすい環境だからです。

逆に、暖かい水だと、ホタテはストレスを感じたり、育ちにくくなったりします。

北海道や青森県の海のように、冷たく、水がとてもきれいな環境であればホタテはよく育ちます。

結果、ホタテがよく育ち、獲れるようになるということです。

③海底の環境が良いから

3つ目の理由は青森の海は海底の環境が良いからです。

ホタテはエラで海水から酸素を取り込んで生きている貝類です。

もし海底にゴミやヘドロがたまって汚れていると、水が濁って酸素が少なくなります。

するとホタテは弱っていきます。

逆に海底が清潔だと、水がきれいで酸素も豊富になり、ホタテも元気になり、良く育ち、結果よく獲れるようになるということです。

④寒い気候がホタテを美味しくするから

4つ目の理由は青森の海は寒い気候がホタテを美味しくするからです。

寒い環境では、ホタテはエネルギーを蓄えるために「グリコーゲン」という物質をたくさん体内に貯めます。

このグリコーゲンが、ホタテの甘みや旨みの元になります。

そのため寒冷地のホタテは味が濃くて美味しいんです。

ではなぜ寒いとグリコーゲンが増えるのでしょうか。

その理由は寒い海では、ホタテは低温ではエネルギー消費が少ないため蓄積が増えるからです。

海水温が低いと、ホタテの代謝(体内のエネルギー消費)がゆっくりになるので、食べた栄養をすぐに使わず、グリコーゲンとして貯め込みやすくなります。

また、寒冷地の海はプランクトン(ホタテのエサ)が豊富で、ホタテはたくさん食べて栄養を吸収できるため、余ったエネルギーをグリコーゲンに変えて蓄えます。

結果、ホタテがよく育ち、よく獲れるということです。

⑤養殖技術が発達しているから

5つ目の理由は青森の海は養殖技術が発達しているからです。

養殖すると、ホタテの成長を管理することが可能です。

ホタテが育ちやすい環境を整えることで、元気に大きく育ち、たくさん収穫できます。

例えば養殖では、ホタテをネットやカゴに入れて育てることが多いです。

その理由は魚やカニなどの天敵から守ることができるからです。

また、病気が広がらないよう定期的にチェックするので、死ぬホタテが減り、たくさん獲れます。

昔は自然に頼ってホタテを獲っていましたが、養殖では「種苗(赤ちゃんホタテ)」を人工的に作り、計画的に育てます。

どのくらい育てるか、いつ収穫するかを人が自由に決められ、安定して生産することが可能です。

また品種改良やエサの研究で、ホタテを早く大きく育てることもできるようになりました。

結果、ホタテがよく育ち、よく獲れるということです。

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