引用元:AC
青森の海にも「リアス式海岸」があることをご存じですか?
リアス式海岸といえば、デコボコに入り組んだ複雑な地形を持つ海岸線です。
実は青森の海にも2カ所あります。
では、青森の海のリアス式海岸とは一体どこにあるのでしょうか。
今回は青森の海にある2つのリアス式海岸・三陸海岸・泊海岸について、どこよりもわかりやすくご紹介します。
青森の海にもリアス式海岸があります。
青森の海にあるリアス式海岸は次の2つです。
1⃣三陸海岸(さんりくかいがん)
2⃣泊海岸(とまりかいがん)
リアス式海岸とはノコギリの刃のようにジグザグに入り込んでいる海岸線のことです。
リアス式海岸を簡単にいうと、小さな湾と細長い岬が幾重に連なっている海岸のことです。
リアス式海岸の名前の由来はスペインのガリシア地方にある入り江の名称「リア(ría)」が由来といわれています。
谷に海水が入り込んでできることから別名「溺れ谷」と呼ばれることもあります。
こちらではリアス式海岸ができる流れについて、わかりやすくご紹介します。
1⃣山の奥地から海に向かって河川ができる
2⃣その河川が徐々に広がり土地を浸食していく
3⃣やがて河川に深いV字谷が形成される
4⃣海面が上昇してV字谷の奥に海水が入り込む
5⃣結果海岸線がノコギリの刃のようにジグザグになる
これの繰り返しでリアス式海岸はできます。
次の章から三陸海岸・泊海岸についてそれぞれご紹介します。
三陸海岸とは青森・岩手・宮城の東北3県の太平洋側にまたがる海岸のことです。
名前の由来は、この3県があった場所がかつて「陸奥(むつ・みちのく)」「陸中(りくちゅう)」「陸前(りくぜん)」と呼ばれていたからです。
三陸海岸は南東部の八戸市鮫角から、宮城県東部の石巻市万石浦まで全長600kmあります。
三陸海岸にリアス式海岸ができた理由は、氷河期が終わったことで海水面があがったからです。
今から2万年前の三陸海岸は氷河期以前で海水面が約150mくらい低かった場所でした。
ところが氷河期が終わって、解けた海水が陸地の谷や尾根に入り込み現在のようなリアス式海岸ができました。
三陸海岸のリアス式海岸の特徴は、南部にリアス式海岸が多く、北部は断崖絶壁が多いことです。
南部は箱崎半島、広田崎、碁石海岸、唐桑半島などでリアス式海岸を見ることができます。
三陸海岸のリアス式海岸の観光スポットは「種差海岸」です。
住所は青森県八戸市大字鮫町棚久保にあります。
種差海岸は青森・岩手・宮城と連続して続く三陸海岸のリアス式海岸の始点です。
ここから南側のリアス式海岸まで続きます。
ただし種差海岸自体はギザギザは緩やかです。
三陸海岸のリアス式海岸の始点「種差海岸」ではさまざまなアクティビティができます。
トレッキング・キャンプ・サイクリング・SUP・ヨガなどを楽しめます。
三陸海岸のリアス式海岸でのおすすめのグルメは生うに丼・うに卵とじ丼・サバサンドなどです。
またツアーに参加すると、ランチに地元漁師がつくる漁師鍋が食べられます。
泊海岸とは青森県の東岸部・六ヶ所村泊地区にある海岸です。
リアス式海岸で、奇岩が多い場所です。
全長は約4kmくらいといわれています。
泊海岸にリアス式海岸ができた理由は、約1,600万年前の海底火山の溶岩、さらに海蝕(かいしょく)が原因でできたといわれています。
泊海岸のリアス式海岸の特徴は、火山活動による隆起でできた浅瀬で、海岸は岩礁地帯であることです。
下北半島の尻屋崎から八戸まで約100kmの海岸線のうち、約4kmのリアス式海岸が泊地区にあります。
泊海岸のリアス式海岸の観光スポットは「弥次郎穴」です。
弥次郎穴は通称「泊のトトロ」といわれています。
泊のトトロといわれる理由は「穴の形」がまるでトトロが横を向いている姿に見えるからです。
びっくりするくらいにトトロの形をしています。
泊海岸のリアス式海岸でのリラックススポットは「スパハウスろっかぽっか」です。
露天風呂をはじめ、数種類のお風呂があり、訪れた人たちの心と身体を癒してくれます。
泊海岸のリアス式海岸でのグルメは「泊うに」です。
泊うにとは、口に入れた瞬間濃厚な旨味が味わえ、磯の香が鼻を抜け、まるでプリンのように舌の上でとろけるうにのことです。
ちなみに泊うには約8割がキタムラサキウニで、残り2割がエゾバフンウニとなっています。
泊うにの旬の時期は6〜7月頃です。
今回は青森の海にある2つのリアス式海岸・三陸海岸・泊海岸についてご紹介しました。
青森の海には今回ご紹介した三陸海岸・泊海岸の2つにリアス式海岸があります。
それぞれ特徴が異なり、さまざまな魅力があります。
もし青森の海にお出かけの際には、ぜひ三陸海岸・泊海岸にあるリアス式海岸を訪れてみることをおすすめします。