『海洋立国』日本
その将来を支える海洋人材を育むために
八戸市の小学校で特別授業が行われました。
海洋STEAM教育は
未来を担う子どもたちに海の環境の変化や海と自分たちの生活の関わりなどを効果的に学べるよう
海洋研究開発機構JAMSTECが開発した教材で
全国では先駆けて八戸市の吹上小学校が2023年から授業に取り入れています。
同校の校長 川村洋さんは
「子どもたちに海のことに関連する話をするとすぐ飛びついてくる。授業を通して、海への興味関心が深まって、気づきが増え、掘り下げて探究的な活動をする児童たちが増えていてうれしい」いいます。
また同校で海洋STEAME教育を担当している
教諭 横内裕史さんは
「なぜ海のごみが増えている?ということや、温暖化の影響で海洋酸性化が進んでいることを詳しく調べていくことで、児童たちが自分事として捉えることができて、とても意味のある教材だと思っています。自分が興味関心をもったことを意欲的に調べようという姿が見られたり、これから課題解決のために自分は何ができるんだろうか?将来こういうことしてみたいなというところまで意欲的に考えていました。授業を通して海を大事にしていこうという意識がかなり高まってきている」といいます。
この日は
地震と津波研究のために約7000mの海底で掘削調査を行っている
『地球深部探査船ちきゅう』とオンラインでつなぐ初めて授業を実施されました。
船上での生活や掘削の様子を聞いたり質問したりして、子供たちが目を輝かせていました。
この授業を受けて児童たちは
「知らない海の地層とかがわかるところがとてもおもしろかった。」
「これからも地球のことや海の環境のこととかについてもっと調べたいと思った。」
などの感想を話してくれました。
JAMSTEC 海洋STEAM推進課 課長 市原盛雄さんは
「おもしろいな!ワクワクするな!そういう気持ちを大切にしながら海洋STEAME教育の教材を学んで、海の科学の分野に将来的に進んで、次世代の海洋人材が育つと私たちJAMSTECもうれしいです」といいます。
『海を除けば、地球が見える』
海洋教育を通して海や環境の課題を知り
自分ごとと考える子たちが増えてくれれば嬉しいですね!