レポート
2024.11.27

荒波を乗り越え育む『海峡サーモン』

下北を代表するブランド魚『海峡サーモン』は、冬の間に津軽海峡の荒波で養殖するニジマスで5月〜7月頃に旬を迎えます。
引き締まった身と程よく上質な脂の旨味が特徴のサーモンを求め、毎年開催されるサーモンまつりは青森県内外からのお客さんで賑わっています。

北彩漁業生産組合  組合長  濵田勇一郎さんは「漁獲量が年々減る中で、平成元年にイカなどが大不漁になったのをきっかけに、漁業で安定した収入のために始めたのが海峡サーモンの養殖。津軽海峡の冬の荒波で生簀養殖できるのか不安を抱えながらも、試行錯誤して続けて来ました。」と話していました。諦めずに努力と挑戦を続けてきたからこそ、今の海峡サーモンがある。話を聞いていて、36年という月日の重みを感じました。

当時、養殖といったら波が穏やかな内海で行うのが通常と言われていた中で、常識を覆すような挑戦だったそうです。養殖を開始して2年目でサーモンがほぼ全滅してしまったことや、荒波で生簀が大破してしまったこどなど、挑戦は思うように進まなかったとのこと。その中でも、地元の人達が応援してくださったおかげで今まで続けることが出来たと教えて下さいました。

実際に36年の努力の結晶『海峡サーモンのお刺身』を食べてみると、身が引き締まっていて、脂の旨味が程よく、びっくりするくらいとても美味しかったです!濵田さんのとても嬉しそうな顔にご注目!

最後に濵田さんは「近年、天然のサケ・マス類は不漁が続いているため、養殖が発展していくと思います。これからも美味しいサーモンを皆さんに提供できるように鮮魚はじめ、様々な加工品で楽しんでもらえたら嬉しいなぁと思っています。」と海峡サーモンへの想いを語ってくださいました。海峡サーモン、ぜひ皆さんも召し上がってみてください!!

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