レポート

【ディープスポットの宝庫!】日本一の灯台「尻屋崎灯台」の「新たな可能性」を探しに行こう!

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青森県東通村、尻屋崎。

ここには「本州最生涯の地」や「本州の最果て」とも呼ばれる「尻屋崎灯台」が存在します。

でも「単なる「灯台」としてだけではなく、何か新たな可能性があるのではないか?」

数々の歴史を乗り越えてきた尻屋崎灯台の「新たな利活用」に向けた現地調査が行われました!!

■海の風と歴史を感じる灯台

今回の現地調査には、海と日本PROJECT in 青森県スタッフの他に、青森県下北半島の旅ガイドをされている「TABIあしすと」さんをはじめ、数多くのみなさまが参加されました。

東通村役場さんのガイドの元、まずは尻屋崎灯台へ。

この日の尻屋崎は非常に強風で、立っていると飛ばされそうになる程でした。尻屋崎は風速10m以上の日が年間260日もあるそうで「風を感じる岬」として知られているそうです。

「そもそも灯台はなぜ白いのか?」「灯台はなぜ丸いのか?」「白黒の灯台が北国に多いのはなぜか?」といった、私たちが普段あまり疑問に思わないことまで改めてクイズ形式で教えていただきました。

そして尻屋崎灯台の特徴の一つとして有名なのが「二重レンガ構造」であるということ。

「イギリス積み」と呼ばれる手法で建設されたこの構造は「フレネルレンズ」と呼ばれる大きなレンズを内側から支える部分があることから、二重にされたのだそうです。

また、尻屋崎灯台の150年近い歴史の中では、太平洋戦争中に爆撃されて破壊されたことも説明していただきました。

灯台を守っていた「村尾さん」という方が殉職されたのですが、その後どういうわけか、破壊されてしまった灯台が「光っていた」という目撃が多数あったそうです。

これもまた、灯台の歴史を語る上では一つのロマンある話かもしれませんね。

また尻屋崎灯台周辺によく見られる「岩」は、それぞれ「チャート」「石灰岩」といったものが多く、大昔にここが海の底であったことを今に伝えているそうです。

まさに「海の歴史を刻んでいる大地」そして「今の海を支えている大地」と呼べるということを、改めて教えていただきました。

■尻屋崎周辺の穴場スポットへ

風の強かった尻屋崎灯台から東部へ移動すると、信じられないくらいに風の無い海が広がっておりました。

かつてここが砂丘だった頃に漁師たちが植樹した「砂防林」と呼ばれる松林があるため、風の影響が皆無だったのです。

続いてご紹介していただいたのは「浜尻屋貝塚」と呼ばれるスポット。

こちらは本州最北端の貝塚で、大量のアワビ貝殻が出土され、加工施設が存在していたことからも「干アワビ」を生産していたと考えられるそうです。

また、この尻屋崎に生息する「寒立馬」たちが掘り返した泥の中からはアワビの貝殻意外にも「漁具」が出土されたこともあり、恐らく室町時代にはここで漁が行われていたことが考えられるそうです。

そんな「浜尻屋貝塚」は青森県の海の古い歴史と、海産物を使った加工品生産や、海によって交易をしていた土地であることを深く知ることができる上でも、とても貴重な場所なのだそうです。

浜尻屋貝塚近くの道路には、ちょうど「寒立馬」がやって来ておりました。この尻屋崎周辺道路では、車よりも「馬が優先」なのだそうです(笑)

続いて尻屋崎周辺の集落へ移動し、こちらにある歴史深い施設の見学をさせていただきました。

東通村の民俗芸能として「能舞」が特に有名で、この地にも練習場所が存在しているそうです。

また、普段なかなか観光客は訪れないであろうディープなスポットとして案内していただいた「尻屋八幡宮」は、数十段の階段を上がった先から見える海が絶景でした。

そしてそこに隣接しているお寺が「尻屋大光庵」

お坊さんのいない集落のため、地域の老婦人がお坊さんの代わりを勤めているというお話や、先ほどご説明いただいた「尻屋崎灯台が爆撃された日」に、子供たちがここから海を見て泣き崩れていた、という貴重なお話をお聞きすることができました。

■さらにディープなスポットへ

お昼は尻屋の漁協事務所の会議室をお借りし「まるごと東通弁当-海と灯台ver.-」をいただきました。

東通村の特産品である「ヒラメの刺身」や「東通牛のバラ焼き」などが入った、とても豪華なお弁当。

これもまた、新たな海グルメとしての大きな可能性を秘めているのでは!?と、食べながら実感しました。

そして午後からは、尻屋崎灯台の建設の為に活躍してくれた「斗南藩」の方々への感謝を今に伝える「感恩碑」へ。

今ではすっかり周りの木が伸びて超穴場スポットになってしまっているので、こちらもぜひ、新たな観光スポットとして整備できる可能性もありますね。

そして護岸整備が進められた尻屋崎の漁港へ。

灯台周辺をめぐり、海の神様として崇められる「金毘羅様」を確認しながら漁港までの道を歩いて楽しむ「海を感じるウォーク」として、こちらも何かできそうな気がします。

また、とても面白かったのが「べこ餅づくり」

粳米や佐藤などから作られたカラフルなお餅を使って、先ほど見物した灯台や寒立馬を模した「べこ餅」を制作していただきました。

潰して引き伸ばして、切った断面はまるで「金太郎飴」のように見えるこのべこ餅。

出来上がった物を購入することはあっても、なかなか制作させていただく機会が多くありません。

体験型の観光として、もっと多くの方々に知っていただきたいな、と感じました。

■現地調査を終えて

尻屋崎灯台と、その周辺のディープなスポットをご案内していただいた後に、東通村役場で「座談会」が行われました。

参加されたみなさんからは「実に深いところまでご案内していただき、尻屋崎灯台とその周辺地域の大きな可能性を知ることができた」といった声も聞こえてきました。

私個人としても尻屋崎は青森県内でも特に大好きなスポットでしたが「灯台」「寒立馬」以外にも、こんなに多くのスポット、そして海の歴史が存在していたのだなと、改めて感じることができました。

誰もが当たり前に感じている「海を見守る」という役割を担った灯台。

しかしその灯台があるおかげで「周辺地域にどのような歴史や文化が広がったのか」を知ることができれば、私たちが「海にできること」もまた新たな方面から考えることができるかもしれませんよ!

イベント名【ディープスポットの宝庫!】日本一の灯台「尻屋崎灯台」の「新たな可能性」を探しに行こう!

レポーター紹介

ハリヤマカズキ
故郷の青森市を拠点に写真家&ライター活動をしている。季節に関係なく全身で海を感じ、海産物に囲まれていると幸せを感じる。 
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