レポート

【後編】外ヶ浜町非公認キャラクター「風乃まち」に会いに、あなたも「外ヶ浜町に行きたくなる」!?

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津軽半島の北東部に位置する外ヶ浜町の非公認キャラクターとして、今年の7月から活動を開始した「風乃まち」

町の素晴らしい魅力と歴史などについて熱く語っていただいた「前編の記事」に引き続き、対談形式での後編をお届けいたします!!

■風乃まちがオススメ!!陸奥湾の情報!!

Q.外ヶ浜町の海に関する「おすすめのスポット」をいくつでも構いませんので、教えてください。

風乃まち:まず外ヶ浜町といえば「龍飛崎」はお勧めしますが、同じく陸奥湾に面したお隣の「今別町」の「鋳釜崎(いがまざき)」もとても大好きな場所です。

同じく今別町の「高野崎(たかのさき)」と、岬巡りをすることもよくあります。いずれの場所も晴れているときなら気持ちがすっきりすること間違いなしです。

外ヶ浜町に戻って、平舘地区の「松前街道」のところにある「平舘灯台」のエリアは、陸奥湾を挟んで、対岸に下北の仏ケ浦があり、今年あたりは海岸からイルカの群れが観察されるなど、景色もレジャーも楽しめます。

また、平舘と今別の境界あたりにある「聞法寺(もんぽうじ)」は、おもしろい由来があります。

ある高僧が北海道に布教に向かうため、そこから船に乗るにあたって海に祈ったところ、見たこともない大量の魚が打ち上げられたというのです。その魚が「法華経」にちなんで「ホッケ」の由来になったといわれている(所説あり)お寺です。

海の目の前にあるお寺なのですが、そんな話を聞くとそこから眺める海はなんだか感慨深いですね。

お寺続きですが、三厩地区の「義経寺(ぎけいじ)」があるところに、義経一行が馬をつないだとされる「厩石(まやいし)」があります。奇岩も多いところで、海岸線は不思議な岩が多くみられます。

義経寺のちょっと長い階段を上って、上まで行くと、今別湾と三厩港と厩石が一望できます。ここは素晴らしい景色ですし、もしかしたら義経一行もこうした景色の中を進んだのかもしれないという歴史のロマンを感じます。

外ヶ浜町や今別町などの陸奥湾の地域の海は、景色がきれいというだけでなく、そこに何らかの歴史やストーリーがあるのが特徴だと思います。何も知らずに見るよりは、ぜひ歴史のところにも焦点を当ててみると、見え方が違ってくると思います。

■色々な店舗がご協力を

風乃まちというキャラクターが外ヶ浜町に誕生したことがきっかけで、次第に様々なお店などが、その地域活性化を目指す活動に賛同してくれているそうです。

Q.現在、風乃まちのクリアファイルやステッカーを配布するなど、ご協力いただいているお店とアピールポイントを教えてください。

風乃まち:2020年10月現在、私もいくつかのお店を『勝手に応援』させていただいております。

■炭び焼き とりやす 

住所:〒030-1303 青森県東津軽郡外ヶ浜町字蟹田16

「とりやす」さんは出てくる料理がインパクト大です。「この価格でこのボリューム!?」という驚きがあるはずです。私が小さいときから知っている店主さんで、今のお店も随分苦労されていた時期も知っています。工夫や苦労を重ねてこられているので今の形になった、というような。これもちょっとした歴史なんじゃないかと思っています。「おいしいものをいっぱい食べさせたい」という気持ちにあふれているお店だと思います。

 

■野口珈琲店

住所: 〒030-1303 青森県東津軽郡外ヶ浜町字蟹田52番地

店主の野口さんがそもそも個人の趣味としてはコーヒーにはまっていたのですが「コーヒーマイスター」という資格も取ったりして、ついには趣味が高じてお店を出しちゃった、という経歴がまず魅力的です。また、こだわり方が素敵で、私も大好きな「風のまちブレンド」は、仕入れた生豆を洗いなおすところから始まります。この工程を行っている焙煎所は、青森では数軒くらいしかないそうです。しっかりと生豆の汚れを落とした後、外ヶ浜の風にあてて乾かします。そこから焙煎して「風のまちブレンド」ができるのですから、それはもう『ご当地珈琲』と呼ぶにふさわしいと思います。

手間をかけているだけあって、挽いたときの香りは最高ですし、味はクリアです。焙煎所なので、豆の販売のみですが、コーヒーについてのお話もとても楽しいので、いろいろ聞いてみてください。

 

■はただ酒店

住所:〒030-1305 青森県東津軽郡外ヶ浜町字蟹田小国山崎105-4

こちらは青森の地酒などをメインに品ぞろえをされているお店です。個人のお酒屋さんは「なんとなく入りにくい」という印象を持っていらっしゃる方もいるかもしれません。が、とても楽しい店主さんなので、一度行ってみるとよいかと思います。お酒の種類も多く、相談すれば色んなお酒も教えてもらえます。月に一回『利き酒会』も行っていて、青森の季節の地酒を使った楽しい時間を過ごすこともできます。地域のつながりを大切にされつつ、通信販売のページも整備されているので、県外の方でも様々な青森の地酒を楽しめますよ。

 

■カンパーニュ

住所:〒030-1302 青森県東津軽郡外ヶ浜町字蟹田中師宮本

外ヶ浜町産の米粉を使ったシフォンケーキやクッキーなどが手作りされています。また、曜日を決めた予約制でテイクアウトのランチも行っています。女性の視点で作られているものが多く、ヘルシーなものが多いです。店主さんはとても気さくな女性なので、品物について聞くといろいろ教えてくれるはずです。

また、大平山元遺跡の盛り上げ隊の公式キャラクター『むーもん』のデザインのクッキーを作っていて、大平山元遺跡近くの商店で販売されています。また県内のイベントなどに出店ているときも多いので、見かけたら声をかけてみてください。

 

■ペンションだいば

住所:〒030-1402 青森県東津軽郡外ヶ浜町字平舘太郎右エ門沢1−1

こちらも外ヶ浜町の人なら知らない人はいないとも言える『いかハンバーグ』が有名なお店です。季節によって「うに丼」なども提供しています。宿泊も可能で、インターネットのウェブページも整っているので予約が可能になっています。また、ブログの更新なども積極的に行われていて、人とのつながりを大切にしていきたいという思いの詰まったイベントの開催などもあります。お店のすぐ後ろが陸奥湾の海と平舘灯台なので、ロケーションは文句なしです。ご協力いただいている工藤さんは、風乃まち活動にとても共感してくださって応援していただいております。

 

■マツオスーパー

住所:〒030-1303 青森県東津軽郡外ヶ浜町字蟹田146−2

マツオスーパーさんは蟹田地域の中では随分昔からあるスーパーで、私も小さいころによくお菓子などを買いに行ったお店です。地元の鮮魚などを置いているお店なので、もちろん地域の台所としてのお店なのですが、蟹田海水浴場なども近いので、キャンプや釣りの際にちょっと立ち寄ってみると、地元の雰囲気をじかに味わえて楽しいのではないかと思います。旅行ツウの方などは、海外などでも地元のお店に入るのが楽しい、と言ったりします。ちょっと耳を澄ますと、地域の方たちの津軽弁なども楽しめるかもしれません。

 

■レストハウス龍飛

住所:〒030-1711 青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜54

現在、新型コロナウイルスの影響で休業している「レストハウス龍飛」さん龍飛岬灯台の向かい側の建物です。メニューをみると、「観光地の食堂」という観念を覆したい、という心意気を持たれていることがよくわかります。地元のマツワガレイの漬け丼、注文したお客さんのほとんどが驚くというウニ丼、看板メニューの「マグロのから揚げ」など、地元の人が食べてもうまい!!と思うものをしっかり提供されています。今年度はお休みすることを決めているようですが、一日も早い再開を期待したいお店です。

 

そのほか、三厩地域では地元のマグロにこだわっている「秀鮨」さん、龍飛灯台のすぐそばという絶好のロケーションにある「ホテル竜飛」さん、津軽海峡冬景色の碑のところで移動販売のお店を出している「たっぴの母さん」に、風乃まちの応援グッズを置いていただいています。それぞれ個性豊かなお店ばかりです。

 

Q.風乃まちは、これからどのようにして「町おこし」をしていきたいか、教えてください。

風乃まち:私の活動として、もともとの着目点が「少子高齢化」によって「町にいない世代はどの世代なんだろう」ということがあります。行政の枠組みとか制度とかでしたら「福祉」「教育」「医療」などが大事ですが、私たちの日常の生活はそれよりも「喜び」や「楽しみ」が大きな原動力になっていると思っております。

「地域が元気になるという活動」をさまざま概観した時に「地域に住んでいる人たちの楽しさを追求してみる」というのは正しいと思います。でも私が思う「楽しさ」は、花火が「どーん」とあがって「わぁ!」と喜ぶ。その喜ぶ側の「楽しさ」というよりは、花火を上げる側が「わぁ!」と喜ぶ人をみて「やってよかった」と感じる充実感。それをたくさんの人が感じられるようになることが、本当の「町おこし」なのではないかなあと、ぼんやりですが思っております。

そうした「人を喜ばせる」という活動が少しでも広がっていくことは、観欄山の太宰碑にあるとおり「人を喜ばせるのが好き」な、この地域の特性なのではないかと思うのです。蟹田中学校の校歌の中にも一節にもその言葉が入っているのですよ。

風乃まちは、一人のキャラクターとして何かができるわけではありません。それぞれの地域の事業者さんが、このキャラクターを生かしてくれて、はじめて外ヶ浜町に生きられます。

このキャラクターが、外ヶ浜町以外でもちょっと面白おかしくとらえてもらったり、「ちょっと外ヶ浜町まで行ってみようか」と思うきっかけとなり、実際に足を運んでくれる人が増えていってくれたらうれしいです。

風乃まちを応援してくれているお店に入っていただければ、きっと「お客さんを喜ばせよう」と思う店主さんたちに出会えるはずですし、その出会いはきっと良い思い出を作ってくれます。

「そんな繰り返しが、この海に面した外ヶ浜町をちょっとずつ元気にしていく」そんなサイクルが理想です。そうしたら、風乃まちは、町の中で自立した存在になれると思っております。

■風乃まち情報

・公式ホームページ:https://ka2en0mach1sotogah.wixsite.com/website

・Twitter:https://twitter.com/machi_kazeno

・Facebook:https://www.facebook.com/kazenomach1

イベント名【後編】外ヶ浜町非公認キャラクター「風乃まち」に会いに、あなたも「外ヶ浜町に行きたくなる」!?
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